【鎌倉 観光スポットレポ】山蒼稲荷神社 - 大船の街を災厄から救った…

JR大船駅笠間口から徒歩6分。松竹通りを進んでいくと、右手に石造りの鳥居が現れます。

今回はこちらの山蒼稲荷神社(さんそういなりじんじゃ)について、その歴史や見どころを紹介。大船散策を楽しむ予習になれば幸いです。

山蒼稲荷神社の歴史

こちらの創建は1930年(昭和5年)、はじめは鎌倉女子大学の裏山に鎮座していました。山森が鬱蒼(うっそう)としていたので、山蒼稲荷神社と名づけたということです。

当時の大船地域では大規模な都市開発が進められていました。しかし、あまりにも事故やトラブルが相次いだため、事業の中断を余儀なくされたといいます。

地元有志が霊主教の某教主に対策の教えを乞うたところ、某教主より「お稲荷様をこの地の守護神としてお祀りしなさい」というアドバイスをもらいました。

某教主が彫刻したと伝えられる稲荷大明神の御神体をお祀りしたところ、これがまた霊験あらたか。それまで頻発していた災厄が嘘のように鎮まったということです。

その後、1934年(昭和9年)に松竹撮影所が蒲田からこちらへ移転するに際して、社殿を遷座しました。

以上の歴史は、わずかに残された当時の記録と、地元の口伝をまとめた「山蒼稲荷神社由緒碑」に刻まれています。

山蒼稲荷神社の見どころ

商業施設「kuguru(クグル)」の片隅に鎮座する山蒼稲荷神社は、コンパクトな境内に見どころが凝縮されています。

真新しい社殿

2025年(令和7年)に造営された真新しい社殿は、野趣あふれる岩山に鎮座しています。

社殿に比べて大きめに造られた銅葺き屋根が人目を惹き、参拝者に傘を差しかけられたような安心感をもたらすでしょう。

個性的な表情の狐

旧社殿時代から変わらず、参拝者に愛されてきた神使の狐たち。他社では見られないオリジナルデザインで、阿形・吽形ともに鋭い眼差しで参拝者を見守り続けてきました。

悪いことをしたらたちまち見抜かれ、天罰覿面(てんばつてきめん)かもしれません。

「山蒼神社」の扁額

創建当初から掲げられてきた扁額。真新しい社殿の材木と色を見比べると、90年以上の歳月を実感できます。

山蒼稲荷神社由緒碑

神職が在籍せず、地元民によって運営されていることから、謎が多い山蒼稲荷神社の社伝をまとめた石碑です。

1982年(昭和57年)に建立されたもので、読んでみると時代がかった言い回しに歴史を感じられます。

質実剛健な手水鉢

こちらも旧社殿時代から使われてきたもので、肉厚の岩を四角に穿った質実剛健な造りが印象的です。新社殿の造営にともなって手水舎がリニューアルされました。

シクラメンの花壇

境内の片隅に設えられた小さな花壇。有志の中に花好きな方がいるのでしょうね。季節によって他の花も楽しめるのか今後も楽しみです。

まとめ

今回は、鎌倉市大船の山蒼稲荷神社を紹介してきました。地元の口伝では、大船一帯で2番目にご利益がある神社と言われています(1番は大船三丁目の離山富士見地蔵尊)。

互いの道のりは徒歩9~11分(700~750m)と短いため、一緒にお参りするのもいいでしょう。皆さんなら、何をお願いしますか?

隣接する商業施設「kuguru(クグル)」は2026年(令和8年)春にグランドオープンとのこと。お稲荷様のご利益で、繁盛するといいですね。

山蒼稲荷神社

御祭神

稲荷大明神

参拝時間

24時間※境内に照明があるため、夜間も参拝可能です。

御朱印

なし

休務日

社務所はありません

アクセス

所在地:神奈川県鎌倉市大船2-21

JR各線「大船駅」笠間口より徒歩6分(450m)、東口より徒歩8分(550m)

駐車場:なし(近くのコインパーキングか公共交通機関のご利用がおすすめです)

連絡先

管理元:松竹前町内会

電話:090-2247-2440(会長)

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