4月の新生活シーズンが近づき、保育園や幼稚園への入園をきっかけに子乗せ自転車デビューを検討している保護者も多いのではないだろうか。子どもとの移動手段として利便性が高い子乗せ自転車だが、通常の自転車とは異なる危険も潜んでいる。
東京消防庁管内の救急搬送データによると、平成23年から平成28年までの6年間で、幼児用座席付自転車に子どもを乗せて使用中に子ども(14 歳以下)がけがをして、1,349人が救急搬送されているというデータも。
そこで今回、「子どもを乗せて自転車を走行したことがある」マイナビニュース会員195人を対象にアンケートを実施。なんと、76%が「子どもを乗せて自転車を走行している時にヒヤリハットを経験したことがある」と回答した。今回は、そのなかからとくに注意したいヒヤリハット体験談をご紹介しよう。
子どもの予想外の動きによるバランス崩れ
子乗せ自転車特有のヒヤリハットとして最も多く寄せられたのが、子ども自身の動きや居眠りによるバランスの乱れだ。
「子供が居眠りをして落ちかけた。自転車が傾いたから気付いたけれど、頭から落ちるところだった。」(40代女性)
「子供が寝てしまい危なかった。」(30代男性)
「フラフラするなぁと思ったら子供が寝てた。子供を支えて、自転車引いて、逆に帰るのに時間がかかった。自転車倒れるんじゃないかと不安だった。」(40代男性)
「急な予期せぬ動きを子供はするので、倒れそうになった。」(40代女性)
「子供の急な体重移動で重心バランスが崩れて危うく転倒するところだった。」(40代男性)
「買い物帰りの信号待ちの時、後ろに乗ってた子供が動いた事によって体重が片方に偏って自転車も支えきれなかった事。怪我はしなかったけど冷や汗がでた。」(40代女性)
「子供が体を乗り出すので電柱にぶつかりそうになった。」(40代女性)
「子供が身を乗り出すので柱にぶつかった。」(30代女性)
「自転車から勝手に子供が降りようとして、倒れそうになった。」(40代男性)
「子どもを乗せるときに、暴れて転倒しそうになった。」(30代女性)
居眠りによる急な体重移動や、子どもが身を乗り出す行動は予測が難しく、走行中・停車中を問わず危険につながる。とくに居眠りは気づくのが遅れやすく、ヘルメットの着用とシートベルトの確実な装着が重要だ。
停車・乗降時の転倒
走行中だけでなく、停車や乗せ降ろしの瞬間も危険が潜んでいる。
「子どもを乗せようとしたときに、自転車が倒れてしまった。」(40代男性)
「自転車スタンドを立てて止まった時に倒れそうになった。」(40代男性)
「子供を乗せて自転車を停めていたら倒れた。」(40代女性)
「方向転換をしようとしたら自転車が倒れてしまった。」(40代女性)
とくに子乗せ電動自転車は本体だけでも約30~35kgと重く、スタンドを立てる際や方向転換の際にバランスを保つのが難しくなる。乗せ降ろしは必ずスタンドをしっかり立てた状態で行い、壁や柵に寄りかからせるなどの工夫が有効だ。
路面・天候によるスリップ・転倒
雨や雪、マンホールなど、路面状況の変化によるスリップも多く報告された。
「マンホールの上で曲がろうとしたら、ツルッとすべってこけそうになった。」(40代女性)
「雪の日に滑って自転車ごと横に倒れそうになった。」(40代女性)
「スリップして転んでしまいました。また、子どもを乗せたまま坂で転んでしまいました。」(30代男性)
「強風が吹いたときにバランスを崩して倒れそうになったことがあります。」(30代男性)
「雨の日、トラックの水飛沫がかなり飛んできて、よろけた。」(40代女性)
濡れたマンホールや路面はとくに滑りやすく、子どもを乗せた重い車体では立て直しが困難になる。悪天候時は無理な走行を避け、カーブやマンホールの上でのブレーキ・ハンドル操作には細心の注意が必要だ。
急ブレーキ・荷物による操作ミス
ブレーキ操作や積載物が原因となるヒヤリハットも報告されている。
「曲がり角など出会い頭で急ブレーキで倒れかける。」(30代男性)
「車の陰から人が出てきて、急ブレーキをかけたら子供が頭を打った。」(30代男性)
「自転車の前輪に荷物がはさまって、後輪が上がり倒れそうになりました。」(40代女性)
「カーブを曲がったときに後ろの子供の座席に木の枝が当たりそうになった。」(30代男性)
急ブレーキは子どもが前方に投げ出されるリスクがあるほか、前かごへの荷物の詰め込みすぎも操縦性を著しく低下させる原因となる。見通しの悪い交差点ではとくに速度を落とし、荷物は重量・サイズに注意することが大切だ。
まとめ
今回のアンケートから、子乗せ自転車のヒヤリハットは走行中・停車中・乗降時のあらゆる場面で起きていることがわかった。まずヘルメットとシートベルトの着用・装着を徹底し、乗せ降ろしの際は必ずスタンドをしっかり立てた状態で行いたい。雨や強風など悪天候の日は無理に乗らない判断も大切だ。ヒヤリハットは大きな事故の予兆でもある。新生活が始まる前に安全意識を改めて高め、子どもと安心して移動できる環境づくりを心がけよう。
調査時期: 2026年1月31日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 195人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
イラスト:まか☆りな


