アイシークリニックは、「花粉症シーズンにおけるマスク肌荒れに関する実態調査」の結果を2026年3月18日に発表した。調査は2026年2月16日〜25日まで、花粉症の症状がありマスクを着用する全国の20代から60代の男女300人を対象にインターネットリサーチで実施。長時間の着用によるトラブルの実態と対処法について分析した。
花粉症患者の72.0%が肌トラブルの悪化を経験
調査の結果、花粉症患者の7割以上がマスク着用によって肌トラブルが悪化したと回答した。花粉から肌を守るためのマスクが、別のトラブルを引き起こす矛盾した状況が浮き彫りになっている。
具体的な症状では、ニキビ・吹き出物(31.3%)が最多となった。次いで乾燥・かさつき(26.7%)が多く、マスク着脱時の湿度変化が肌のバリア機能を低下させていることがうかがえる。
原因の認識は摩擦と蒸れが上位
肌荒れの原因については、85.7%が摩擦を主要な要因として認識している。摩擦(38.7%)と蒸れ(32.3%)を合わせると7割を超え、物理的刺激と高湿度環境が主因であるという認識が浸透している。
適切な対策を実践している人は34.3%
多くの人が悩みを抱える一方で、適切な対策を実践している人は34.3%にとどまった。4割以上が対策を行っておらず、対処法を知らないという回答も11.0%に達している。
また、皮膚科を受診した人は23.0%と4人に1人未満であり、6割以上がセルフケアのみ、あるいは放置している実態が明らかになった。
医師が解説するメカニズムと予防法
アイシークリニックの髙桑康太医師によると、マスク肌荒れの主な原因は摩擦・蒸れ・乾燥の3つだという。摩擦は角質層を傷つけてバリア機能を低下させ、蒸れは細菌の繁殖を招きニキビの原因となる。乾燥はマスクを外した際の急激な水分蒸発によって生じる。
予防の基本は、着用前にワセリンやセラミド配合の保湿剤を塗布して肌を保護することだ。素材選びも重要で、内側にガーゼやシルクを挟むと刺激を軽減できる。
皮膚科受診を検討すべきサイン
セルフケアで改善しない場合、特に2週間以上症状が続く、痛みや膿を伴う、あるいは広範囲に湿疹が広がっている場合は皮膚科の受診が推奨される。放置すると慢性的な湿疹や色素沈着、ニキビ跡が残るリスクがあるため注意が必要だ。
花粉症患者はマスクを外すと花粉皮膚炎のリスクもある。マスクを着用し続けながら、正しいスキンケアと適切な治療で対処することが最善の方法といえる。




