
ブルージェイズに新加入した岡本和真が、オープン戦2試合目で早くもメジャー第1号を放った。推定131メートルの豪快弾に現地メディアも驚き、「村上宗隆に勝るとも劣らないパワー」と絶賛。一方で、メジャー屈指の剛速球への対応が今後の鍵になるとの指摘もあり、期待と課題が交錯する中で新天地での挑戦が始まっている。(文・八木遊)
早くも飛び出した第1号
来月に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、侍ジャパンの一員として出場する岡本和真。新天地ブルージェイズにて、オープン戦2試合目で早くも第1号アーチが飛び出した。
メッツとの一戦に「6番・三塁」で先発した岡本は、2回1死一塁の場面で第1打席が回ると、4球目のスイーパーをバットの芯で捉えた。
高い放物線を描いた打球は、センターのフェンスを越える会心の一撃。推定飛距離431フィート(約131メートル)はこの試合で堂々1位、打球速度103.4マイル(約166.4キロ)は、同4位だった。
現地メディアも驚愕「村上宗隆に勝るとも劣らないパワー」
岡本の移籍第1号に対して、現地メディアからは称賛の声が飛び交っている。
公式Xに「新たなスター誕生か?」とポストしたのは、カナダ・カルガリーのラジオ局『Sportsnet 960 The Fan』だ。「スプリングトレーニングの最新情報」と題した番組内で、岡本の一発に触れた。
「低めのスイーパーをうまく捉えて431フィートも飛ばした」
番組内で同局のザック・ウォーデン記者は、岡本が見せた対応力とパワーを絶賛。「村上(宗隆)が三冠王に輝いた年(2022年)を除けば、2人はほぼ同じ数の本塁打を記録していた」と、村上に勝るとも劣らない岡本のパワーを強調した。
また、岡本の特徴について、「打球を高く打ち上げるタイプの打者で、多くの長打を放つ能力がある」とし、打線の中軸を担いながら、少なくとも20本、うまくいけば30本に届く可能性も十分あると予想している。
打率.280、30本塁打は「現実的」との声も
一方で、ウォーデン記者は多くの日本人打者がぶつかる壁として、97~98マイル(150キロ台後半)の速球を投げる投手と毎日のように対戦することを挙げた。岡本の第1号は、変化球をうまく捉えた技ありの一発だったが、今後はメジャー投手の剛速球にも対応しなければいけないということだろう。
また、同じカナダのラジオ局『Sportsnet 590 The Fan』の番組には、ベン・シュルマン記者が出演。「30本塁打、打率.280台、多くの四球を選ぶ」ことをベストケースシナリオとし、一見ハードルが高そうな数字にも、「現実的だ」と岡本の活躍に太鼓判を押した。
気になるのは、この日は6番だった岡本の打順だろう。ブルージェイズ打線はリーグ屈指の層の厚さを誇り、岡本は6~7番からのスタートが濃厚だ。ただし、結果を残せば、6番ないし5番に定着しても全く不思議ではない。
昨季のブルージェイズの打順別本塁打数を見ると、6番は27本塁打を放っており、これはメジャー全体で4位だった。一方、7番は13本塁打で同19位タイ。もし岡本が6~7番で30本塁打に乗せることができれば、ブルージェイズの得点力は大幅に向上しそうだ。
ドジャースとの激闘から4か月。ワールドシリーズの余韻が残る中、岡本はチームを昨季のリベンジに寄与することができるか。カナダのファンは、岡本の活躍を心待ちにしている。
【動画】衝撃のバックスクリーン弾!岡本和真のメジャー第1号がこちら
Toronto Blue Jays (@BlueJays)のXより
The first Blue Jays homer for Kaz ‼️
岡本和真、オープン戦初ホームラン!
【著者プロフィール】
八木遊(やぎ・ゆう)
1976年生まれ。スポーツライター。米国で大学院を修了後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLなどの業務に携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬記事を執筆中。
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