トイズキングは2026年3月17日、「推し活グッズの循環と手放し方」に関する実態調査の結果を発表する。同調査は2025年1月27日~2025年1月28日 、推し活をしている10〜50代の方を対象にインターネットで実施した。
多種多様なジャンルがあるが、どのようなジャンルが人気なのか。 まずはどのようなジャンルの推し活をしているのかを尋ねた。
Q:あなたはどのようなジャンルの推し活をしていますか?(複数回答可)
『アイドル(男性)』34.1%)と回答した方が最も多く、『アニメ・漫画』(28.5%)『アイドル』(女性)(22.5%)と続いた。 上位をアイドルとアニメ・漫画が占めており、二次元・三次元を問わず幅広い領域で推し活が浸透していることがわかる。 また、複数ジャンルで推し活をしている人も含まれていると考えられる。
では、推し活に1ヶ月あたりどのくらいお金を使っているのだろうか。
Q:推し活にかける1ヶ月あたりの平均支出額を教えてください
『3,000円未満(39.3%)』と回答した方が最も多く、『3,000円〜1万円未満』(31.3%)『1万円〜3万円未満』(17.7%)と続いた。 「3,000円未満」が最多となり、無理のない範囲で楽しむ方が多い一方、3,000円〜3万円未満の層を合わせると約半数と、推し活が支出において一定の比重を占めていることがうかがえる。 推し活への支出は一部の高額層に偏っているのではなく、少額から中額まで幅広い層によって支えられている傾向がわかった。
推し活としてグッズを購入する方も多いと思われるが、推し活グッズの量はどの程度なのか。
Q:現在所有している推し活グッズの量は、ご自身の居住スペースに対してどのような状態ですか?
『収納スペースに収まっているが整理はできていない』(38.2%)と回答した方が最も多く、『収納スペースに余裕があり、美しく収納できている』(34.6%)と続いた。
「美しく収納できている」層は約3割にとどまり、整理できていない・収納スペースに収まっていない層は半数を超えていることがわかった。 多くの方が、収納スペース自体は確保できていても、きれいに整理する余裕はない、あるいは推し活グッズが収納スペースに収まっていない状況がうかがえる。
では、推し活を続ける中で負担に感じていることは何だろうか。
Q:推し活を続ける中で、どのような『負担』を感じることがありますか?(複数回答可)
『金銭的な負担(物価高・チケット代高騰など)』(61.5%)と回答した方が最も多く、『推し活グッズの保管・収納スペースの不足』(37.9%)『情報量が多く、追いかけるのが大変なこと』(24.1%)と続いた。
最も大きな悩みである金銭的な問題に加え、推し活グッズ保管のための物理的な「場所」や、膨大な情報を追う「時間・精神的な余裕」についても負担を感じているようである。 推し活を長く楽しむためには、これらの限られたリソースをいかに上手くやりくりするかが課題となっている可能性がある。
では、中身が選べないグッズについて、本音に近い考えはどのようなものか。
Q:『中身が選べないグッズ(ランダム商法・一番くじなど)』について、あなたの本音に最も近いものを選んでください
『開封のワクワク感が好きなので肯定的』(26.4%)と回答した方が最も多く、『欲しいものが出るまでの出費がつらい』(24.4%)『そもそも購入しない』(18.2%)と続いた。 エンターテインメントとしての楽しさは認めつつも、「重複リスク」や「経済的負担」をシビアに見ている方もいるようである。
「欲しいけれど、被ったら困る」というジレンマは、純粋な応援の気持ちにブレーキをかける要因となり得る。 「そもそも購入しない」という選択をする層も約2割存在することから、ランダム性が購買意欲そのものに影響を与えている可能性がある。
では、重複してしまった推し活グッズをどうしているのか。 前問で『そもそも購入しない』と回答した方以外に聞いた。
Q:被ってしまった推し活グッズを、どのように扱っていますか?(複数回答可)
『特に使い道は決めずに保管している』(44.8%)と回答した方が最も多く、『使用・鑑賞・保管などと目的別に使い分けている』(23.8%)『友人・知人に譲っている』(21.3%)と続いた。 推し活グッズには思い出や体験が紐づくため、「とりあえず保管する」という選択がされやすいと考えられる。 一方で、目的別に使い分けたり、友人・知人に譲ったりする方も一定数おり、推し活グッズを価値あるものとして活かそうとする意識がうかがえる。
では、推し活グッズを手放すことに、罪悪感や抵抗感を感じる方はどのくらいいるのか。
Q:推し活グッズを『捨てる』ことに、心理的な罪悪感や抵抗感はありますか?
約8割の方が『とてもある』(40.8%)『ややある』(40.0%)と回答した。 推し活グッズは単なる所有物ではなく、推しへの思いや体験の記憶が重なった存在であるため、処分することに心理的なハードルや罪悪感が生まれていると考えられる。
ここからは、推し活グッズを手放すときに、どのような方法なら罪悪感を感じにくいのかを見ていく。
Q:不要になった推し活グッズを手放す場合、どのような方法であれば罪悪感が最も少ないですか?
『フリマアプリでファンに直接売る』(37.1%)と回答した方が最も多く、『同じ作品・キャラクターが好きな友人・知人に譲る』(30.4%)と続いた。 不要になった推し活グッズは、「同じ推しを大切にしてくれる人のもとへ渡るようにすること」が重要なポイントになっていることがうかがえる。 単に手放すのではなく、推しへの想いや価値が引き継がれることが、罪悪感の軽減につながっていると考えられる。
では、推し活グッズを手放す方法として、中古品買取店を選ぶメリットはどこにあるのか。
Q:不要になった推し活グッズを手放す場合、フリマアプリではなく中古品買取店を利用するメリットは何だと思いますか?(複数回答可)
『手間をかけずに整理できる』(46.5%)と回答した方が最も多く、『即座に現金化できる』(38.4%)『大量の推し活グッズを一気に片付けられる』(36.8%)と続いた。 中古品買取店を利用するメリットとして、手間や時間をかけずに、まとめて整理できる点が重視されていることがわかった。 個別対応が必要なフリマアプリに比べ、スピード感や効率性を求めるニーズが高いことがうかがえる。
では、推し活を無理なく続けるために、推し活グッズについて必要だと思うことは何か。
Q:今後、推し活を無理なく続けるために、推し活グッズについて必要だと思うことは何ですか?(複数回答可)
『無理のない範囲で楽しめる価格設定』(57.2%)と回答した方が最も多く、『欲しいものを選んで買えるなど、買い方の選択肢があること』(39.1%)『不要になった推し活グッズを、手放しやすい仕組みがあること』(24.0%)と続いた。 上位項目を見ると、推し活グッズには購入時点での負担感を抑えられることと、選択の自由度が重視されていることがわかる。 手放しやすさも挙げていることから、購入後の扱いやすさについても意識されている様子がうかがえる。
今回の調査で、多くのファンが推し活を続ける中で「金銭的な負担」や「推し活グッズの保管・収納スペースの不足」に負担を感じていることが明らかになった。 推し活は男性アイドルやアニメ・漫画を中心に幅広いジャンルへ浸透している。 推し活にかける支出は少額から中額まで幅広い層によって支えられている傾向がわかった。 「収納スペースに収まっているが整理はできていない」と回答した方が4割に対して、「収納スペースに余裕があり、美しく収納できている」と回答した方は3割おり、収納できている方と収納できていない方がそれぞれいた。
推し活を続ける中で感じる負担として挙げられたのは、金銭的な問題に加え、推し活グッズ保管のための物理的な「場所」や、膨大な情報を追う「時間・精神的な余裕」であった。 推し活グッズ増加の背景には、ランダム商法による購入体験があるようである。中身が選べないグッズについては、開封の楽しさが支持される一方で、欲しいものが出るまでの出費のつらさや重複して処分に困るという意見もあり、そもそも購入しない方も一定数存在している。重複した推し活グッズは「使い道を決めずに保管される」ケースが多く、整理や処分が先送りされがちであることが明らかになった。 こうした状況のなか、推し活グッズを「捨てる」ことに対しては約8割が罪悪感や抵抗感を抱いており、心理的なハードルを伴う行為であることがうかがえる。
罪悪感が少ない手放し方としては、フリマアプリでファンに直接売る、または同じ作品・キャラクターを好きな友人・知人に譲るといった方法が選ばれやすく、推しへの想いや価値が次に引き継がれることが、罪悪感の軽減につながっていると考えられる。 一方で、中古品買取店に対しては「手間をかけずに整理できる」「一気に片付けられる」「すぐに現金化できる」といったメリットが評価された。個人間取引に比べ、作業やトラブルへの不安が少ない点が、現実的な選択肢として支持されているといえる。
そして、今後も推し活を無理なく続けるためには、推し活グッズの価格設定や購入方法の選択肢に加え、不要になった際に手放しやすい仕組みが求められていることが明らかになった。推し活グッズを所有するだけでなく、手放す場面まで含めて考える意識が、推し活グッズに対するニーズとして見られる。





