衆議院選挙の開票特番とミラノ・コルティナオリンピック関連番組――テレビにとって最大級の“注目イベント”が並んだ1週間。その中で、異例の存在感を示したのが、日曜午後のドキュメンタリー『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)だ。
視聴データを独自に取得・分析するREVISIOの調査による、テレビ画面に視線を向けていた人の割合がわかる「注目度」の週間番組ランキング(2月2日~8日)で、個人全体・コア視聴層ともに4位を記録。日曜午後帯という放送条件を考えれば、極めて異例の結果だ。視聴者の視線を引き寄せたのは、“令和の婚活”を生きる一人の男性の物語だった。
大型イベントに注目が集まった週
この週は衆議院選挙の開票速報とミラノ・コルティナオリンピック関連番組がランキング上位を占め、大型イベントに注目が集まった週となった。
とりわけ2月8日に投開票を迎えた第51回衆議院選挙の開票速報は、NHK Eテレが個人全体1位(66.2%)、NHK総合が3位(64.8%)と2チャンネル合わせてトップ3入りを果たし、今回の選挙への関心の高さがうかがえる。
五輪関連番組も好調。コア視聴層ではNHKの『ミラノ・コルティナオリンピック開会式(録画)』が録画放送にもかかわらず2位(64.1%)。個人全体でもテレビ朝日の『ミラノ・コルティナオリンピック開幕スペシャル』が7位(注目度62.9%)にランクインしており、大会を前にした期待感の大きさがうかがえる。
政治への高い関心とスポーツの国際大会への期待感が重なり、視聴者の視線がテレビに集中した1週間となった。
年収6倍以上の年上女性に初めての本気の恋
関東ローカルの日曜午後枠という放送条件にもかかわらず、個人全体・コア視聴層ともに4位を記録した『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ)。日曜14時台のドキュメンタリーがここまで注目度ランキングの上位に入ることは珍しく、それだけ視聴者の関心が高かったことがうかがえる。
放送されたのは、2022年から続く人気婚活シリーズの第3弾「結婚したい彼と彼女の場合 ~令和の婚活漂流記2026~」の後編。介護福祉士の久保さん(仮名・31歳、年収370万円)が、年収6倍以上の外資系勤務の40歳女性に生まれて初めての本気の恋をする姿が描かれた。ナレーションは小雪さんが担当している。
大学時代に難病の潰瘍性大腸炎を発症して中退し、清掃員などを経て29歳で介護福祉士になった久保さん。婚活市場では年収が大きなハードルとなり苦戦が続く中、植草美幸さんの結婚相談所「マリーミー」で出会った女性に心を動かされる。
相手の「土日休み・夜勤なしの仕事に就いてほしい」という希望に応えるため転職を決意するが、仮交際2カ月目で交際終了という結末が待っていた。
放送中からX(Twitter)では「#ザ・ノンフィクション」がトレンド入りし、「久保さんただただ幸せになってほしい」「共感できる箇所が多かった」といった声が数多く寄せられている。条件と感情のはざまで揺れる令和の婚活事情を映し出した内容が、幅広い層の共感を集めたようだ。


