伊勢鉄道は、鈴鹿サーキットで開催される「2026 F1日本グランプリ」に先立ち、鈴鹿サーキット稲生駅の利用について、「交通ルートの再検討をお願いします」と呼びかけている。F1日本グランプリのサイトでも、同駅を「おススメしないアクセスルート」としている。

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    伊勢鉄道の普通列車。通常時は1両で運転される

通常時の鈴鹿サーキット稲生駅は普通列車のみ停車。本数も限られる小規模な駅で、1日の乗降客数は約90人程度にとどまる。F1日本グランプリ開催時、鈴鹿サーキットへの来場者が大幅に増加する一方、駅および列車の輸送力に大きな制約があり、対応が追いつかない状況となる。このため、レース終了後を中心に深刻な混雑が発生しやすい。

「2026 F1日本グランプリ」は3月27~29日に開催。期間中、JR東海が名古屋~鈴鹿サーキット稲生間で臨時列車の特急「鈴鹿グランプリ」を運行するほか、特急「南紀」や快速「みえ」の臨時停車などで輸送力を増強する予定だが、それでも鈴鹿サーキット稲生駅の混雑は避けられない見込みとされる。状況によっては当日中に乗車できない可能性もある。F1日本グランプリのサイトでも、「乗車まで待ち時間が3時間以上になることが予想されます。他の駅の利用を強くお勧めいたします」と案内している。

鈴鹿サーキット稲生駅は駅舎、待合室、券売機、トイレなどの設備がなく、交通系ICカードやクレジットカードも利用できない(支払いは現金のみ)。普通列車は金曜日の19時以降、土・日曜日の20時以降に本数が少なくなるため、帰宅時間帯の利用はとくに注意が必要。こうした点も踏まえ、伊勢鉄道は「交通ルートの再検討をお願いします」とした。

代替手段として、白子駅(近鉄名古屋線)発着の臨時シャトルバス(予約不要、交通系ICカードの利用可能)に加え、白子駅または平田町駅(近鉄鈴鹿線)まで徒歩での移動も選択肢に。鈴鹿サーキットから歩く場合、白子駅まで約80分、平田町駅まで約60分とされている。