何気ない一言でも、答え方次第で相手との関係性や場の空気は大きく変わります。では、"頭がいい人"はこうした場面でどのように考え、どんな言葉を選んでいるのでしょうか。

今回は、2年連続でベストセラー第1位(※)を誇る『頭のいい人が話す前に考えていること』(ダイヤモンド社)の内容の一部をご紹介します。

※日販調べ:2023年、2024年 年間ベストセラー 単行本ビジネス 1位/トーハン調べ:2023年、2024年 年間ベストセラー 単行本ビジネス書1位

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「どう思う?」にどう答える?

問題
「この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?」
デートで買い物中、相手からこう聞かれたら、あなたはどう答えますか?

これは私が妻と買い物に行ったときに、何度か聞かれた質問です。パートナーから選択を迫られる、よくあるシチュエーションだと思います。

私は当初、何も考えず、直感的に「白がいいと思う」などと答えていました。だって、私の好みだから。すると、なぜか妻が少し不機嫌になるのです。思い当たる方もいるかもしれませんが、「どっちがいいと思う?」と聞かれて素直に思ったことを答えてはいけないのでしょうか? 

このようなとっさの場面で、考えているか、「ちゃんと考えている人」と「考えていない人」の差は生まれます。

たとえば、上司から会議中、クライアントから打ち合わせ中、「どう思います?」とふいに聞かれたら、どう答えるのか。このような場面。いわゆる、フリートークのふとした瞬間の会話の中に知性は現れるのです。

話を戻しましょう。

「この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?」に、どう答えるか。

最も適切な回答は、「白と青、それぞれ、どこがいいと思ったの?」です。過去の私のように「白がいい」と素直に答えたときの妻とのやりとりは、こうです。

妻:この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?

夫:そうだねー白がいいんじゃない?

妻:そっかー……んー……。

「どっちも似合ってるよ!」と答える手もあるかもしれません。

妻:この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?

夫:どっちも似合ってるよ!

妻:う、うん。ありがとう……。

そして、「白と青、それぞれ、どこがいいと思ったの?」と答えた場合、

妻:この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?

夫:白と青、それぞれ、どこがいいと思ったの? 妻:こっちの青いほうはデザインが好きなのだけど、そっちの白いほうが今度行く旅行先には合ってるかと思って……。

夫:率直に言って、どっちがいいと思ってるの?

妻:青いほうが好きだけど……。

夫:今度行く場所なら、青でも良いと思うし、いろいろな場所で青は使いやすいと思うよ。

妻:そっかーありがとう!

あるとき、なぜ「好きな色」を素直に答えたら不機嫌になったのか、妻に聞いてみました。答えは「私のことちゃんと考えてくれてない気がしたから」でした。

プライベートでも、同じなのです。友人関係でも、恋人関係でも、 "この人、私のことちゃんと考えてくれている"という心情になったとき、また話したいと思うはずです。 コンサルで身につけたコミュニケーション能力(社会的知性)が、プライベートにも活きると感じた瞬間でした。

ちなみに、「この青の服と、白の服、どっちがいいと思う?」に対して、「最近のファッションの流行ってさ……」と自分の知識を披露する人がいます。

みなさん、もうおわかりですね。 これこそ、"賢いふり"です。

ーー人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する

頭のいい人が話す前に考えていること(ダイヤモンド社)

著者:安達裕哉
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