VWゴルフGTI。手に入れるべきはMk1かMk2か?|『Octane』UKスタッフの愛車日記

『Octane』UK寄稿者による愛車レポート。今回は、創刊編集長のデイヴィッドが通算6台目のゴルフGTIに巡り合うまでの話を綴る。

【画像】希少なカプリグリーンのVWゴルフGTI Mk2(写真3点)

掻かずにはいられないあのかゆさ、おわかりいただけるだろうか?一時的に治まることもある。でも往々にして、微妙に違う形でまた戻ってきてムズムズする。

私をムズムズさせる”かゆみ”というのは、ゴルフGTIのMk1とMk2だった。どちらも本当に大好きな車だ。これまで4台は所有してきた。1990年代後半に兄がロバート・コウチャーから購入したMk2も含めれば、5台になる。当時、ロバートと私は『Octane』創刊前に一緒に働いていた。あのMk2も何度か運転して共同所有みたいなものだったので、所有台数としてカウントしてももいいと思う。

少なくともここ3年の間、程度の良いMk1を探し続けてきた。でも結局、諦めてしまっていた。というのも、今や1万5000ポンド以上もすることが我慢できないからだ。昔自分が買った時の値段の、少なくとも10倍なのだから。それもあって決定的な一台には出会えていなかった。

そのうち、この車に何を求めるかを考えれば考えるほど「Mk2の方が良いかもしれない」と思うに至った。私は軽くモディファイしたサーブ96で、路地を軽快に爆走して楽しんでいる。あえて速いと自分に言い聞かせながら。もちろんそんなわけはないのだが、それでも実に楽しい。サーブに並ぶ存在としては、日常的に快適に使える、もっと洗練された車が欲しかった。たぶん年齢のせいなのだろう。

そこで、条件をさらに絞り込み、パワーステアリング付きの後期型Mk2に決めた。私の腕力が弱いからという理由だけではなく、PAS仕様はステアリングラックのギア比が高いので、操作感が格段に鋭敏だからだ。それに、8バルブのエンジンであることも必須条件だった。高回転の16バルブエンジンよりも力強く、よりトルクフルだからだ。

これまでも、売りに出ていたのを何台も逃してきた。理由は、単に見に行く時間がなかったからだった。だからこそ、自宅から車で15分足らずの場所に1台現れたとき、見に行かないという選択肢はなかった。後期型(1991年)、無改造(16バルブ仕様の実用的なフロントブレーキとビルシュタイン製ダンパー交換を除く)、即使用可能なコンディション(完璧ではないもののかなり良好)、大切に扱ってきたオーナー(ガレージ保管、雨天走行は稀、記録簿あり)、そしていい感じの色(希少なカプリグリーン)、という好条件。しかも、純正装備のBBS製アルミホイール一式のスペアまで付属していた。

価格はちょうど5桁(ポンド)の金額に迫る額だったが、最近のまともなMk2の相場なら適正だろう。私はもちろん購入した。こうして、めずらしくも長く続いていた車購入の空白期間に、終止符が打たれたのである。

これを書いている今、そのゴルフは私のガレージに収まり、輝いている。前のオーナーが指摘してくれていたが、修理箇所はいくつかある。ヒーターの送風音がうるさい、運転席側のウインドウハンドルが固い、MFAフュエルコンピューターが作動しない、などだ。それと、フロントホイールのトラッキングとキャンバーを調整すれば、ステアリングのレスポンスが良くなると私は思う。これでようやく、かゆいところに手が届いた感じだ。

文:David Lillywhite