JA共済連(全国共済農業協同組合連合会)は2026年1月21日、日本交通安全教育普及協会の監修のもと、高校生を対象としたオリジナル自転車交通安全教育資材「自転車交通安全ゲーム」を制作し、特設サイトにて公開した。あわせて全国約5,000の高校へ案内チラシを送付し、1月23日以降には各都道府県警察本部を通じて全国約2,300の警察署へ順次寄贈する予定としている。

2026年4月から自転車に交通反則通告制度、いわゆる青切符が導入されることを背景に、自転車利用者の交通安全意識の向上がこれまで以上に求められている。交通事故全体に占める自転車関連事故の割合は増加傾向にあり、特に通学などで自転車を利用する高校生世代は、自転車乗用中の死傷者数が最も多い状況にある。こうした課題を受け、JA共済連は未来を担う若者の健全な育成と安全な環境づくりへの貢献を目的に、学校の授業で活用できる教育資材の制作に取り組んだ。

自転車交通安全ゲームは、ドラマ仕立ての動画と付属資料を組み合わせて活用できる構成となっている。交通安全教育ムービーはサバイバルゲーム風のストーリーで展開され、「知っているようで知らない違反」「違反だと分かっていてもやってしまうこと」などをテーマに、問題動画と解説動画を通して交通ルールとその理由を分かりやすく伝える内容となっている。

生徒用配付資料では、青切符の概要や自転車事故の発生状況、交差点での注意点のほか、自転車安全利用五則やヘルメット着用の重要性、事故発生時の当事者責任などを解説している。家庭に持ち帰り、保護者とともに再確認できる構成とした点も特徴だ。

さらに、授業内でのグループディスカッションに活用できるワークシートや、指導案や統計データをまとめた教師用資料も用意されており、教育現場での導入負担を軽減する工夫が施されている。

教師用資料は、授業実施前の準備負担を軽減することを目的に、本資材を活用した授業の進行イメージを想定して構成されている。授業の流れやポイントを整理した指導案に加え、高校生の自転車事故の発生状況や傾向を示す統計データも掲載し、指導内容の裏付けとなる客観的な情報を提供する内容となっている。これにより、交通安全教育を専門としない教員でもスムーズに授業を進めやすい設計とした。

特設サイトはJA共済地域貢献活動ホームページ「ちいきのきずな」内に設置され、動画の視聴や資料の無償ダウンロードが可能となっているほか、自転車交通安全に関する参考情報へのリンクも掲載されている。JA共済連は今後も安全で安心な地域社会の実現に向け、交通安全啓発活動を継続していくとしている。