日本には、3種類の「三大夜景」があるのをご存じですか? 本記事では、「日本三大夜景」「新日本三大夜景」「日本新三大夜景」の違いや、それぞれの特徴・見どころを紹介します。デートスポットとして人気の夜景名所も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

「日本三大夜景」「新日本三大夜景」「日本新三大夜景」の違いは?

昔から親しまれている「日本三大夜景」のほか、「新日本三大夜景」「日本新三大夜景」と3種類もある三大夜景。呼び方にバラつきがあるだけで全部同じ場所? と思ってしまいがちですが、それぞれ別の場所を指します。どこが選ばれているのか、そして各夜景スポットの魅力を解説していくので、それぞれにどのような違いがあるのか見てみましょう。

日本三大夜景とは?

いつ、誰が選定したのかは定かではありませんが、「日本三大夜景」は長年にわたって親しまれ、夜景スポットの定番中の定番として知られています。1950年代の高度経済成長期に旅行会社が発信したという説がありますが真偽は不明のようです。一般的に、函館山、摩耶山、稲佐山の3スポットを指します。

函館山(北海道函館市)

  •  函館山

香港、ナポリと並び世界三大夜景と称されることもある函館の夜景。標高334mの函館山山頂にある展望台からは、「宝石を散りばめたよう」という言葉がぴったりの絶景が広がります。海にはさまれた独特の地形が特徴的で、湾曲した海岸線に沿って広がる街の光と漆黒の海のコントラストは、ここならではの光景です。例年11月から2月末頃には、「はこだて冬フェスティバル」が開催されることで函館の街がイルミネーションに彩られるため、夜景も一層輝きを増します。

【函館山】
北海道函館市函館山

摩耶山(兵庫県神戸市)

  • 摩耶山

摩耶山に点在する夜景スポットのなかでも、標高702mに位置する「掬星台(きくせいだい)」は、神戸を代表する絶景です。「1000万ドルの夜景」と称されるその眺望は、神戸市街はもちろん、大阪湾や大阪市街の灯りまで一望できるダイナミックな美しさが魅力。天気がよければ、遠く紀伊半島まで見渡せます。「掬星台」という名前は、“手を伸ばせば星を掬(すく)えそうなほど美しい星空が広がる場所”に由来しており、星空と夜景が同時に楽しめるロマンチックなデートスポットとしても人気です。

【摩耶山】
兵庫県神戸市灘区摩耶山町

稲佐山(長崎県長崎市)

  • 稲佐山

標高333mの稲佐山からは、長崎市街と長崎港を中心に広がる美しい夜景が一望できます。入り組んだ地形と港の灯りが複雑に交差する独特の景観は立体感があり、見る者を魅了。ライトアップされた展望台から360度の大パノラマが楽しめるのもポイントです。海岸線が光で縁取られ、工場夜景と市街地の夜景を同時に見ることができます。モナコ、上海と並び、「世界新三大夜景」に選ばれるなど、国際的な評価も高いスポットです

【稲佐山】
長崎県長崎市稲佐町

新日本三大夜景とは?

「新日本三大夜景」は、有志グループ「夜景倶楽部(新日本三大夜景・夜景100選事務局)」が2003年に選定した夜景スポットです。アクセスのしやすさ、観光資源としての魅力、独自性や地元での評価・知名度などを基準に、3カ所が選ばれました。

笛吹川フルーツ公園(山梨県山梨市)

  • 笛吹川フルーツ公園

傾斜地に広がる自然豊かな公園で、甲府盆地を一望できる夜景スポット。園内のどこを歩いても視界が開け、眼下の夜景を見渡すことができます。高層ビルや橋といったランドマークこそありませんが、住宅地の灯りが織りなす、穏やかでどこか温もりを感じる光の風景が広がります。夜は噴水やガラスドームがライトアップされ、公園全体がロマンチックな雰囲気に。果実地帯を抜ける広域農道・フルーツラインでは、車窓から流れる夜景を眺めるドライブも楽しめます。

【笛吹川フルーツ公園】
山梨県山梨市江曽原1488

若草山(奈良県奈良市)

  • 若草山

奈良の人気観光スポット・奈良公園の近くにある、標高342mの芝生に覆われた若草山。山頂から望む夜景は、歴史ある奈良の街並みと現代の灯りが織りなす、静かで奥深い美しさが魅力です。視界を遮るものがなく、東大寺や興福寺をはじめ、奈良市街、遠くは生駒山や京都方面までを一望できます。特に日没直後から夜にかけて、淡く灯る街明かりが空のグラデーションと調和する幻想的な光景は必見。煌びやかさよりも、心に染み入るような温かみある夜景が特徴です。

【若草山】
奈良県奈良市雑司町

皿倉山(福岡県北九州市)

  • 皿倉山

標高622mの山頂からは、市街地や関門海峡、北九州工業地帯までを一望でき、「100億ドルの夜景」と称される壮大な光景が広がります。展望デッキには蓄光石が敷き詰められ、夜の訪れとともに幻想的な雰囲気を演出。夜景を眺めながら食事が楽しめるレストランも併設されており、恋人の聖地に認定されるなど、ロマンチックなスポットとしても人気です。山頂へはケーブルカーとスロープカーでアクセスでき、移動中も空中散歩気分で夜景を満喫できます。

【皿倉山】
福岡県北九州市八幡東区大字尾倉

日本新三大夜景とは?

夜景観光コンベンション・ビューローが、2015年に創設した夜景ブランド「日本新三大夜景」。特定の夜景スポットではなく、都市を対象としたもので、全国の夜景観光士による投票で上位3都市が選出されます。3年ごとに見直され、最新の情報に更新されるのが特徴です。2024年に4回目の改選が行われました。正式名は日本新三大夜景都市です。

北九州市(福岡県)

  • 北九州市

前回の第1位に続き2連覇を達成した北九州市。「新日本三大夜景」にも認定される皿倉山をはじめ、工場夜景や高塔山公園、門司港レトロ展望室など、地形を活かした個性あふれる夜景スポットが点在。若戸大橋ライトアップ、日本初となる常設型の日本庭園ライティングショーを実施する小倉城庭園など、夜景資源を次々と誕生させています。

横浜市(神奈川県)

  • 横浜市

前回の第6位から第2位へと躍進し、初認定された横浜市。ランドマークタワーやよこはまコスモワールドなどで構成される「みなとみらい21地区」の近未来を思わせる夜景と、赤レンガ倉庫などの歴史的建造物のライトアップが見事に調和し、横浜ならではの景観を作り出しています。現在では、神奈川県庁、横浜税関、横浜ベイブリッジなど、数々の建物がライトアップ。「ヨルノヨ」、「横浜スパークリングトワイライト」など新たな夜間イベントも登場し、ますます注目を浴びています。

長崎市(長崎県)

  • 長崎市

「世界新三大夜景」にも選出され、2015年の創設以来唯一「日本新三大夜景」の称号を維持し続けている長崎市。日本三大夜景にも数えられる稲佐山をはじめ鍋冠山やグラバー園などの高台からの夜景、大浦天主堂や中町教会といった歴史的建造物のライトアップなど夜景スポットが充実しています。稲佐山と鍋冠山では、夜景のなかに星座やハートの形が浮かび上がる「夜景灯」の演出も。また、毎冬恒例の長崎ランタンフェスティバルは幻想的なランタンの光が魅力です。

魅力ある三大夜景スポットにおでかけしよう!

  • 魅力ある三大夜景スポットにおでかけしよう!

日本に存在する3つの「三大夜景」について紹介してきました。どこも一度は訪れる価値のある魅力的なスポットばかりです。選定理由などの背景を知ると、夜景観賞がますます楽しくなるはず。気になるスポットを見つけて、ぜひ訪れてみてくださいね。