日本製鉄は4月1日、入社式を開催。都内本社では総合職の224名(うち女性60名)が入社辞令を受け取った。

  • 日本製鉄が4月1日に入社式を開催した

    日本製鉄が4月1日に入社式を開催した

今年の総合職は、事務系71人(うち女性は33人)、技術系153人(うち女性は27人)という内訳だった。なお日本製鉄ではこの日、全国の製鉄所でもエリア職の入社式を開催しており、今年の新入社員は全社で433人に上っている。

  • 入社式にのぞむ新入社員

    入社式にのぞむ新入社員

世界No.1の鉄鋼メーカーへの復権を目指す日本製鉄

今井社長は訓示の冒頭、昨今の世界情勢について言及。アメリカの自国優先主義による自由貿易体制の崩壊、ウクライナや中東における紛争による地政学的リスク、中国経済の減速による中国製造業全般にわたる過剰生産問題、地球温暖化をめぐる各国の政策変化などを念頭に「激動の時代を迎えており、今後の世界経済の見通しは極めて不確実性の高い状態です」とする。

  • 日本製鉄 代表取締役社長兼COOの今井正氏

    日本製鉄 代表取締役社長兼COOの今井正氏

一方で、日本国内の鋼材需要は一昨年・昨年ともに5000万トンを下回った。今井社長は「現在、増える見通しにはない」と分析している。

そこで日本製鉄では、国内外の政治経済情勢、厳しさを増す事業環境を踏まえつつ、グローバルスケールで成長戦略を持ちながら経営を進めていく考え。

目標については「数多くの課題にチャレンジすることで、世界No.1の鉄鋼メーカーに復権する」と前を見据える。

新入社員に期待することとは?

後半は、新入社員に向けて「期待すること」3点を挙げた。

1つめは「日本製鉄の社員として社会から信頼され、必要とされる人になってほしい」とする。同社の企業理念は、世界最高の技術とものづくりの力を追求し、優れた製品・サービスの提供を通じて社会の発展に貢献する、というもの。

今井社長は「我々の務めは事業を成長させ、国、地域社会、株主といったステークホルダーに利益を還元することです。企業には社会的存在という側面もあります。社会の発展に貢献するということは、皆さん自身も社会から信頼され、必要とされる存在になるということです」と語る。

また2つめは「自分自身にチャレンジする人であってほしい」、3つめは「グローバルに活躍できる人材になってほしい」とした。

「皆さんは自らが果たすべき役割をよく理解して、高い目標に向けて、会社とともにチャレンジする社員になってください。国内外に、大きな活躍のフィールドが用意されています。そのためにも、まずは配属先の最前線で当社の業務の基本をしっかりと身につけて頂きたいと思います」と今井社長。

最後は「新入社員の皆さんの今後の成長と、大いなる活躍を祈念して、私からの歓迎の挨拶といたします」と結んだ。

  • 社員1人ひとりに入社辞令が交付された

    社員1人ひとりに入社辞令が交付された

総合職224名の新入社員は、東京本社にて2週間弱の研修を経た後、鹿島、君津、和歌山、名古屋、八幡などの製鉄所でも1か月半ほどの研修を行う予定だ。

入社の動機は?

入社式の終了後、新入社員に話を聞いた。

青山幹太さんは、日本製鉄を志した理由について「金属材料の分野は、産業の根幹となるものです。その中でも、最も広範に使われている鉄鋼メーカーに入社したいという気持ちがありました」と話す。ゆくゆくは、町中で使われることの多い鉄鋼材を取り扱う仕事に関わりたいという。

石本花奈さんは「社会の基盤を支える鉄という製品に魅力を感じています。先輩には『この先、日本が生き残っていく道は鉄しかない』という力強いお言葉もいただきました。業界の中でも世界一の技術を持つこの会社で、世界No.1の鉄鋼メーカーを目指して頑張っていきたいと思います」と話す。まずは現場でたくさんのことを吸収し、将来的には海外で営業の仕事もしてみたい、と夢を語った。

  • 新入社員の青山幹太さん、石本花奈さん

    新入社員の青山幹太さん、石本花奈さん