(左から)日本代表時代の藤浪晋太郎、筒香嘉智、岩隈久志(写真:Getty Images)

 

 いよいよ開幕が迫ってきた「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。これまでも日本を代表する選手が出場し、激戦を演じてきた。その一方、激戦による疲れが影響したのか、シーズンでは成績を落とした選手も珍しくない。高校時代に春夏連覇を経験したスターも、2017年WBCメンバーに名を連ねたが、同年のシーズンでは大苦戦した。[1/6ページ]

代表イヤーに崩れた剛腕

藤浪晋太郎

[caption id="attachment_250663" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の藤浪晋太郎(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・経歴:大阪桐蔭高

・ドラフト:2012年ドラフト1位

・日米通算成績:259試合登板、65勝62敗2セーブ16ホールド、防御率3.70

 

 昨季はまさかの横浜DeNAベイスターズ入りを表明し、話題を集めた藤浪晋太郎。WBCに出場した2017年は成績が振るわなかった。

 

 大阪桐蔭高時代、エースとして甲子園春夏連覇を達成し、2012年ドラフト1位で阪神タイガースに入団。ルーキーながら先発ローテーション入りを果たすと、プロ1年目に10勝6敗、防御率2.75と実力を発揮した。

 

 2015年は自己最高の14勝を記録した上、シーズンで221奪三振を記録し、自身初となる最多奪三振のタイトルを獲得。名実ともに球界を代表していた。

 

 

 

 2016年は7勝11敗と成績を落とすも、翌2017年のWBCに選出。しかし、制球面の不安を覗かせる投球となり、同年のレギュラーシーズンではわずか3勝。3年連続で達成していた規定投球回到達も逃した。

 

 翌年以降も復活の糸口を掴めないままだったが、2023年からMLBに挑戦。昨季7月にDeNAに入団し、日本球界でのプレーを再開させた。

 いよいよ開幕が迫ってきた「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。これまでも日本を代表する選手が出場し、激戦を演じてきた。その一方、激戦による疲れが影響したのか、シーズンでは成績を落とした選手も珍しくない。2006年WBCに出場したサブマリン投手も、同年のシーズンでは前年の15勝から5勝にまで成績を落とした。[2/6ページ]

 

WBC後に急降下したサブマリン

渡辺俊介

[caption id="attachment_146829" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の渡辺俊介(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・経歴:国学院栃木高 - 国学院大 - 新日鉄君津

・ドラフト:2000年ドラフト4位

・NPB通算成績:255試合登板、87勝82敗2ホールドポイント、防御率3.65

 

 千葉ロッテマリーンズの一時代を築いた渡辺俊介。2006年・2009年にはWBCでも登板したが、いずれの年もシーズンでは苦しんだ。

 

 社会人の新日鉄君津からロッテに入団すると、現在では希少なアンダースローを武器に活躍。2003年に先発ローテーションに定着して9勝を挙げ、2004年には初の2桁勝利となる12勝をマークし、エース格へと成長を遂げた。

 

 続く2005年はキャリアハイの15勝を挙げ、防御率も2.17と安定感抜群の成績を収めた渡辺。2006年のWBCでは先発、リリーフの両方で登板し、優勝に貢献した。

 

 

 

 しかし、WBC球への適応や調整の難しさが影響したのか、2006年は5勝11敗と大きく負け越し。防御率も4.35と大幅に悪化し、苦難の1年を過ごした。

 

 2009年のWBCにも出場したが、同年のシーズンでは3勝13敗と大きく負け越した。あらためて調整の難しさを感じさせる成績となった。

 いよいよ開幕が迫ってきた「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。これまでも日本を代表する選手が出場し、激戦を演じてきた。その一方、激戦による疲れが影響したのか、シーズンでは成績を落とした選手も珍しくない。2017年WBCで4番を務めた現役の主砲も、同年のシーズンでは成績が下降した。[3/6ページ]

 

大会3発も前年ほど伸びず

筒香嘉智

[caption id="attachment_150769" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の筒香嘉智(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投左打

・経歴:横浜高

・ドラフト:2009年ドラフト1位

・NPB通算成績:1100試合出場、打率.278、232本塁打、679打点、5盗塁

 

 日本球界を代表する長距離砲・筒香嘉智。WBCでは4番を務め、日本の勝利に直結するパフォーマンスを発揮した。

 

 ドラフト1位で横浜ベイスターズ(現:DeNA)から指名を受けた筒香。入団直後は本来の実力を発揮できなかったが、2014年にレギュラー定着。同年は打率.300、22本塁打、77打点と飛躍した。

 

 そして迎えた2016年は、驚異的なペースでアーチを量産。確実性も向上した結果、打率.322、44本塁打、110打点という圧巻の数字を残し、本塁打王と打点王の二冠に輝いた。

 

 

 

 見事な活躍もあり、2017年のWBCでは4番を務めた。重圧のかかる立場で同大会3本塁打を放つなど結果を出したが、世界一には届かなかった。

 

 同年のシーズン成績は打率.284、28本塁打、94打点。前年に歴史的な活躍を見せただけに、数字以上の「不振」というイメージを持ったファンもいたはずだ。

 

 MLB挑戦を経てDeNA復帰3年目となる2026年は、昨季以上の成績を収められるだろうか。

 いよいよ開幕が迫ってきた「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。これまでも日本を代表する選手が出場し、激戦を演じてきた。その一方、激戦による疲れが影響したのか、シーズンでは成績を落とした選手も珍しくない。2009年WBCの出場した元メジャーリーガー投手も、同年のシーズンでは勝利数・防御率ともに悪化した。[4/6ページ]

 

21勝の翌年に落ちた数字

岩隈久志

[caption id="attachment_150141" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の岩隈久志(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:右投右打

・経歴:堀越高

・ドラフト:1999年ドラフト5位

・日米通算成績:376試合登板、170勝108敗2セーブ、防御率3.31

 

 2008年に驚異的な成績を収めた岩隈久志も、WBC出場のシーズンに成績を落とした。

 

 大阪近鉄バファローズに入団した岩隈は、2003年に15勝をマーク。翌2004年は15勝2敗と圧巻の成績を収め、新規参入の東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍。だが、楽天では苦しいシーズンの連続だった。

 

 それでも2008年は神がかり的な投球を見せ、21勝4敗、防御率1.87とキャリアハイの活躍。MVP、沢村賞といったタイトルを総なめにし、翌2009年のWBCメンバーに選出された。

 

 

 

 大会MVPこそ松坂大輔に譲ったが、「陰のMVP」と称賛されるほどの働きで、日本の大会連覇に大きく貢献。一方、同年のシーズンでは13勝6敗、防御率3.25の成績を挙げたが、2008年に比べると勝ち星、防御率ともに悪化した。

 

 それでも、翌2010年にも10勝を挙げると、2012年からはシアトル・マリナーズでプレー。2015年にはノーヒットノーランを達成するなど、海を渡ってもその実力を証明し続けた。

 いよいよ開幕が迫ってきた「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。これまでも日本を代表する選手が出場し、激戦を演じてきた。その一方、激戦による疲れが影響したのか、シーズンでは成績を落とした選手も珍しくない。2013年に2度目のWBCを経験した日本ハムの安打製造機も、同年のシーズンでは大不振に陥った。[5/6ページ]

 

2度目の代表後にまさかの大不振

稲葉篤紀

[caption id="attachment_250581" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の稲葉篤紀(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:左投左打

・経歴:中京高 - 法政大

・ドラフト:1994年ドラフト3位

・NPB通算成績:2213試合出場、打率.286、261本塁打、1050打点、74盗塁

 

 頼れるベテランとして、周囲を引っ張る力を見せた稲葉篤紀は、2013年に大不振を経験した。

 

 法政大からヤクルトスワローズ(現・東京ヤクルト)に入団。プロ1年目から打率.307(規定未満)を記録するなど、ヤクルトの黄金期を支える主力選手に成長した。

 

 2004年オフにFA権を行使し、北海道日本ハムファイターズへ移籍した。

 

 

 

 日本ハムでは打撃、守備の両面で大活躍し、2006年の日本シリーズでMVPを獲得。2007年には首位打者(.334)と最多安打(176)を獲得するなど、リーグを代表する選手となり、2009年のWBCに出場した。

 

 また、2013年のWBCでも日の丸のユニフォームに袖を通した稲葉。しかし、残念ながら優勝を果たせず帰国すると、シーズン開幕後は大不振に陥った。

 

 最終的に2013年は打率.203でシーズンを終え、翌2014年に現役引退。それでもプロ通算2167安打を放ち、歴史に名を残す選手となった。

 いよいよ開幕が迫ってきた「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC」。これまでも日本を代表する選手が出場し、激戦を演じてきた。その一方、激戦による疲れが影響したのか、シーズンでは成績を落とした選手も珍しくない。2013年WBCに出場したソフトバンクの左腕は、同年のシーズンでの難病発症も重なり、大きく成績を下げた。[6/6ページ]

 

難病発症も重なり急落した左腕

大隣憲司

[caption id="attachment_146833" align="alignnone" width="530"] 日本代表時代の大隣憲司(写真:Getty Images)[/caption]

 

 

 

・投打:左投左打

・経歴:京都学園高 - 近畿大

・ドラフト:2006年大学生・社会人ドラフト希望枠

・NPB通算成績:141試合登板、52勝50敗1ホールドポイント、防御率3.36

 

 福岡ソフトバンクホークスで活躍した大隣憲司。2013年はWBCに出場するも、まさかの1年となった。

 

 近畿大からソフトバンクに入団した大隣。プロ2年目に早くも11勝を挙げ、瞬く間に頭角を現した。ただ、その後は2008年のような活躍ができず、2011年に至ってはわずか9試合の登板だった。

 

 復活を誓った2012年は、キャリアハイの12勝を記録し、防御率も2.03と安定感抜群で月間MVPを受賞する働きも見せた。翌2013年のWBCメンバーに選ばれ、世界との戦いを経験した。

 

 

 

 しかし、2013年シーズン開幕後は腰痛による登録抹消もあり、登板機会が減少。また、国指定の難病である「黄色靭帯骨化症」であることが判明し、同年は3勝にとどまった。

 

 現役最終年は千葉ロッテマリーンズへ移籍し、同年限りで現役を引退。難病と闘いながら、プロ通算52勝を積み重ねた。

 

 

【了】