ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希【写真:Getty Images】

 

 ベースボールチャンネルが制作する『DJケチャップのMLBトークライブ powered by ベースボールチャンネル』の第16回ライブ配信が4月20日に行われた。

 

 今回の配信には、大リーグなどの実況を担当している下村泰司氏に加え、日米8球団を渡り歩き、MLBでは藤浪晋太郎投手(現横浜DeNAベイスターズ)の通訳兼パーソナルトレーナーとしても活躍した鎌田一生氏が出演した。

 

 

 

 番組では鎌田氏が、藤浪投手や佐々木朗希投手のように、圧倒的な出力を誇る一方で、コンディショニングや制球に苦しむ長身投手について語った。

 

 鎌田氏は、佐々木投手や藤浪投手が抱える課題を「長身選手あるある」と表現。「あれだけ長い手足を自分の思ったように動かすのは、単純に難しい」と指摘する。手足が長い分、身体に生じたわずかなズレが、ボールを離す末端では大きなブレとなって現れてしまうためである。

 

 事実、身体操作の観点では、身長がそれほど高くない選手の方が器用に身体を扱える傾向にあり、長身投手は常にその「長さ」をいかに制御するかという課題と向き合い続けることになる。「長身投手がショートアームになりがちなのは、コマンドしやすいからではないか」との考えもあるようだ。

 

 藤浪投手もMLBでは中継ぎ転向を機に、球種を「ストライクが入りやすい『真っすぐ、フォーク、カット』のトップ3」に絞り込んだ。さらに、捕手に対してコーナーに構えるのではなく「真ん中高め」に構えてもらうようリクエスト。これにより、多少シュート回転したり引っ掛けたりしてもストライクゾーンの中に収まるようにしたのだという。

 

 投球の制御が難しい一方で、MLBでは依然として長身投手を重用するトレンドが続いている。佐々木投手や大谷翔平投手が所属するドジャースでも、タイラー・グラスノー投手など高身長の投手を多く抱えている。おそらくそれは多少の制御の難しさを差し引いても「高さ」という優位性がデータで高く評価されているのだろう。

 

 長身投手は、エンジンが大きすぎてボディが追いついていない状態に近い。「規格外のエンジン」を、工夫と戦略でいかに制御していくかが成功の鍵を握ることになりそうだ。

 

 さらに番組内では、山本由伸投手の並外れたメンタリティや、藤浪投手に帯同して気づいた日本人選手にとっての通訳の重要性など、当時のエピソードを交えながら解説している。

 

(文:DJケチャップのMLBトークライブ powered by ベースボールチャンネル)

 

 

【動画】「長身選手あるある」鎌田氏、佐々木朗希について解説

「DJケチャップのMLBトークライブ powered by ベースボールチャンネル」の公式YouTubeより

 

 

 

 

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【了】