
ドラフト1位入団ながら、ここまで公式戦登板がなく、2026年は勝負の年となる。復帰に向けた調整は進んでおり、まずは実戦復帰が最大のテーマとなる。期待値の高さゆえ注目度も大きい。[1/6ページ]
未登板のドラ1右腕
下村海翔
・投打:右投右打
・身長/体重:174cm/69kg
・生年月日:2002年3月27日(23歳)
・経歴:九州国際大付高 - 青山学院大
・ドラフト:2023年ドラフト1位(阪神)
ドラフト1位で阪神タイガースに入団し、プロ3年目を迎える下村海翔。2026年は、一軍デビューが待たれている。
九州国際大付から、青山学院大へ進学。3年秋のリーグ戦からはチームのエース格に成長した。
チームは長らくリーグ優勝から遠ざかっていた中、4年秋には下村の活躍もあり、33季ぶりの東都リーグ制覇を達成。
その後、チームメートの常廣羽也斗(現:広島)とともにドラフト上位候補と称され、阪神からドラフト1位指名を受けた。
ルーキーイヤーから即戦力の活躍が期待されていたが、大学時代の疲労蓄積を考慮され、プロ1年目の春季キャンプは二軍スタート。その後、トミー・ジョン手術を受けることとなった。
この影響を受け、プロ入りから2年連続で公式戦登板なし。ドラフト1位入団とはいえ、2026年は勝負のシーズンといえるだろう。
春季キャンプは二軍スタートとなっているが、すでにブルペン投球を実施。満を持してのデビューに向け、着実に調整を進めている。
前年は手術とリハビリで公式戦登板がなく、復活を期す立場となった。ブレイク直後の離脱だけに悔しさは大きいだろう。復帰時期は不透明だが、状態が整えば再び貴重な戦力となり得る。[2/6ページ]
手術続きで復帰時期未定
黒原拓未
・投打:左投左打
・身長/体重:173cm/82kg
・生年月日:1999年11月29日(26歳)
・経歴:智弁和歌山高 - 関西学院大
・ドラフト:2021年ドラフト1位(広島)
2024年は目覚ましい活躍を見せた黒原拓未も、2025年はシーズン全休を経験した。
関西学院大から2021年ドラフト1位で広島東洋カープに入団。即戦力として期待もされたが、ルーキーイヤーは12試合登板で防御率6.52と苦しんだ。
翌2023年も苦しんだが、2024年シーズンにリリーフとして台頭。
同年は53試合に登板し、4勝3敗3ホールド、防御率2.11をマーク。貴重な一軍戦力となった。
しかし、2025年は開幕から登板がなく、5月に左ひざの半月板を手術。その後はリハビリに時間を費やし、公式戦登板なしに終わった。
再起を図る2026年シーズンだったが、今年1月に腰椎椎間板ヘルニア手術を受けたことが発表。復帰時期は未定となっている。
移籍後に存在感を示したが、手術により前年は全休となった。チーム事情を考えても復帰への期待は大きく、状態が戻ればブルペンの重要戦力になり得る。完全復活を果たせるかが焦点となる。[3/6ページ]
トミー・ジョン手術からの復帰
吉田輝星
・投打:右投右打
・身長/体重:175cm/83kg
・生年月日:2001年1月12日(25歳)
・経歴:金足農
・ドラフト:2018年ドラフト1位(日本ハム)
トミー・ジョン手術からの復帰を目指しているのが、オリックス・バファローズ在籍3年目を迎える吉田輝星だ。
金足農では、3年時にエースとして夏の甲子園準優勝を経験。その後、北海道日本ハムファイターズからドラフト1位指名を受けた。
しかし、プロ入り後は一軍定着に程遠いシーズンが続いていた。
迎えたプロ4年目の2022年、主戦場をリリーフに移すと、51試合登板で防御率4.26を記録。大器の片鱗を示した。
だが、翌2023年はわずか3試合の登板にとどまり、オフにオリックスへのトレード移籍が決定。
すると、移籍初年度の2024年は、50試合に登板。18ホールドポイント(4勝14ホールド)、防御率3.32とさらなる飛躍を遂げた。
しかし、2025年3月にトミー・ジョン手術を受け、シーズン全休。苦しいリリーフ陣となったチーム事情もあるだけに、吉田の復活にかかる期待は大きい。
手術の影響で育成契約となり、支配下復帰を目指す立場にいる。ドラフト1位のポテンシャルは変わらず、順調に回復すれば十分に戦力となれる逸材。2026年は真価を問われるシーズンとなる。[4/6ページ]
支配下復帰を目指すドラ1
西舘昂汰
[caption id="attachment_249019" align="aligncenter" width="530"] 東京ヤクルトスワローズの西舘昂汰(写真:産経新聞社)[/caption]
・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/94kg
・生年月日:2001年6月9日(24歳)
・経歴:筑陽学園高 - 専修大
・ドラフト:2023年ドラフト1位(ヤクルト)
2025年はファームでの登板も果たせなかった西舘昂汰は、支配下復帰を目指す立場にいる。
筑陽学園高では、3年時に春夏連続で甲子園出場。専修大へ進学後は、3年時に大活躍。最優秀投手のタイトルを獲得するなど、非凡な才能を発揮していた。
東都大学野球リーグで通算11勝、防御率1.69の好成績をおさめた結果、東京ヤクルトスワローズからドラフト1位指名を受けた。
ところが、迎えた新人合同自主トレでは、上半身のコンディション不良で離脱。出鼻をくじかれる形になった。
ルーキーイヤーの2024年はファームで5試合に登板するも、シーズン終盤にトミー・ジョン手術を決断。育成契約への移行が発表された。
復活に向けたリハビリを進め、2025年11月には実戦形式の打撃練習に登板するなど、着実に歩みを進めている西舘。2026年は、ドラフト1位の真価を発揮したい。
安定した実績を残してきた中継ぎ右腕だが、前年は手術によりシーズン全休となった。復帰後のコンディションが整えば、ブルペンの計算できる戦力として再び重要な存在となるだろう。[5/6ページ]
実績あるリリーバーの再起
酒居知史
・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/80kg
・生年月日:1993年1月2日(33歳)
・経歴:龍谷大平安高 - 大阪体育大 - 大阪ガス
・ドラフト:2016年ドラフト2位(ロッテ)
ブルペン陣の一角として安定したパフォーマンスを見せ続けている酒居知史も、2025年はシーズン全休となった1人である。
龍谷大平安高、大阪体育大、大阪ガスを経て、2016年ドラフト2位で千葉ロッテマリーンズに入団。ルーキーイヤーから5勝を挙げるなど、即戦力としての期待に応えた。
しかし、プロ2年目は成績を落とし、2019年からはリリーフに専念。
2019年は54試合に登板するなど一軍戦力となったが、同年オフに美馬学のFA移籍に伴う人的補償として、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍することとなった。
楽天では、移籍初年度からリリーフ陣の一角に定着。翌2021年にはキャリアハイに並ぶ54試合に登板し、4勝3敗3セーブ28ホールド、防御率2.28の好成績を残した。
その後も結果を残し続け、2024年も49試合登板、防御率2.33をマークした。
ところが、2025年3月にトミー・ジョン手術を受けたことが発表され、シーズンを棒に振ることに。2026年は復活を期すシーズンとなるだろう。
前回のWBCメンバーに抜擢された実力者だが、前年は手術で全休し、育成契約となった。まずは支配下復帰が目標となるが、状態さえ戻れば戦力としての価値は高い。復活への道のりに注目が集まる。[6/6ページ]
WBCメンバーの再出発
宇田川優希
・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/92kg
・生年月日:1998年11月10日(27歳)
・経歴:八潮南高 - 仙台大
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト3位(オリックス)
オリックス・バファローズのリーグ3連覇に、リリーフとして大きく貢献した宇田川優希。まずは支配下復帰を目指す2026年になる。
仙台大から2020年育成選手ドラフト3位でオリックスに入団。着実にファームで結果を残し、プロ2年目の2022年7月に支配下登録を勝ち取った。
最終的に同年は、一軍で19試合に登板し、防御率0.81の大活躍。2023年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表にも選出された。
同年のレギュラーシーズンでも変わらぬ存在感を放ち、46試合登板、4勝2セーブ20ホールド、防御率1.77をマークした。
しかし、翌2024年は故障の影響もあって登板数を大きく減らした。
2025年も状態が上がらず、開幕前にトミー・ジョン手術を敢行。オフには育成契約へと移行となった。
2026年の春季キャンプでは、残留組からのスタート。まずはシーズン中の支配下復帰を目指す。
【了】