不倫を裁くYouTuberの“正義”は本物か――俳優の小宮璃央と瀬戸利樹が出演する、フジテレビ制作のTVerオリジナルドラマ『不倫禁止』(全8話)が、3月13日(24:00~)に一挙配信される。

  • (左から)小宮璃央、瀬戸利樹

    (左から)小宮璃央、瀬戸利樹

このドラマは、3月に新作の劇場公開も予定されている人気フェイクドキュメンタリー『放送禁止』の仕掛け人・長江俊和氏が脚本と総合演出、チャンネル登録者数108万人を誇るYouTuber『だいにぐるーぷ』のリーダー・岩田涼太が監督。主人公のYouTuber・ユーリ(小宮)が不倫を憎み、不倫を糾弾するコンテンツを配信しているという設定だ。

瀬戸はユーリの仲間のひとりで、元ホストで、ユーリたちの活動メンバー新規募集に応募して、あとから仲間に加わった、れっど役。立ち上げメンバーではない分、ユーリの行動には必ずしも賛同しきれないところがあり、ひとり異を唱える場面もある。

本企画で目指したのは、これまでにないタイプの新たなコンテンツ制作への挑戦。YouTuberである岩田が参画し、従来の放送ではあまり見たことのない撮影手法を取り入れながら、主人公のYouTuberが紡ぐ物語をリアルに描く。

放送ではなく配信での展開にした理由について、長江氏は「放送よりも配信展開で生きる企画ではないかと考えた」と語る。今回の企画でYouTuberである岩田と組むにあたり、地上波テレビ放送でもYouTubeでもないメディアを舞台にするのがふさわしいと検討した末に、行き着いたのがTVerだった。TVerはテレビではないもののテレビ放送のコンテンツが配信されていることにより、メーンユーザーはテレビに近く、ちょうどいい距離感に存在しているメディアだと考えた結果だ。

『放送禁止』で培ったフェイクドキュメンタリーの手法と、緻密な構成と高い映像技術、そして枠にとらわれない企画力と表現力を誇る『だいにぐるーぷ』がコラボ。長江氏が得意とするフェイクドキュメンタリーの世界に、『だいにぐるーぷ』のコンテンツの特徴である“没入感”が加わっている。

ドロドロとした不倫の世界を描いたドラマはこれまでにも数多く存在したが、本作は、不倫の当事者ではなく、そこから一歩引いた関係性で不倫を捉える。あちこちに仕込まれた隠しカメラ風映像を効果的に取り入れ、あたかも主人公たちとともにターゲットを追っているかのような感覚を味わうことができる。

「毎日のようにニュースやワイドショーをにぎわせ、TVerのドラマランキングでも上位にランクインすることの多い“不倫”というものをいつか描いてみたいと思っていた」と語る長江氏。人はなぜにこんなにも不倫というものが気になるのか、というところから着想を得た企画だという。

「不倫を絶対に許さない」と公言しているユーリは仲間とともに、リスナーからの依頼をもとに、浮気をされた依頼者の怒りや悲しみを代弁し糾弾する『不倫禁止』チャンネルを運営している。ユーリがなぜそこまで不倫を憎んでいるのか、冒頭では明らかにされていないが、回を追うごとに少しずつその真相、背景が明かされていく。不倫を糾弾していく過程の勧善懲悪的な爽快感に加え、主人公がピンチに陥る場面も随所に描かれる。

小宮は、「観る側にも演じる側にも、簡単には答えが出ない問いを突きつける作品になると感じ、ワクワクしました」とコメント。瀬戸は「新しい感覚を抱くことができる時間になると思いますので、ぜひご期待ください!」と語っている。

キャストのコメント全文は、以下の通り。

小宮璃央

──最初にこの企画を聞いたときの印象を教えてください。

この企画を伺ったとき、まず“とても攻めた作品だな”という印象を受けました。不倫という、法律では裁ききれないテーマに真正面から切り込んでいく点に強く惹かれましたし、私刑という形で“正義”を執行していくユーリという役柄にも、言葉では言い表せない魅力を感じました。観る側にも演じる側にも、簡単には答えが出ない問いを突きつける作品になると感じ、ワクワクしました。

──実際に演じてみてどのように感じられましたか?

セリフ量の多さや、普段の映像作品とは異なる芝居の質感に、強く刺激を受けました。まるで誰かの日常をのぞいているかのようなカメラ配置や、自分自身でカメラを持ち“罪を裁きに行く”という設定は非常に新鮮で、役としてだけでなく、一人の人間としてその場に生きている感覚がありました。

ユーリとして過ごす時間は、まるで本当にYouTuberとして活動しているかのようで、演じながら自然と高揚感や楽しさが湧き上がってきたのを覚えています。

──視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

ユーリ役を演じました、小宮璃央です。『不倫禁止』というタイトルの通り、不倫を行った人間に私的制裁を加えていく様子を、ドキュメンタリーのような臨場感で描いた作品です。これまでにありそうでなかった切り口で、観ていて思わず引き込まれるシーンがたくさん詰まっています。

僕自身、この“新しいコンテンツ”のようなドラマを楽しみながら演じていました。ぜひ最後まで目を離さず、皆さん自身の「正義」と照らし合わせながらご覧いただけたらうれしいです。

瀬戸利樹

──最初にこの企画を聞いたときの印象を教えてください。

まずYouTuberの方との企画と伺って、今までに無く斬新で面白そうだ作品になるんじゃないかなと思いました。自身でカメラを持って実際の画を撮影するといった試みにも新鮮さを感じました。

──実際に演じてみてどのように感じられましたか?

カメラを持ちながら演技をするのはもちろん初めてで、不思議な感覚でした。それと同時にいつも当たり前にスタッフさんがやってくださっているお仕事に対して、よりリスペクトを感じる事ができた時間でした。

──視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

不倫を成敗していく物語になっていきますが、観てくださる視聴者の皆さまにとっても、今までのドラマとはまた違った、新しい感覚を抱く ことができる時間になると思いますので、ぜひご期待ください!

【編集部MEMO】
長江俊和氏は1966年、大阪生まれの映像作家、小説家。深夜ドラマ『放送禁止』シリーズは熱狂的な支持を受け、3作が劇場公開。小説『出版禁止』『掲載禁止』『検索禁止』(新潮社)、『放送禁止』『恋愛禁止』(KADOKAWA)などの、「禁止」シリーズは累計35万部を突破している。そのほか、映画『パラノーマル・アクティビティ第2章 TOKYO/NIGHT』『不安の種』、テレビドラマ『東京二十三区女』『富豪刑事』『歌のおにいさん』『世にも奇妙な物語「午前2時のチャイム」』『学校の怪談「アサギの呪い」』『アイゾウ 警視庁・心理分析捜査班』『恋愛禁止』などを手がける。

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