チーム三菱ラリーアートがアジアクロスカントリーラリー2026に連覇を目指しトライトン3台体制で挑む

三菱自動車工業(以下、三菱自動車)は2026年3月24日、同社が技術支援するチーム三菱ラリーアートが、8月にタイで開催される第31回アジアクロスカントリーラリー(以下、AXCR)2026にピックアップトラック「トライトン」3台で参戦すると発表した。

【画像】AXCR2026に新カラーリングで挑むチーム三菱ラリーアートのトライトンがこれだ!

発表の舞台は第47回バンコク国際モーターショー(一般公開日:2026年3月25日〜4月5日)のプレスデー。新カラーリングをまとったトライトンの参戦車両(改造クロスカントリー車両=T1仕様)が初めて一般に公開された。

三菱自動車はラリー参戦を“走る実験場”として、人とクルマを鍛える重要な開発フィールドと位置づけていて、今回も過酷な環境での実証を通じて商品開発力の強化を図る。

チーム三菱ラリーアートは前回大会でも、動力性能を強化して悪路走破性に磨きをかけたトライトンを3台体制で挑み、エースドライバーのチャヤポン・ヨーター選手が12番手スタートから攻めの姿勢を見せレグ3で総合首位に躍り出ると、これを死守。2位との差が約7分差という接戦を制して3年ぶり2度目の総合優勝を果たした。

3年ぶりの総合優勝を果たしたAXCR2025の結果はこちら

AXCR2026は6日間をかけてタイ国内を約2000km走破する行程が組まれている。ライバル勢も車両性能を強化するなかで、トライトンは今回、エンジンや足まわりなど各部の熟成を図り、これまで以上のポテンシャルをもって、万全の体制で挑むという。

■連覇を狙い、増岡 浩総監督率いるチーム三菱ラリーアートが始動

AXCR2026に参戦するチーム三菱ラリーアートはタイのタントスポーツが運営を担い、三菱自動車から増岡 浩が総監督として参画する。また、開発部門のエンジニアが参戦車の開発を行うとともに、競技期間中はチームに帯同してテクニカルサポートを行う。

ドライバー/コ・ドライバーは、2022年と2025年大会で総合優勝を果たしたチャヤポン・ヨーター選手/ピーラポン・ソムバットウォン選手を筆頭に、2025年大会に日本人ペアとして最上位の5位に入賞した田口勝彦選手/保井隆宏選手、同じく2025年大会で2台のサポートを務めた小出一登選手/千葉栄二選手が引き続き参戦する。

■新カラーリングはランエボやパジェロのラリー車からインスピレーション

AXCR2026の参戦車両はカラーリングを一新。今回のデザインは世界ラリー選手権やダカールラリーで数々の勝利を収めてきたランサーエボリューションやパジェロのラリーカーから着想を得た力強いレッドカラーを前面に押し出した。ラリーカーが巻き上げる粉じんを想起させるデジタルサンドストームやRALLIARTロゴは、チームの象徴として前回モデルから継承し、車両前方から後方に向かって跳ね上げる配置とすることで、持つ微子自動車のモータースポーツへの揺るぎない情熱が表現されているという。

今回の参戦に向けてチーム三菱ラリーアートの増岡 浩総監督は、

「昨年、チャヤポン選手は、毎日のレグを大きなミスなくコンスタントに上位でフィニッシュし、3日目に総合首位に立ちそのままリードを保って総合優勝を果たしました。『トライトン』の信頼性の高さに加え、優れた操縦性と走破性で過酷なステージを思いどおりに走りきることができ、極悪路で苦戦を強いられた場面でもチームメイトのサポートで乗り切りました。また、田口選手は大会で最長の競技区間となるレグ5でトップタイムを記録し、『トライトン』の戦闘力の高さを示すことができました。マシンはキープコンセプトで熟成を図っており、昨年同様の万全の体制で臨みます。今大会は、チャヤポン選手、田口勝彦選手で1-2フィニッシュを目指します。」

とコメントした。

チーム三菱ラリーアートのチームプロフィールは以下のとおり

●総監督:増岡 浩(三菱自動車)

●チーム代表:シャユット・ヤンピシット(タントスポーツ)

●テクニカルディレクター:コーポン・アマータヤクン(タントスポーツ)

[出場ドライバー/コドライバー]

●ドライバー:チャヤポン・ヨーター

出身:タイ・ウドーン タニ

生年月日:1987年8月16日(38歳)

略歴:タイ国内の数多くのラリーやレースで活躍中。AXCRでは、2022年、2025年の二度、総合優勝を飾っている。丁寧で正確、さらに車両を労わる“壊さない速さ”を持つドライバーとして定評がある。

●コ・ドライバー:ピーラポン・ソムバットウォン

●ドライバー:田口勝彦

出身:日本・岡山県

生年月日:1972年2月7日(54歳)

略歴:FIAアジアパシフィックラリー選手権のチャンピオンを2度獲得するなど、海外でも活躍する国際的なラリードライバー。AXCR2025でも日本人ペア最上位の総合5位の成績を収めた。

●コ・ドライバー:保井隆宏

●ドライバー:小出一登(三菱自動車)

出身:日本・愛知県

生年月日:1979年6月19日(46歳)

略歴:三菱自動車のテストドライバーとして、これまでにパジェロやランサーエボリューションなど、数々の新型車の試験を担当。現在ではテストドライバーの運転教育インストラクターや国内外イベント等でデモンストレーションドライバーを務める。

●コ・ドライバー:千葉栄二

[アジアクロスカントリーラリー2026大会概要]

AXCRは熱帯雨林、ジャングル、泥濘路、河川渡渉、山岳区間など、多彩かつ厳しい路面を走破するアセアン最大規模のクロスカントリーラリー。車両性能とドライバー/コ・ドライバーの総合力が試されるコース設定。2026年はタイを舞台に、8月9日(日)にタイ湾の東海岸に位置し、有数の観光地であるパタヤでのセレモニアルスタートによって開幕する。翌10日(月)から本格的な競技がスタートし、北上した15日(土)にタイ北部の交通の要所であるピッサヌロークをゴールとする総走行距離約2000kmを予定している。

〈文=ドライバーWeb編集部〉