
湘南人読者の皆様はビーチコーミングと呼ばれる趣味をご存じでしょうか。ビーチコーミング(Beachcombing)は海岸(主に砂浜)に打ち上げられた貝殻やシーグラス、陶器片、さらに流木などの漂着物をとして収集する趣味で、「リアル宝探し」が楽しめるアクティビティです。
海岸で楽しむ趣味のため温かい季節の趣味というイメージがあるかもしれませんが、ビーチコーミングでのコレクション対象品には様々なカテゴリーがあり、気温が下がる真冬にハイシーズンを迎える品も存在します。今回は自他ともに認める「ビーチコマー(ビーチコーミングを楽しむ人)」のライターが、知る人ぞ知るビーチコーミングの名所である、城ヶ島公園の旧安房埼灯台跡付近の岩浜(岩場と砂浜が入り混じる海岸)でリアル宝探しに挑戦してきました。
城ヶ島公園旧安房埼灯台跡
現在の城ヶ島灯台は島の西側に建てられていますが(2026年2月27日まで工事のため立ち入り禁止)、かつて建てられていた旧安房埼灯台は島の東側にあり、現在は灯台自体は取り壊され、その土台が残るのみとなっています。
岩場の間に砂浜が点在する岩浜海岸で、訪れる際には城ヶ島公園が利用可能という利便性もあって天気の良い日には絶景を楽しむ観光客だけでなく、釣り人も足を運ぶ人気スポットです。
岩浜海岸は岩場に暮らす種類の貝殻が打ちあがりやすく、外海に面した安房埼灯台跡付近は海が荒れた時には強い波が押し寄せるため、海岸の高い位置まで貝殻が打ち上げられます。波打ち際から離れた場所でもそれなりの貝殻が拾えるので、子供でも安心してビーチコーミングが楽しめます。
タカラガイとは?
貝殻の中でも特に人気が高いタカラガイは巻貝の一種で、ハンドクラフト系アクセサリーの素材としてもお馴染み。ホームセンターや100円ショップでもアクセサリーパーツとして売られているのを見かけます。また紀元前15世紀頃の東アジアでは、タカラガイが貝貨(ばいか)として通貨の代わりに使われていた歴史も知られる、リアルな「お宝」なのです。
アクセサリーパーツとしてのタカラガイは主に東南アジアで採集されていますが、数は決して多くないものの湘南エリアのビーチコーミングでも拾うことが可能です。東南アジア産とは異なる種類が拾えることもあり、湘南のローカル感を演出してくれるアクセサリー素材として密かな人気者なのだとか。
タカラガイ拾いが冬にハイシーズンを迎える理由
タカラガイはもともと湘南エリアに居る居る種類もありますが、中には東南アジアで産まれた幼生が黒潮に乗って流れつき、夏から秋にかけて成長するものの、越冬できずに貝殻となって打ちあがるケースも知られています。つまり水温が高い夏場よりも、冬の方が拾える種類が多い傾向があるという事が、タカラガイ拾いが冬にハイシーズンを迎える理由です。
ビーチコマー側からの目線でも温かい季節には湘南エリアの海岸はどこも人出が多く、集中してお宝を探せる真冬がハイシーズンなのですね。この日も寒さ対策を万全に整えて、お宝さがしを楽しみました。
ビーチコーミングの便利アイテム
ビーチコーミングは道具を揃えずとも楽しめる手軽なアクティビティではありますが、効率よく貝殻を拾うためにはフィールドに合ったアイテムを持参するのが吉。
今回は干潮時間に合わせて昼前に城ヶ島公園に到着しましたが、人気が高い大きなサイズのタカラガイは朝イチでライバルに拾われてしまうのが常なので、昼エントリーだと1cm以下の小さな貝殻を狙うシーンが想定されます。
ですので今回は海岸の砂を掘りつつ、細かい砂を振るい落とせる「大きいザルスプーン(角型)」をDAISOで購入して持参しました。
この日拾えたタカラガイ

上段左からシボリダカラ/サメダカラ/オミナエシダカラ/コモンダカラ 下段左からメダカラ/チャイロキヌタ/カミスジダカラ/ナシジガカラ/カモンダカラ
約1時間で拾えた城ヶ島公園旧安房埼灯台跡のタカラガイはご覧の通り。サイズ比較用の1円玉と並べてみました。時間が短かったこともあり城ヶ島ではお馴染みのラインナップで、東南アジア産まれの種類には出会えませんでした。
ただまぎれもなく本物のタカラガイで、割れていない貝殻を見つけた時の満足度は格別です。岩浜で小さな貝殻を狙って拾うには目が慣れる必要がありますが、ひとつ見つけると次々に発見できるようになるのもビーチコーミングではよくある話。
先ずはレアモノ拾いにこだわらず、湘南のリアル宝探しを楽しんでみては如何でしょう?
タカラガイ以外のお宝も拾えます

左からクリイロナワメグルマ/ヤッコグルマ/オハグロシャジク/テンロクケボリ
もちろん城ヶ島ではタカラガイ以外も色々と拾えます。ここでは貝殻のコレクターが反応してくれそうな種類をピックアップしてみました。もっともライターはタカラガイがメインのビーチコマーなので、種類が合っている100%の自信は無いのですが……
貝殻拾いは知識が増えるほど、自分にとっての「お宝」が増えていくのも魅力のひとつ。自然が相手の趣味なので欲しいものが必ず手に入るわけではありませんが、そうした環境も宝探し感を醸し出してくれます。
読者の皆様も気温が上がる前に防寒対策を万全にして、湘南の波の音を聞きながら楽しめるビーチコーミングに出かけてみては如何でしょうか?
まとめ
湘南の海岸はエリアによって拾える貝殻に違いがあり、ビーチコマーにとっても魅力的です。今回はリアル宝探しをテーマに城ヶ島をご紹介しましたが、反響があれば他のビーチで何が拾えるかもレポートしようと考えています。
趣味性の高いアクティビティなので、SNSのビーチコマー・コミュニティーではお宝を拾った場所の詳細を書かない空気もあります。城ヶ島公園旧安房埼灯台跡付近の岩浜は国内屈指の知名度を誇るビーチコーミングの名所であり、風景の画像があれば一目瞭然のロケーションと言えます。そのため今回の記事でも、場所の詳細を公開していますのでご了承ください。
なにより湘南エリアのタカラガイ拾いは世代や性別を問わずに楽しめる趣味ですので、少しでも多くの方に「湘南のリアル宝探し」を楽しんでほしいと考えています。
アクセス
所在地:神奈川県三浦市三崎町城ヶ島
京急「三崎口」から京浜急行バス三9・東19 系統「城ケ島 ゆき」約30分 白秋碑前停留所下車 徒歩5分
駐車場:あり(城ヶ島公園内の駐車場は季節により利用可能時間が異なります。詳細は公式HPをご確認ください)
公式HP
城ケ島公園
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