
2月22日(日)の放送は「村上RADIO~(博士も愛した)素数で聴く音楽~」をオンエア。今回は、小川洋子さんのベストセラー小説『博士の愛した数式』になぞらえて、タイトルに2、3、5、7、11、13、17、19……などの“素数”が入っている楽曲にフォーカス。村上さんの選曲でお届けしました。
この記事では、タイトルに「7」「11」が入った楽曲を紹介したパートをお届けします。
「村上RADIO」
◆The Traveling Wilburys「7 Deadly Sins」
次は7です。今バックでかかっているのはアル・カイオラの演奏する「荒野の七人」のテーマですね。僕は一時期これを携帯の着メロにしていました。これが聞こえると、勇ましいっていうか、けっこう元気が出ました。今は使っていませんけど。
今日おかけする7がついた曲は、トラヴェリング・ウィルベリーズが歌う「7 Deadly Sins」です。七つの大罪、ですね。
トラヴェリング・ウィルベリーズのことはご存じでしょうか? ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、ロイ・オービソン、トム・ペティ、ジェフ・リンの5人が寄って、半ば遊びででっちあげた覆面スーパー・バンドです。ほどなくしてロイ・オービソンが亡くなり、かわりにデル・シャノンを引っ張ってきたんだけど、デルさんもまた時を置かずに亡くなってしまい、残りの4人でこの曲が吹き込まれました。リードをとっているのはボブ・ディランですが、このアルバムでは「ラッキー・ウィルベリー」という偽名がクレジットされています。ジャケット写真の顔を見れば、まあ一目瞭然なんですけどね。
聴いてください。トラヴェリング・ウィルベリーズが歌う「7 Deadly Sins」。
◆Herb Ellis & Joe Pass Also Featuring Jake Hanna & Ray Brown「Seven Come Eleven」
さて、7の次の素数は11になりますが、11のついた曲ってなかなかないんです。ようやく見つけたのが、チャーリー・クリスチャンが作曲して、ベニー・グッドマンの演奏で有名になった「Seven Come Eleven」。これはクラップ・ゲーム、サイコロ賭博の用語ですね。「7が出た。さあ11来い」ということかな? クラップ・ゲームのことは僕はあまりよく知らないんですが、サイコロ2個を振って、その合計が7か11であれば賭けた側の勝ちということのようです。
7と11、どちらもしっかり素数ですね。
ハーブ・エリスとジョー・パスの、練れたスーパー・ギター・デュオで聴いてください。「Seven Come Eleven」。
<収録中のつぶやき>
これ、回転はこれで合ってる? 少し早過ぎるような気がするんだけど……(スタッフ:合ってました)。いや、しかし早い演奏ですね。思わずレコードの回転数を間違えたのかと思いました。
<番組概要>
番組名:村上RADIO~(博士も愛した)素数で聴く音楽~
放送日時:2月22日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/