「退勤後も仕事のことが頭から離れない」「上司や取引先に言われた一言をシャワー中や自宅で思い出して、イライラしてしまう」――そんな経験はありませんか。

実はそれ、「過緊張」状態かもしれません。精神科医・産業医の奥田弘美氏の著書『それ、すべて過緊張です。』(フォレスト出版)では、ストレスにより交感神経の緊張が過度に続いている状態を「過緊張」と定義しています。

本記事では、同書をもとに、過緊張になりやすい人の特徴と今日からできる対処法を紹介します。

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気になることや不安なことは夜までにできるだけホウレンソウしておく

過緊張になりやすい人に共通しているのが、「家に帰っても、日中に起こった仕事や人間関係のことが気になりやすい」という性質です。日中に手掛けた仕事上の懸念事項や、人間関係の些細なトラブルが、帰宅後に不安や心配となって増大すればするほど、頭から離れなくなって眠れなくなります。

そのため、日中にできるだけ、懸念事項や人間関係のトラブルについてを、しかるべき人にホウレンソウ(報告、連絡、相談)しておくことを心がけてください。

「今言っても解決するわけじゃないし」「まだどうなるかわからないし」と自分の胸にとどめないで、少しだけでも上司や同僚に話してシェアしておくことで、気持ちが楽になって夜に気になりにくくなります。

特に経験値が低い若い社員や、新しい仕事に携わりだしたばかりの人は、意識して「早め早めに報告や連絡して、相談しておくこと」が重要です。

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過緊張が高じてメンタル不調になった社員と面談していると、「忙しそうにしているので上司や先輩に相談できずに、わからないことや気になることを抱え込んでしまって、不眠やうつになった」という人に少なからず遭遇します。

不安や心配の「種」ができたときに、早め早めにホウレンソウしておくと、「種」が大きく育つ前に、対応策や解決策が見えてきて楽になることも多々あります。ただし上司が異常な心配性やネガティブ思考で、相談したことで、さらに大きな心配や不安に膨らませてしまうという場合は、別の落ち着いた人を選んだほうがいいでしょう。

私自身は独立して個人事業主として仕事をしている産業医ですので、職場で相談できる上司や先輩はいませんが、個人的なネットワークのいくつかの専門家や頼りになる友人に、「その日に起こった心配や不安は、早め早めに相談する」ことを心がけています。

その日に直接相談できないことも多いですが、メールを送信しておくだけでも、夜の安心感が違ってきます。

夜のOFF活を充実させるためにも、「その日の不安や心配は、極力日中のうちに解決するか、解決ができないときも対応できるところまでやっておく」という心がけを忘れないようにしましょう。

それ、すべて過緊張です。

1,925円(2026/3/3時点)
著者:奥田 弘美
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