2020年10月にNHKからTBSに転職し、スポーツ実況をはじめ、『Nスタ』『ひるおび』『ラヴィット!』などで活躍し、B'z歌唱でもたびたび話題を呼んでいる南波雅俊アナウンサー。幅広い魅力で愛され、「好きな男性アナウンサーランキング2025」(オリコン調べ)では1位に輝いた。南波アナにインタビューし、大活躍の2025年を経て今後どのようになっていきたいと考えているのか、また、スポーツ実況への思いなども聞いた。

  • 南波雅俊アナウンサー

    TBSの南波雅俊アナウンサー 撮影:蔦野裕

「スポーツアナウンサーとして突き詰めたい」との思いでTBSに転職し、この5年でWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)や東京世界陸上、世界バレー、駅伝など、大きなスポーツ大会を任される存在になった南波アナ。

2025年を振り返り、「世界陸上と世界バレーという2大世界大会をしゃべる年ってなかなかないと思うんです。しかも世界陸上の東京大会。ここで本当の意味でTBSのスポーツアナウンサーになったと言えるのではないかというぐらい、世界陸上は大きなものでした」と語る。

そして、「スポーツの大きな大会でこんなに実況させていただけると思ってなかった」と言い、『Nスタ』『ひるおび』への出演や、『ラヴィット!』でのB'z歌唱なども「想像してなかった」と仕事の幅の広がりに自身も驚いている。

大活躍の2025年を経て、2026年はどのような目標を掲げているのか尋ねると、まず、2月開幕のミラノ・コルティナ冬季五輪での実況を成功させることを挙げた。同大会で南波アナは、NHKと民放テレビ局で構成するジャパンコンソーシアム(JC)の一員として、オリンピックの実況に初挑戦する。

「初めてオリンピックに現地実況のアナウンサーとして関わるので、いい放送を出したいというのが今の一番の目標です。JCの実況は、TBSに限らず各局で流れる可能性があります。だからこそ、どこに出しても通じる放送をしなくてはいけないと思っています。オリンピックの実況は、スポーツ実況アナウンサーを志した時の大きな目標でもあったので、責任感を持ち、今まで培ったものすべてをぶつけて臨みたいと思います」

また、秋に愛知・名古屋で開催されるアジア競技大会にも強い思いを持っている。

「2023年の杭州アジア大会は、転職後、初めての海外での実況でした。世界で戦うアスリートを現地で取材しながら毎日実況に挑む、タフでしたがすごく貴重な経験でした。初めて担当する卓球の実況でしたが、試行錯誤しながら臨み、日本のメダル獲得の瞬間も伝えることができた、思い入れある大会です。それが、今度は日本で開催されるということで本当に楽しみです。東京世界陸上があれだけ盛り上がったので、愛知の熱気もどうなるのか、とてもワクワクしています」

  • 南波雅俊アナウンサー

スポーツ実況に加え、『Nスタ』、『ひるおび』、『ラヴィット!』も引き続き全力で挑む。

「『Nスタ』は本当に大事にしている番組で、メインキャスターの日比(麻音子)アナウンサーを中心に、みんなでよりよいものにしていきたいという思いがあります。『ひるおび』も4月で担当してから1年になるので、より存在感を高められたらと思います。そして、自分を認知してもらうきっかけになった『ラヴィット!』では、もっと大暴れしたいですね(笑)」

次に見据える目標としては、2028年のロサンゼルス五輪をあげる。

「そもそも実況メンバーに選ばれるか自体全くわかりません。その前提で話をさせていただくなら、2028年のロスオリンピックでは野球が復活するので、オリンピックで野球の実況がしたいというのが次の大きな目標です。2027年には規模が拡大するプレミア12、その翌年にロスオリンピックで野球の代表戦を実況し続けられたら、これ以上のやりがいはないと思っています」

そして、2025年の東京世界陸上でテレビの影響力を感じたという。

「世界陸上が終わった翌日、大学のゼミのOBや学生との懇親会があったのですが、そこで何人かの大学生が『中島佑気ジョセフ選手が…』『村竹ラシッド選手が…』と興奮気味に話し、『今みんな世界陸上の話をしていますよ』と言っていたんです。世界のトップを争ったアスリートの凄さを改めて感じましたし、自分たちが全力で届けたものが、若い人の心にしっかり届いていたのが、何よりうれしかったです」

さらに、「難しい時代になっていることは、重々理解していますが、アナウンサーとしてだけでなく、スポーツを愛する一人の人間として、日本中が盛り上がる世界規模のスポーツ大会は、誰もが見られる地上波で伝え続けていけることを、切に願っています」と熱く語った。