「架空の宗教であってもリアルに見えたらいいなと思って」――。根岸季衣が、宗教を守り続ける女性という難役への向き合い方を語った。自分とはかけ離れた人物だからこそ、絵空事にせず、情を持って“リアル”に描くことを大切にしているという。

  • 根岸季衣

    根岸季衣

るなと共に鍼灸院を営む“おばば”役

テレ東のドラマ『るなしい』(4月2日スタート 毎週木曜深夜24:30〜)の記者会見がこのほど、都内で行われ、原菜乃華、窪塚愛流、本島純政、影山優佳、根岸季衣が登壇した。

「火神の子」として育てられた女子高校生・るな(原)の祖母で、るなと共に鍼灸院を営む“おばば”役を演じる根岸は「一つの宗教を守って、未来につなげて、発展させることに自分の生涯をかけているような役で、その生真面目さは私にはありません。だから、自分とはかけ離れているといえば、かなりかけ離れています」と説明しながら、「架空の宗教であってもリアルに見えたらいいなと思って、そこに気持ちを注いでいます」と撮影を回想。

進行を務めた冨田有紀アナウンサー(テレビ東京)が「隔たりがあるなかで、演じる際にどのようなところに気をつけていらっしゃるんですか?」と尋ねると、「年齢とともに、生活感やリアリティは結構出てくるのかなと。だから、あまり絵空事にはしないで、ちゃんと必死に情を持って、その中でのリアルをちゃんと描けたらいいなと思っています」と答えた。

また、おばば役を演じる上で、スタッフや監督と相談しながら、ビジュアルを作るところから始めたそうで、「(今日の髪型は)これカツラなんですけど、普通だと業者さんに頼んで植えちゃうところを、ヘアメイクさんが自分の手で限界まで薄くしてリアルに作ってくれて」と明かしつつ、「愛流くんがはじめに見たときに『それ地毛ですか?』って言うので、『違うのよ、これカツラなのよ』って。(その時に)やったね! と(笑)。まずは内側(共演者)にバレないところから始めて。見た目に救われて、そこから役を作っていった感じがあります」と振り返った。

ドラマ『るなしい』あらすじ

「火神の子」として生きる女子高生・郷田るな(原菜乃華)は、祖母と営む鍼灸院で自らの血を入れたモグサを用いて「自己実現」を販売する信者ビジネスを行っていた。

その背景ゆえ、学校で孤立するるなにとって唯一の理解者は幼なじみのスバル(本島純政)だけ。だがある日、いじめから救ってくれた学校の人気者・ケンショー(窪塚愛流)に恋をしてしまう。しかし、“神の子”に恋は許されない――。

恋心を抑えることができなかったるなはケンショーに告白するが、あえなく失恋して体調を崩してしまう。気持ちを弄ばれたと感じたるなは、ケンショーを信者ビジネスに取り込み復讐すると決意する。