
日米で圧倒的な実績を残したスーパースターは、現在ヤンキースのGM特別アドバイザーを務める。指導経験は限定的ながら、国際舞台でのカリスマ性は大きな魅力だ。[1/6ページ]
スター性抜群の有力候補
松井秀喜
[caption id="attachment_255649" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの松井秀喜臨時コーチ(写真:産経新聞社)[/caption]
次期監督の有力候補に挙がっているのが、現在ニューヨーク・ヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜だ。
星稜高から1992年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。長嶋茂雄監督の下、高卒1年目から2桁本塁打をマークするなど、早くから主軸打者に定着した。
2002年には打率.334、50本塁打、107打点、出塁率.461の成績で打撃3冠(本塁打・打点・出塁率)を戴冠。
同年オフにメジャー挑戦を表明し、ヤンキースに移籍。メジャー2年目の2004年には打率.298、31本塁打、108打点の好成績をおさめた。
2009年には日本人史上初となるワールドシリーズMVPを受賞。日米で圧倒的な実績を残し、2012年限りで現役を退いた。
監督経験はないものの、引退後は春季キャンプの臨時コーチやGM特別アドバイザーなど、さまざまな活動に取り組んできた。
さらに、今年2月には侍ジャパンの宮崎合宿を訪問。メジャーリーグの一線で活躍してきたスターに監督就任のオファーが舞い込む可能性がありそうだ。
前回大会で世界一に導いた実績を持つ名将は、再登板の可能性も取りざたされている。選手起用とチーム作りの手腕は証明済みで、最も現実的な選択肢とも言える。[2/6ページ]
実績抜群の再登板説
栗山英樹
[caption id="attachment_255650" align="aligncenter" width="530"] 栗山英樹氏(写真:産経新聞社)[/caption]
前回大会で侍ジャパンを3大会ぶりの世界一に導いた栗山英樹。再登板の可能性も取りざたされている。
1983年ドラフト外でヤクルトスワローズに入団。俊足巧打の外野手として活躍したが、メニエール病に苦しみ、29歳の若さで引退を余儀なくされた。
現役引退後は、長らく野球解説者として活動。2012年に北海道日本ハムファイターズの監督に就任すると、監督初年度にしてチームをリーグ優勝に導いた。
2016年にはリーグ優勝・日本一を成し遂げ、大谷翔平(ドジャース)や近藤健介(ソフトバンク)など、今大会でも代表メンバーに名を連ねた主力選手を育て上げた。
その手腕を買われ、侍ジャパンの監督を託されると、2023年開催の第5回WBCではダルビッシュ有、ラーズ・ヌートバーなどメジャーリーガーの招集に成功。
メキシコ、アメリカといった強豪国を破り、世界一奪還を果たした。
圧倒的な監督実績を誇るだけに、再び侍ジャパンの指揮官として白羽の矢が立つ可能性もありそうだ。
短期決戦で圧倒的な勝率を誇る名将は、日本一5度の実績を持つ。投手運用に長けた指揮官として、国際大会でも強みを発揮できる存在だ。[3/6ページ]
短期決戦に強い名将
工藤公康
[caption id="attachment_255652" align="aligncenter" width="530"] 工藤公康氏(写真:産経新聞社)[/caption]
現役時代には優勝請負人を称され、監督として5度の日本一に導いた工藤公康。次期侍ジャパン監督候補として “短期決戦の鬼”に白羽の矢が立つ可能性がありそうだ。
西武ライオンズでキャリアをスタートさせると、福岡ダイエーホークス(現:ソフトバンク)、読売ジャイアンツの3球団で計11度の日本一を経験。
実働29年間で最優秀防御率4回、最優秀選手2回など数々のタイトルを獲得し、通算224勝と圧倒的な実績を誇った。
現役引退後は野球解説者を務めたのち、2015年にソフトバンクの監督に就任。
監督初年度からリーグ優勝・日本一を成し遂げた。
2021年まで指揮を執り、在任7年間でAクラス6回、日本一5回と驚異的な成績を記録。
栗山英樹前監督の退任時にも、後任候補に挙がっていた工藤。短期決戦でも圧倒的な結果を残しており、侍ジャパンの監督に適任と言える人物だ。
巨人で監督経験を持つ知将は、現役時代から高い野球センスで知られた存在。国際大会経験もあり、若い世代との橋渡し役として期待される。[4/6ページ]
経験と知性を兼ね備えた人材
高橋由伸
[caption id="attachment_255653" align="aligncenter" width="530"] 高橋由伸氏(写真:産経新聞社)[/caption]
読売ジャイアンツで指揮を執った高橋由伸も、侍ジャパンの次期監督に名前が挙がっている。
慶応大から1997年ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーから外野のレギュラーを奪取し、いきなり打率.300、19本塁打、75打点の活躍を見せた。
プロ2年目には34本塁打を放つなど“天才打者”と称され、球界を代表する強打者へ成長。
2004年にはアテネ五輪で日本代表の中軸を任され、9試合の出場で打率.289、3本塁打、8打点を記録し、銅メダル獲得に貢献。
以降も一線で活躍を続け、通算18年間で321本塁打をマーク。2015年限りで現役を退いた。
現役引退と同時に巨人の監督へ就任。3シーズンに渡って指揮を執り、2度のAクラス入りを果たした。
監督最終年となった2018年も3位に入ったが、同年限りで指揮官を退任。
その後は監督などの要職にはついていないが、再び監督就任を待ち望む声も大きい。
今大会でコーチを務めた経験を持つ元主力選手は、現場を知る存在として評価される。若い世代との距離も近く、内部昇格という選択肢も現実味を帯びる。[5/6ページ]
内部昇格の可能性
松田宣浩
[caption id="attachment_255647" align="aligncenter" width="530"] 野球日本代表侍ジャパンの松田宣浩コーチ(写真:産経新聞社)[/caption]
今大会では侍ジャパンの野手総合コーチを務めた松田宣浩。コーチ陣からの監督昇格も選択肢の1つとなるだろう。
2005年大学生・社会人ドラフト希望枠で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、プロ3年目の2008年に三塁のレギュラーを奪取。
2011年には打率.282、25本塁打、83打点、27盗塁の好成績をおさめた。
球界を代表する三塁手に成長を遂げ、2013年開催の第3回WBCから侍ジャパンの常連選手に。2015年開催のWBSCプレミア12では2本塁打を放つなど、国際大会でも長打力を示した。
その後、2017年開催のWBC、2019年開催のプレミア12でも侍ジャパンの正三塁手を担った。
2023年限りで現役を引退すると、2024年12月に侍ジャパンのコーチに就任。今大会は野手総合コーチとして井端弘和監督を支えた。
選手、コーチとしてWBCを経験し、国際大会の難しさを理解する存在と言える。
ID野球を体現した名捕手は、戦略眼に優れた指導者として評価が高い。現場から離れて久しいものの、理論派監督として待望論が根強い。[6/6ページ]
戦術眼に優れた名捕手
古田敦也
[caption id="attachment_255651" align="aligncenter" width="530"] 古田敦也氏(写真:産経新聞社)[/caption]
監督就任の待望論が高まっているのが、古田敦也だ。
1989年ドラフト2位でヤクルトスワローズに入団すると、ルーキーイヤーから正捕手に定着。
翌1991年には首位打者(.340)を獲得するなど、早くからチームの中心を担った。
“野村ID野球の申し子”としてヤクルトの黄金期を築き、1993年、1997年にはシーズンMVP(最優秀選手)を受賞。
NPB記録となる盗塁阻止率.644の樹立をはじめ、ベストナイン9回、ゴールデングラブ賞10回など、数々の実績を残した。
2006年に選手兼任監督に就任すると、同年は2番にアダム・リグスを配置するなど、強力打線を形成し、Aクラス入り。
しかし、翌2007年は最下位に沈み、同年限りで現役引退と監督退任。
古巣のヤクルトやアリゾナ・ダイヤモンドバックスで臨時コーチを務めているが、長らく現場から離れている。再び要職に就く可能性はあるのか、注目が集まる。
【了】