
プロ野球のドラフト会議で1位指名を受けることは、選手にとって最高の栄誉だ。球団の未来を託され、ファンの期待を一身に背負う。しかし、その重圧やけがの影響で、球団の期待に応えられずに歯がゆい思いをする選手も少なくない。2021年に阪神タイガースからドラ1指名を受けた右腕も、昨オフに戦力外通告を受けた。[1/6ページ]
森木大智
[caption id="attachment_234169" align="alignnone" width="530"] 阪神タイガースの森木大智(写真・産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・年齢:22歳
・経歴:高知高
・ドラフト:2021年ドラフト1位(阪神)
・NPB通算成績:2試合登板、0勝2敗、防御率6.23
高卒4年目の森木大智は、今オフに戦力外となってしまった。
「スーパー中学生」と話題になった森木は、高知高に進学。甲子園出場経験はないが、球速と変化球のコンビネーションが注目された。
スカウトの高い評価を得て、2021年ドラフト1位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーの2022年8月28日の中日戦でプロ初先発を果たすと、最速150キロ超の直球を主体に、カーブなどの変化球を交えた投球を披露。6回3失点で負け投手になるも、終始落ち着いたピッチングを見せた。
しかし、続く9月10日のDeNA戦でも先発するが、2回2/3を投げて5安打3失点で降板。これが阪神での最後の一軍登板となるとは、誰が予想できただろうか。以降は、けがや不調で思うように調子が上がらず、2023年と昨季は一軍登板なしに終わっていた。
昨オフに育成契約を結ぶも、今季は二軍で14試合の登板にとどまり、10月1日に戦力外通告を受けた。
そして2月、MLBのサンティエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだことを表明。森木の新たな挑戦が始まる。
プロ野球のドラフト会議で1位指名を受けることは、選手にとって最高の栄誉だ。球団の未来を託され、ファンの期待を一身に背負う。しかし、その重圧やけがの影響で、球団の期待に応えられずに歯がゆい思いをする選手も少なくない。2019年に埼玉西武ライオンズから1位指名を受けた右腕も、昨オフに戦力外通告を受けた。[2/6ページ]
宮川哲
[caption id="attachment_193199" align="alignnone" width="530"] 東京ヤクルトスワローズの宮川哲(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・年齢:30歳
・経歴:東海大山形高 - 上武大 - 東芝
・ドラフト:2019年ドラフト1位(西武)
・NPB通算成績:131試合登板、5勝5敗1セーブ20ホールド、防御率4.36
宮川哲は、東京ヤクルトスワローズに移籍2年目での戦力外通告となった。
最速150キロ超の直球を武器に、東芝では都市対抗野球や日本選手権などの大舞台を経験。その後、2019年ドラフト1位で埼玉西武ライオンズに入団した。
ルーキーイヤーの2020年は中継ぎとして49試合に登板し、15ホールドポイント(2勝1敗13ホールド)、防御率3.83をマークした。
プロ2年目の2021年は調子を落とすも、プロ3年目の2022年には45試合の登板で1勝1セーブ、防御率2.59とキャリアハイの数字をマーク。さらなる飛躍が期待された。
しかし、先発転向した翌2023年は4試合の登板で防御率7.16に終わると、同年オフにトレードでヤクルトに移籍。昨季は中継ぎで4試合に登板したものの、防御率6.75の成績にとどまった。
そして、迎えた今季。二軍では42試合に登板して4勝2敗3セーブ、防御率3.27の成績を残すも、一軍登板なし。9月29日に戦力外通告を受けた。
150キロを超える直球とパワーカーブといった武器があるものの、四球から崩れることも多かった宮川。それでも、ウイークポイントを克服すれば、まだまだ活躍できそうだ。
そんな中、1月に古巣の東芝に復帰することが決定。社会人野球のマウンドで再起を図る。
プロ野球のドラフト会議で1位指名を受けることは、選手にとって最高の栄誉だ。球団の未来を託され、ファンの期待を一身に背負う。しかし、その重圧やけがの影響で、球団の期待に応えられずに歯がゆい思いをする選手も少なくない。埼玉西武ライオンズの大砲候補として期待された野手も、昨オフにNPBを去った。[3/6ページ]
渡部健人
[caption id="attachment_202650" align="alignnone" width="530"] 埼玉西武ライオンズの渡部健人(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・年齢:27歳
・経歴:日本ウェルネス高 - 桐蔭横浜大
・ドラフト:2020年ドラフト1位(西武)
・NPB通算成績:74試合出場、打率.178、7本塁打、27打点、2盗塁
埼玉西武ライオンズのスラッガー候補だった渡部健人は、プロ5年目で戦力外通告を受けた。
110キロを超える巨体から繰り出される豪快なスイングで、”ハマのおかわり君”と呼ばれ、2020年ドラフト1位で西武に入団。
プロ3年目の2023年には57試合の出場で、打率.214ながら6本塁打、25打点を記録。次世代の4番として、スター街道を歩むかに見えた。
しかし、昨季はわずか11試合の一軍出場にとどまると、今季は一軍での出場なし。二軍で54試合に出場したものの、打率.201、4本塁打、23打点にとどまり、10月1日に戦力外となった。
プロ5年間で7本塁打の渡部。絶好調時は、難しい変化球に対して体勢を崩しながらもスタンドに運ぶ柔軟さがあったが、一軍ではその姿が影を潜めてしまった。
活躍を予感させてから2年での戦力外となったが、プロの世界の厳しさを実感させられる結果となった。
今後については未定という渡部。どのような形になるにせよ、豪華なバッティングをもう一度見てみたいと思うファンも多いだろう。
プロ野球のドラフト会議で1位指名を受けることは、選手にとって最高の栄誉だ。球団の未来を託され、ファンの期待を一身に背負う。しかし、その重圧やけがの影響で、球団の期待に応えられずに歯がゆい思いをする選手も少なくない。東京ヤクルトスワローズの2015年ドラ1右腕も、昨オフに構想外となった。[4/6ページ]
原樹理
・投打:右投右打
・年齢:32歳
・経歴:東洋大姫路高 - 東洋大
・ドラフト:2015年ドラフト1位(ヤクルト)
・NPB通算成績:124試合登板、27勝43敗2ホールド、防御率4.14
原樹理は、プロ10年目で戦力外となった。
東洋大4年時の春のリーグ戦で10試合に登板し、4完封を含む8勝1敗、防御率0.69の成績をマーク。その後、2015年ドラフト1位で東京ヤクルトスワローズに入団した。
プロ1年目の2016年は、5月1日の巨人戦で6回5安打2失点でプロ初勝利をマーク。だが、同年は13試合の登板で2勝8敗、防御率5.91の成績で終わる。
続くプロ2年目の2017年は、先発・中継ぎとして131回1/3を投げるも3勝11敗、防御率3.84。好投する試合もあったが、打線の援護に恵まれなかった。
それでも、続く2018年には飛躍の兆候が見える。先発・中継ぎで登板し、6勝7敗、防御率3.09の成績を挙げ、チームの2位躍進にも貢献したのである。
そして、ヤクルトが優勝した2021年には、9試合登板で3勝1敗、防御率2.30の成績をマーク。オリックス・バファローズとの日本シリーズ第5戦では先発登板も果たしている。
しかし、続く2022年には8勝7敗と一定の成績を挙げるも、防御率4.85と安定感のある投球ができず。翌2023年は一軍登板なしでシーズンを終えた。
昨季は中継ぎとして7試合に登板し、防御率1.80をマーク。だが、今季は二軍で34試合の登板で防御率7.32と大苦戦し、、9月29日に戦力外となった。
NPB通算124試合の登板で27勝43敗2ホールド、防御率4.14。右肘のけがの影響で十分な成績を残せなかったが、プロの世界で10年間も腕を振り続けてきたのは立派である。
戦力外通告後、原は現役引退を表明。10年間のプロ生活に終止符を打った。
プロ野球のドラフト会議で1位指名を受けることは、選手にとって最高の栄誉だ。球団の未来を託され、ファンの期待を一身に背負う。しかし、その重圧やけがの影響で、球団の期待に応えられずに歯がゆい思いをする選手も少なくない。福岡ソフトバンクホークスで実績を残したドラ1右腕も、昨オフにNPBを去った。[5/6ページ]
武田翔太
[caption id="attachment_234170" align="alignnone" width="530"] 福岡ソフトバンクホークスの武田翔太(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・年齢:32歳
・経歴:宮崎日大高
・ドラフト:2011年ドラフト1位(ソフトバンク)
・NPB通算成績:217試合登板、66勝48敗2セーブ11ホールド、防御率3.34
武田翔太は、プロ14年目で戦力外通告を受けた。
武田は、2011年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団。140キロ台後半の直球と落差の大きい縦のカーブを武器に、ルーキーイヤーから8勝1敗、防御率1.07の成績をマークした。
プロ4年目の2015年には13勝6敗、防御率3.17。翌2016年には14勝8敗、防御率2.95とソフトバンクのエース格に定着した。
しかし、2017年から右肩痛や右肘痛などの影響で、成績が低迷。先発だけでなく中継ぎもこなしながら登板を続け、クライマックスシリーズや日本シリーズなどで印象は残したものの、2年連続で10勝以上をマークした輝きは失われていた。
昨季は、同年4月に右肘内側側副靱帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を受けた影響もあり一軍登板なし。今季も一軍登板なしに終わり、10月1日に戦力外通告を受けた。
かつての球速は落ちたが、今季は二軍戦で4者連続三振も記録している武田。ソフトバンクでのプロ14年間の成績は、217試合に登板して66勝48敗2セーブ、防御率3.34の成績を残した。
そして、昨年11月にKBOリーグのSSGランダースに入団。韓国の地で、再び輝きを取り戻せるか。
プロ野球のドラフト会議で1位指名を受けることは、選手にとって最高の栄誉だ。球団の未来を託され、ファンの期待を一身に背負う。しかし、その重圧やけがの影響で、球団の期待に応えられずに歯がゆい思いをする選手も少なくない。東京ヤクルトスワローズの2021年ドラ1サウスポーも、プロで結果を残せず、昨オフに無念の構想外となった。[6/6ページ]
山下輝
[caption id="attachment_170859" align="alignnone" width="530"] 東京ヤクルトスワローズの山下輝(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:左投左打
・年齢:26歳
・経歴:木更津総合高 - 法政大
・ドラフト:2021年ドラフト1位(ヤクルト)
・NPB通算成績:2試合登板、1勝1敗、防御率1.46
東京ヤクルトスワローズに2021年ドラフト1位で入団した山下輝だったが、4年で戦力外となってしまった。
ルーキーイヤーの2022年9月22日の中日戦で、初登板・初先発を飾った山下。4回まで毎回走者を背負いながらも無失点に切り抜けるが、2本のタイムリーを浴び、4回2/3を投げて被安打9、与四球3、2失点で降板した。
打席ではプロ初安打を記録したものの、これがチーム唯一の安打で勝利には結びつかなかった。
初勝利は、同30日の広島戦。10個の内野ゴロを含む打たせて取るピッチングで、7回2/3を投げて被安打5、無失点に抑えてチームの勝利に貢献した。
また、同年の日本シリーズでは第5戦に先発として登板する。しかし、これが一軍での最後のマウンドになってしまった。
翌2023年は左肘の故障により、二軍で1試合のみの登板。昨季は二軍で3勝5敗、防御率5.89の成績に終わった。
故障の影響からか、大学時代のような最速150キロ超のキレのある投球は戻らず。今季9月29日に戦力外通告を受け、現役引退を表明している。
プロ4年間の通算成績は、1勝1敗、防御率1.46。一軍での登板は2試合にとどまり、終始肘の故障に苦しめられた。
【了】