フロンティアは2026年3月13日、「AI上司のマネジメント」に関する調査結果を発表した。本調査は2026年1月23日〜27日、20代〜50代の会社員1,003名を対象に、インターネット調査にて行われた。
調査の結果、AIが上司になることに「賛成」と回答した人は過半数に達した。一方で、管理職であるマネジメント層は「業務の効率化」を期待し、一般社員である非マネジメント層は「公平な評価」を求めるなど、立場による意識のねじれが浮き彫りになった。
AI上司は過半数が「賛成」も、理想はあくまで補完役
AIが上司としてマネジメント業務を行うことについて、「とても賛成」(8.6%)と「やや賛成」(43.3%)を合わせて過半数が賛成と回答した。
AI上司の適切な位置づけについては、上司・部下ともに「人間の上司を補完するマネジメント支援役」(25.0〜25.8%)が1位となった。一方、2位の結果では上司側が「一部の管理・判断を担うサブマネージャー」(21.6%)を挙げたのに対し、部下側は「上司という立場での活用は難しい」(21.7%)と回答し、AIに命令されることへの拒否感が現れる結果となった。
失敗時の責任については、上司・部下ともに「AI上司を導入・運用している経営層・会社」(35.6〜37.6%)が最多となった。双方が「AIはあくまで道具であり、導入を決めた人間の責任」と捉えていることが明らかになった。
立場によって異なるAIへの期待値と人間上司の役割
直属の上司がAIに置き換わった場合の改善期待について、マネジメント層は「報告・連絡・承認プロセスの効率化・スピードアップ」(41.2%)を1位に挙げた。対して非マネジメント層は「公平な評価や指導が行われる」(34.0%)を1位に挙げ、ニーズの差が鮮明になった。
「人間の上司でなければできない」と感じる役割については、マネジメント層は「チーム内の人間関係の調整」(51.6%)、非マネジメント層は「部下の感情やモチベーションへの配慮」(44.7%)を1位とした。双方が感情面に関わる業務は人間にしか担えないという共通認識を持っているようだ。
管理の許容範囲と業務改善指示への姿勢
AI上司に管理されてもかまわないものとして、双方が「勤怠・スケジュールの管理」(41.0〜42.9%)を1位に挙げた。しかし3位の結果では、マネジメント層が「成果物の品質チェック・ダメ出し」(33.4%)を挙げた一方で、非マネジメント層は「AIが上司になること自体に抵抗がある」(32.0%)と回答し、意識の差が明らかになった。
AI上司による業務改善指示については、双方が「業務手順・進め方の改善」(41.8〜45.2%)への従順姿勢を見せたが、非マネジメント層の25.1%は「AIからの指摘には従いたくない」と消極的な姿勢を示した。
業界別にみる評価・責任への不安と期待のねじれ
AI上司への不安点について、金融業界のマネジメント層は「数値化できない努力が評価されないこと」が47.7%、「柔軟な判断ができなそうなこと」も47.7%に達した。非マネジメント層では「柔軟な判断ができなそうなこと」は43.4%になったほか、「トラブル時の責任の所在が不明確なこと」も43.4%を占めている。
また、医療業界では期待のねじれが見られた。マネジメント層はAIを判断材料の提供にとどめたいと考える一方で、現場スタッフは「定型業務における判断」までAIに任せたいと感じており、立場によってAIに求める役割が食い違う実態が浮き彫りになった。










