「文句なしにかっこいい!」村上春樹が痺れた素数のパワーを感じる楽曲とは?
作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。

2月22日(日)の放送は「村上RADIO~(博士も愛した)素数で聴く音楽~」をオンエア。今回は、小川洋子さんのベストセラー小説『博士の愛した数式』になぞらえて、タイトルに2、3、5、7、11、13、17、19……などの“素数”が入っている楽曲にフォーカス。村上さんの選曲でお届けしました。

この記事では、タイトルに「59」「1999」が入った楽曲を紹介したパートをお届けします。

「村上RADIO」

◆Simon & Garfunkel 「The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)」

19から59までぴょーんと跳んじゃいます。23、29、31……2桁の素数となると、なかなかその数字のついた適当な曲が見当たりません。サイモン&ガーファンクルの「59番街ブリッジの歌」が59でやっとひっかかりました。この曲は以前にこの番組で、ハーパーズ・ビザールの歌でかけたことがあります。今回おかけするサイモン&ガーファンクルの歌ったオリジナル・バージョンは1966年にリリースされたアルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』に入っているのですが、演奏時間が1分43秒と短かったために、とても魅力的な曲なのに、シングル・カットはされませんでした。もしされていたらヒットしていたと思うんですけどね。それでは、ということで出されたハーパーズ・ビザールのカバー盤の演奏時間は2分34秒で、これはヒットチャートの13位まで上がりました。

サイモン&ガーファンクルの歌のバックには、当時のデイヴ・ブルーベック・カルテットのベーシスト、ユージーン・ライトと、ドラマーのジョー・モレロが名を連ねています。

◆Prince「1999」

67にはDriver 67というバンドが歌った「Car 67」という曲がありますが、時間の関係でこれはパスします。

三桁の素数でひとつだけ見つけたのはビーチボーイズの歌う「409」です。シボレー409という自動車について歌ったホット・ロッド・ソングですが、これも時間の関係でパスします。すみません。

それから4桁に跳んで、数字は1999。もちろんプリンスの「Nineteen Ninety Nine」です。

この曲、文句なしにかっこいいですよね。素数のパワーというか、何度聴いても痺れました。この曲がリリースされたのは今を遡る1982年のことで、そのときには1999年なんてずっとずっと先のことみたいに思えていたんでしょうね。でもあっという間に世紀末がやってきて、そしてするすると背後に過ぎ去っていきました。こうして今聴くと、なんか、「諸行無常」みたいな響きさえあります。

<収録中のつぶやき>

1980年代の音楽の音だよね、ほんとに。

<番組概要>

番組名:村上RADIO~(博士も愛した)素数で聴く音楽~

放送日時:2月22日(日)19:00~19:55

パーソナリティ:村上春樹

番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/