(左から)日本ハムの達孝太、新庄剛志監督、細野晴希(写真:産経新聞社)

 

 北海道日本ハムファイターズの次世代を担う若き投手たちが、2026シーズンへ向けて始動している。今季は10年ぶりのリーグ優勝・日本一を狙うためにも、さらなる若手の台頭に期待したいところ。昨季9勝を挙げて、侍ジャパン入りも果たした26歳右腕には、投手陣を牽引する活躍が期待される。(文・シモ)[1/6ページ]

投手陣を牽引する“次世代エース”

北山亘基

[caption id="attachment_232980" align="alignnone" width="530"] 北海道日本ハムファイターズの北山亘基(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:26歳

・経歴:京都成章高 - 京都産業大

・ドラフト:2021年ドラフト8位

・2025年一軍成績:22試合登板、9勝5敗、防御率1.63


 

 

 

 北山亘基は、北海道日本ハムファイターズの次世代のエースに違いない。

 

 先発投手として、年々着実に成長を遂げている北山。ルーキーイヤーはリリーフとして55試合に登板して19ホールドポイント(3勝5敗9セーブ、16ホールド)、防御率3.51の成績を収めた。

 

 しかし、翌2023年からは先発に転向。14試合に登板して6勝5敗、防御率3.41の成績を挙げた。

 

 

 

 続く2024年も先発としてローテーションの一角を担った北山は、14試合で5勝1敗1ホールド、防御率2.31の成績をマーク。

 

 そして、プロ4年目の昨季は大きく飛躍した。

 

 6月19日の巨人戦では150キロの直球を軸に、9回122球1安打1失点の快投で完投勝利。同年は22試合に先発登板して9勝5敗、防御率1.63の成績を収めた。

 

 昨季の完投数は、リーグ3位の4つ。奪三振数は、149回を投げて143を記録している。

 

 今季は、3月に開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)にも選出。また、今春のキャンプでは初日からブルペン入りし、真っ直ぐと変化球の質を意識しながら練習に取り組んでいた。


 

 「今季は奪三振率をさらに上げたい」と抱負を語る北山に、WBCとペナントレースに向けての慢心は一つもない。

 

 昨季のシーズン途中に異例の変更となった、背番号と同数の15勝を期待したい。

 北海道日本ハムファイターズの次世代を担う若き投手たちが、2026シーズンへ向けて始動している。今季は10年ぶりのリーグ優勝・日本一を狙うためにも、さらなる若手の台頭に期待したいところ。昨季の前半戦で無双した194cmの大型右腕は、今季に2桁勝利を果たせるだろうか。(文・シモ)[2/6ページ]

 

無双した194cm右腕

達孝太

[caption id="attachment_220784" align="alignnone" width="530"] 北海道日本ハムファイターズの達孝太(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:21歳

・経歴:天理高

・ドラフト:2021年ドラフト1位

・2025年一軍成績:16試合登板、8勝2敗、防御率2.09

 

 

 

 身長194cmの恵まれた体格を持ち、今季でプロ5年目を迎える達孝太。先発として順調に成長曲線を描いている。

 

 昨季は開幕から負けなしの5連勝を飾るなど、前半戦の8試合に先発して6勝0敗、防御率1.12をマークし、日本ハムの先発陣を支えた。


 

 後半に失速するも、同年は16試合に登板して8勝2敗、防御率2.09の成績を収めた。

 

 

 

 また、先発陣に完投を課すチーム方針の中にあって、伊藤大海の6、北山亘基の4に継ぐ3つの完投を記録しているのも成長の証だ。

 

 ポストシーズンでも2試合に登板した達は、10月15日のソフトバンクとのCSファイナルステージの第1戦に先発登板。6回6安打6奪三振無失点と好投した。

 

 そして、3勝3敗で迎えた10月20日の第6戦にも、中4日で先発。負け投手となったが、5回2/3を投げて6安打6奪三振2失点と試合を作った。

 

 今季の春季キャンプでは、同期入団の北山亘基とブルペン入りして、コースを確かめながら力強く投げ込んでいた達。


 

 2月8日に行われた阪神との練習試合では、1回1安打2奪三振無失点の好投で、順調な仕上がりぶりを見せた。

 

 今季は同期の北山と共に先発陣を盛り上げ、2桁勝利を挙げてもらいたい。

 北海道日本ハムファイターズの次世代を担う若き投手たちが、2026シーズンへ向けて始動している。今季は10年ぶりのリーグ優勝・日本一を狙うためにも、さらなる若手の台頭に期待したいところ。WBC台湾代表に選出された“火の玉男”は、今季にいかなる活躍を見せてくれるのか楽しみだ。(文・シモ)[3/6ページ]

 

“火の玉男”の真価

古林睿煬

[caption id="attachment_248712" align="alignnone" width="530"] 北海道日本ハムファイターズの古林睿煬(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:25歳

・経歴:平鎮高 - 台湾・統一

・2025年一軍成績:7試合登板、2勝2敗、防御率3.62

 

 

 

 “火の玉男”の異名を持つ古林睿煬。NPB2年目は、エース級の活躍を期待できるだろうか。

 

 2024年オフに、北海道日本ハムファイターズに入団。昨季は、4月23日の楽天戦でNPB初先発を果たしたものの、5回2/3を投げて9安打3四球7失点と精彩を欠いた。

 

 それでも、5月1日のソフトバンク戦では、7回5安打10奪三振2失点でNPB初勝利。同11日の楽天戦では9回98球を投げ、2安打無四球7奪三振で来日初完封となる2勝目をマダックスで達成した。

 

 

 

 しかし、6月3日の阪神戦で左脇腹痛のアクシデント。復帰まで3カ月を要する長期離脱となり、2勝を挙げたのを最後に勝ち星はなかった。

 


 今季の春季キャンプでは、シートバッティングに登板して力強い球を投げていた。制球にばらつきはあるものの、投げはじめとしては順調に来ているようだ。

 

 3月に開催されるWBCでは、台湾代表にも選ばれている古林。けがなく実力を発揮すれば、今季の2桁も十分に狙える。

 北海道日本ハムファイターズの次世代を担う若き投手たちが、2026シーズンへ向けて始動している。今季は10年ぶりのリーグ優勝・日本一を狙うためにも、さらなる若手の台頭に期待したいところ。昨季に5勝負けなしを記録した育成出身右腕は、将来のエース候補の一人だろう。(文・シモ)[4/6ページ]

 

育成出身で5勝0敗。190cm右腕が示した伸びしろ

福島蓮

[caption id="attachment_248711" align="alignnone" width="530"] 北海道日本ハムファイターズの福島蓮(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:22歳

・経歴:八戸西高

・ドラフト:2021年育成選手ドラフト1位

・2025年一軍成績:8試合登板、5勝0敗、防御率2.25

 

 

 

 昨季5勝負けなしの成績を収めた、プロ5年目の福島蓮もエース候補の1人だろう。

 


 プロ3年目の2024年に、先発として12試合の登板で2勝を挙げた福島。

 


 昨季は、コンディション不良で出遅れたものの7月13日に一軍登録されると、同日のオリックス戦に登板。5回4安打無失点でシーズン初勝利を挙げる。

 

 

 

 続く8月14日のロッテ戦では、7回7奪三振2失点で2勝目。同23日のソフトバンク戦では5回7奪三振2失点で3勝目をマークした。

 

 その後も福島は勝ち星を増やし、9月14日の西武戦では、7回7奪三振3失点で4勝目。同21日のロッテ戦では、5回5安打2失点で5勝目を挙げた。

 


 190cmの長身から繰り出される角度のある150キロ超の直球と、フォークで抑える福島。

 


 昨季は44回を投げて、37奪三振を記録しているが、約6割の22奪三振を直球で奪った。また、直球の被打率は.145と、ストレートが強みとなっている。

 


 一方、フォークの被打率は.349で、奪三振は6つしか取れていない。今季は武器であるフォークの精度を上げることが、求められるだろうか。

 


 背番号が94から、45に変更されて挑む今季。春季キャンプでは、二軍の国頭村からのスタートとなったが、開幕に向けてうまく調整してもらいたい。

 

 北海道日本ハムファイターズの次世代を担う若き投手たちが、2026シーズンへ向けて始動している。今季は10年ぶりのリーグ優勝・日本一を狙うためにも、さらなる若手の台頭に期待したいところ。昨季に見事な完投劇を披露し続けた右腕は、今季の2桁勝利達成なるか。(文・シモ)[5/6ページ]

 

完投で勝ち切る“スタミナ右腕”

金村尚真

[caption id="attachment_171050" align="alignnone" width="530"] 北海道日本ハムファイターズの金村尚真(写真:産経新聞社)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・年齢:25歳

・経歴:岡山学芸館高 - 富士大

・ドラフト:2022年ドラフト2位

・2025年一軍成績:28試合登板、5勝7敗5ホールド、防御率2.93

 

 

 

 プロ4年目の金村尚真は、次世代のエース候補に相応しい投手である。

 

 金村はルーキーイヤーに4試合に先発して、2勝1敗、防御率1.80の成績をマーク。プロ2年目の2024年には7勝6敗、6ホールド、防御率2.38と着実に力をつけていった。

 

 昨季は開幕投手に抜擢されると、9回105球6安打で完封勝利を飾り、相手のエース・今井達也(現・アストロズ)との投げ合いを見事制した。

 

 

 

 4月20日のオリックス戦では、9回118球5安打の完封勝利で2勝目。5月9日の楽天戦では、9回116球7安打1失点の完投勝利で3勝目を挙げる。

 

 そして、5月23日の楽天戦では9回104球5安打の完封勝利で4勝目をマーク。先発での勝利は全て、完投・完封の勝利である。

 


 しかし、6月・7月と不調に陥ると、8月からは中継ぎに配置転換。5勝目は、中継ぎ登板した9月15日の西武戦でマークした。

 

 試合終盤まで投げ抜く出力の高さが魅力の金村。昨季2カ月だけで4つの完投を記録した投球は、頼もしいの一言だ。

 


 昨季はストレートの被打率が.331と高かったが、今季は直球の威力を取り戻してシーズンを乗り切りたい。

 北海道日本ハムファイターズの次世代を担う若き投手たちが、2026シーズンへ向けて始動している。今季は10年ぶりのリーグ優勝・日本一を狙うためにも、さらなる若手の台頭に期待したいところ。今季でプロ3年目を迎える剛腕サウスポーも、高いポテンシャルを誇る次世代エース候補の一人だ。(文・シモ)[6/6ページ]

 

防御率1点台の剛腕左腕

細野晴希

[caption id="attachment_251268" align="alignnone" width="530"] 北海道日本ハムファイターズの細野晴希(写真:産経新聞社[/caption]

 

 

 

・投打:左投左打

・年齢:23歳

・経歴:東亜学園高 - 東洋大

・ドラフト:2023年ドラフト1位

・2025年一軍成績:6試合登板、3勝1敗、防御率1.51

 

 

 

 今季でプロ3年目の細野晴希は、次世代エースの足がかりを掴めるだろうか。

 

 ルーキーイヤーは2試合の登板で、未勝利だった細野。

 

 昨季は5月15日に一軍初昇格を果たすと、同日のオリックス戦でシーズン初登板。勝ち星は付かなかったものの、6回6安打無失点と好投した。

 

 

 

 初勝利は、6月14日の日本ハム戦。気持ちのこもったピッチングで、6回を投げ2安打無失点に抑えた。

 


 7月5日の楽天戦では、6つの四球を与えながらも6回1/3を投げて2安打1失点で2勝目をマーク。同21日の楽天戦では、6回2安打無失点で3勝目を挙げた。

 


 しかし、同22日に登録抹消。以降は登板なくシーズン終了となった。

 

 細野の武器は、左腕から繰り出される最速158キロの直球。昨季の対左右別成績は、対右打者が.176、対左打者が.114とほとんど打たれていない。

 

 6試合の先発登板のうち、5試合でQSを達成。QS率は83.3%である。

 

 一方で、四球の多さが目立つ。昨季は35回2/3を投げて24個の四死球を与えているが、実に約6割の四死球率である。

 

 また、昨季は1試合につき5つ以上の四球を与えた試合が3試合もある。今季は無駄な四死球を与えないことが課題だ。


  


 春季キャンプでは、腕の位置を気にしながら投げていた細野。今季のさらなる飛躍に期待だ。

 

 

【了】