夕方から夜にかけて、病院の建物がやわらかな緑色に照らされる――。2026年3月8日(日)から14日(土)までの1週間、全国各地で「ライトアップinグリーン運動」が行われる。これは、毎年3月上旬に世界で実施される「World Glaucoma Week(世界緑内障週間)」にあわせた啓発活動だ。
世界緑内障週間とは
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写真は一宮西病院(愛知県)で昨年行われたライトアップ。今年も、期間中の16:00~翌6:00にグリーンライトアップを実施予定。夜の街に浮かぶ緑の光は、「見えにくい病気」への注意を静かに呼びかけている。
世界緑内障週間は、2008年に始まった国際的な啓発イベント。各国・地域が連携し、緑内障の早期発見や治療継続の重要性を広く伝えている。日本では日本緑内障学会が中心となり、検診の呼びかけや情報発信などを行っている。
広がる「ライトアップinグリーン運動」
日本でのグリーンライトアップは2015年にスタート。当初は公共施設が中心だったが、現在は医療機関などにも広がり、年々参加施設が増えている。緑色は、啓発のシンボルカラーとして全国で用いられている。
緑内障はなぜ啓発が必要?
緑内障は、日本における中途失明原因の第一位とされている。一方で、検査機器や治療法は進歩しており、早期に見つけて適切な治療を続ければ、重い視機能障害を防げる可能性は高まっている。ただし、初期は自覚症状がほとんどないため、気づかないまま進行してしまうケースも少なくない。
そのため、啓発活動では「早期発見」「治療の継続」「正しい理解」が重要なキーワードとなっている。