マイナビニュースのテレビ担当記者が、3月にあったテレビ界の出来事を独断と偏見でピックアップする【3月テレビ界五大ニュース】。今月は、番組や放送サービス、さらにはアナウンサーといった場面で、「終了」「退社」といった年度末らしい“別れ”の話題が続いた。

  • (左から)フジテレビ、和田アキ子、4K8Kキャラクター・ヨンハチさん

    (左から)フジテレビ、和田アキ子、4K8Kキャラクター・ヨンハチさん

フジ、アナウンサーの相次ぐ退社も社長「応援したい」

フジテレビの勝野健アナ、小澤陽子アナ、竹内友佳アナが、退社することを今月相次ぎ発表。昨年から、永島優美、椿原慶子、西岡孝洋、岸本理沙、藤本万梨乃とアナウンサーの退社が相次いでいることで注目を集めたが、清水賢治社長は「寂しい面もありますが、もう一面は、自分の人生の可能性を試してみたいということなので、応援したいと思います」という姿勢を表明した。

同局では一連の事案から、アナウンス室を編成局から「アナウンス局」に独立。新設の「マネジメント・プロデュース部」で制作現場出身者を調整役に配置して、アナウンサーがより主体的に活躍できる体制を強化するなど改革を図っている。

最近のアナウンサーの退社は、日本テレビの岩田絵里奈アナ、TBSの良原安美アナも。さらに、NHKでも有名アナが退局し、近々新番組への起用が発表される見込みだ。

人気番組『バス旅』ロケで前園真聖負傷、危険性指摘も

テレビ東京は6日、バラエティ番組『旅バラ・バス VS 鉄道乗り継ぎ対決旅』のロケで、出演者の前園真聖が負傷する事故が発生したと発表した。この事故は、番組内の「ミッション」と称されるゲームで起きたもの。

出演者サイドが危険性を指摘し、内容の変更を求めていたが、制作サイドの意向を汲み取ってた前園が、ゲーム内容を確認した際に不安定な斜面で転倒してしまった。この事故を受け、旅番組における危険を伴うゲーム企画に対する批判の声が集まった。

民放系BS4K、NHKラジオ第2放送終了 費用回収問題と経営合理化

BS民放5社(BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSテレ東、BSフジ)とWOWOWは19日、今秋から4Kコンテンツを「WOWOWオンデマンド」で4K無料配信すると発表。27日にはBSテレ東とBSフジが、30日にはBS日テレが、4K放送を終了することを明らかにした。

BS民放5社における4Kコンテンツは、2Kコンテンツをアップコンバートしたサイマル放送を中心に編成されており、総務省の有識者会議では「費用回収が不可能な状況」と指摘。ビジネスモデルの再検討に向けて、インターネット配信などに多面的・複線的に展開していくことが有効と提言されていた。

また、NHKラジオ第2放送が30日で95年の歴史に幕。経営の合理化を目的にラジオをAMとFMの2波に再編し、これまでラジオ第2放送で放送されてきた教育番組などは移行されるが、社団法人東京放送局開局時の1925年にスタートした『株式市況』は移行せず、27日で101年の歴史に幕を下ろした。

地上波テレビ中継なしのWBC、視聴率に影響

日本で地上波テレビ中継がないワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、大会史上初めて開催。侍ジャパンは準々決勝敗退となったが、中継映像を独占配信したNetflixは25日、視聴者数が全47試合で3,140万人、日本×オーストラリア戦で1,790万人を記録し、日本におけるNetflixの単一タイトルとして史上最多の視聴を記録したと明らかにした(※ビデオリサーチによる推計データを基に、一人の人が一つ以上のデバイスで視聴した場合を含む延べ接触人数)。

一方、民放連の早河洋会長(テレビ朝日会長)は20日、東京ラウンドの日本戦の中継時間帯について、「NHKと民放の視聴率は3日間すべてで減少しており、独占配信の影響を受けているのだろう」と言及。その上で、「今回大会で最もショックを受けているのは、これまで大会に貢献してきたTBSとテレビ朝日だ」と述べ、従来の放送体制の変化に対する危機感をにじませた。

40年、50年、60年…長寿番組、長寿シリーズの歴史に幕

40年半続いたTBS『アッコにおまかせ!』が29日に終了。同日夜には局の垣根を越え、『おしゃれクリップ』で関連特集を1時間SPで放送したことでも話題となった。

フジテレビは、報道番組『日曜報道 THE PRIME』を22日に終了し、半世紀にわたり放送してきた日曜朝の政治討論番組のシリーズが終了。また、情報番組『サン!シャイン』が27日に終了し、こちらは60年以上にわたって続いてきた平日朝のワイドショーの歴史に幕を下ろした。長年固定されてきた編成の枠組みが、大きく変わろうとしている。