1月14日に開催されたフジテレビ番組審議会の議事録概要が公開された。今回は「for the NEXT これからのフジテレビへ ~残すフジテレビ・変えるフジテレビ~」をテーマに、委員からテレビの信頼回復への提言が相次いだ。
委員からの主な意見は、以下の通り。
◯「テレビ=オールドメディア=偏向報道」といった図式を受け入れて、ネット上の情報しか信じない人たちが、若い世代を中心に増えている。「オールドメディア」と言われることにテレビが反撃しないのが不思議。テレビは過去のメディアではなく、現在進行形のメディアのはず。「オールドメディア」でないとすれば、一体どういうメディアなのかという問い直しが、テレビの側からなされて発信されるべきではないか。
◯マスコミが権力を持ち過ぎたと社会に受け止められていて、「マスコミは本当のことを報じていないのではないか」という視聴者の不信につながっている気がする。それを解決するには、テレビ局が国民全員を代表するという意識を捨てることではないか。日本社会はいろいろなものが多様化している。どう考えれば良いか分からないことを認めて、典型的ではない手法でアプローチするのもひとつの手。
◯災害時における確実な情報伝達、地域の文化を守るということは、放送の公共的価値。その意味で、昨年から始まった調査報道「スポットライト」や防災プロジェクト「BOSAI」などの報道の取り組みは、ネットではできない、テレビができる価値の高い活動だと思う。
◯災害時にネットでフェイクニュースが流れてそれを見る。何が本当で何が嘘か判断するのが非常に難しくなってきている時代に、テレビは情報の正確さを失わないでもらいたい。
◯日本に降りかかってくるリスク、持ち上がってくる社会問題、特に外国人との共生について、新しい手法を試して、マスコミだからこそできる取材を見せていただきたい。フジテレビの面白く、かつ創意工夫のある報道と番組作りをお願いしたい。
こうした意見に対し、フジテレビからは以下などの回答があった。
●テレビが見られていないのではないか、信用されていないのではないか、大きな誤解のレッテルを貼られてしまっているのではないかということは極めて重大な問題。実際、10~20代という若い世代だけでなく、40代までテレビを見ていない人は増えてきている。
●我々がやらなければいけないことは、テレビがこの社会に必要だと思われること。地域で暮らしている人たちの課題に向き合って、問題を定義し、皆に議論を巻き起こすようなことを行い、それが行政まで上がって問題解決につながるようにしていきたい。
●我々はファクトを積み重ねた上でファクトチェック機能も提示して、皆さんに本当はどういうことなのか考える材料を渡すことが大事。そうした取り組みを行いながらも、どうすれば面白く見せられるのかがプロとしての仕事。番組は見てもらうためには面白くなければいけない。絵にならないものをどのように見せていくか、発想と技術を掛け合わせて工夫していくことに尽きると思う。
