エデュテイメントプラネットは、同社が提供するeラーニング教材「【標準レッスン】ハラスメント防止研修2025」の受講者を対象に実施したアンケート結果を集計・分析し、職場におけるインシビリティに関する調査結果を公開した。本調査は2025年1月から11月にかけて実施された研修アンケートの有効回答を対象に行われ、回答者数は9,034人。調査方法は研修内アンケートによるもので、ビジネスシーンにおいて「ハラスメントとは言えないものの、相手を不快にさせる言動」と定義されるインシビリティについて意識を調査した。

インシビリティだと思う言動ランキング

その結果、最も多くの人がインシビリティだと感じた行動は「舌打ち・鼻で笑うなどの人を見下した態度」で、回答率は約8割に達した。次いで「無視や仲間外れ」「言い分を聞かない」といった行動が続き、いずれも7割から8割前後と高い割合を示した。日常的に起こりやすい言動が、強い不快感やストレスにつながっている実態が浮かび上がった形だ。

「インシビリティな言動だと思うもの」グルーピング結果

さらに回答結果をもとにクラスター分析を行ったところ、上位に挙がった「見下した態度」「無視や仲間外れ」「言い分を聞かない」は、「相手を軽んじる・攻撃的な行為群」に分類された。これらの行動は、繁忙期や余裕のない状況で無意識に行われやすい一方で、積み重なることで職場の雰囲気悪化や業務効率の低下につながる可能性があると分析されている。

一方で、「相手への無関心を示す行為」「時間や規律にルーズな行為」「相手との距離感が欠如した行為」といったグループに分類された行動については、日常習慣や価値観の違いから生じやすい傾向が見られた。本人に悪意がなくても、約半数がインシビリティだと感じており、職場マナーや規律意識の共有が課題として浮かび上がっている。

「インシビリティな言動だと思うもの」自由記述より

自由記述欄では、「機嫌の悪さを態度に出して周囲を萎縮させる」「業務に必要な情報を共有しない」「人格否定を含む注意」「大勢の前での叱責」「自分の価値観を押し付ける発言」など、いわゆる不機嫌ハラスメントに該当する内容も多く見られた。無意識の言動が周囲に不快感を与え、組織の生産性や人間関係に影響を及ぼす可能性が示唆されている。

eラーニングによるハラスメント教育

同社では、今回の結果から、インシビリティは特定の企業や職種に限らず、多くの職場で共通して発生しうる課題であるとしている。相手をおとしめる意図がなくても、言動が積み重なることでハラスメントに発展するリスクもあり、継続的な研修や定期的な従業員ヒアリングなど、組織全体での取り組みが重要だとしている。