1年を通して優秀な活躍をした俳優や映画・ドラマ等を表彰する「2026年 第50回エランドール賞」の授賞式が4日、都内で行われ、プロデューサー奨励賞を受賞したドラマ『ホットスポット』の日本テレビ・小田玲奈プロデューサーが、同作の撮影現場で実践した挑戦を明かした。
脚本のバカリズムら『ブラッシュアップライフ』の制作陣を集め、主演の市川実日子をキャスティングできた段階で、「もうプロデューサーとしての私の仕事はほぼ終わったな、というぐらい、絶対に面白くなること思っていました」という小田P。その上で、「プロデューサーとして、どうしてもやり遂げたかった目標がありました。それは、キャスト・スタッフみんなが健康的な生活をしながらドラマを作るということです」とミッションを掲げた。
これは、『ブラッシュアップライフ』が過酷なスケジュールで撮影していた反省から決意したもの。具体的には、1日の撮影時間を最大10時間にすることで、「夜、家に帰って家族や友人と一緒にご飯を食べられるようにしました」。さらに、撮休を週に2日設定し、「撮影期間中でもプライベートな予定を入れたり、病院に行ったりできるようにしました」といい、その結果「『ホットスポット』はみんなが元気で笑顔の絶えない現場でした」と振り返る。
この試みを誰よりも賛同してくれたというのが、主演の市川。「市川さんと一緒により良い現場を目指そう、ドラマの業界を良くしようと話したことは、私にとっての財産です」と充実の表情を見せた。
そんな市川が、お祝いゲストとして登壇。『ホットスポット』のオファーを受けた際、作品の資料とともに「チームの志」「全スタッフ・キャストが人間らしい生活を送りながら良い作品作りができる現場を目指します」と書かれた紙を受け取ったという。
そこには現場に託児所を設けることも明記されており、「こんなチームがあるんだと思って、本当にびっくりしました!」と驚きを回想。実際には宣言通りにはいかないと思っていたが、「撮影が始まって約束通りに現場が進んでいったんです」と、また驚かされたそうだ。
新しいルールを作っていく過程を目の当たりにした市川は「一気に変えるのではなくて、百何十人という人がいる中で、新しい考えの人と今までの考えの人が相談し合って、試行錯誤をしながら現場を作っていくのを経験できて、本当にありがたかったです」と感謝。そして、「いろんな仕事がありますが、どんなことをするかということも大事ですけど、“どんな人とするか”っていうことが本当に大事だなと、『ホットスポット』 という現場で小田さんと出会えて思いました」と述べた。



