小田急箱根は23日、箱根湯本~強羅間の山岳区間を運行する箱根登山電車に、新型車両4000形を導入すると発表した。箱根登山電車の新造車両は14年ぶり。100形の後継として、2028年度の導入を予定している。
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箱根登山電車の新型4000形外観イメージ
新型車両4000形の開発コンセプトは「心躍る時間(とき)を提供する」。3両固定編成で、外観は次の100年を担う洗練されたフォルムとし、室内はこれまでの100年と変わらない「おもてなし」の心を体現するデザインをめざすとしている。
これにもとづき、箱根登山電車として初めて、前面に大型曲面ガラスを採用した流面形の前面形状を導入。眺望性と柔らかさを兼ね備えたフォルムを実現するという。車体カラーは、箱根登山電車とスイスの姉妹鉄道「レーティッシュ鉄道」のイメージである赤を基調に、オリジナルカラー「バーミリオンはこね」をメインカラーとして配色。3両編成を貫く銀色のラインカラーを配し、箱根を周遊する「循環の旅」を上品に表現する。
室内は、3000形「アレグラ号」と同等サイズの大型窓を採用。一部の座席は窓側に角度を付けた配置とし、四季折々の箱根の自然を車窓から堪能できる空間とする。箱根の伝統工芸である寄木細工の意匠を内装に取り入れ、特別な乗車体験を演出。先頭車は展望性を重視した構成とし、中間車にはロングシート席をはじめ、くつろぎと交流の空間を設ける。
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4000形(先頭車)の室内イメージ
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4000形(中間車)の室内イメージ
座席幅と通路幅を拡大し、ゆとりある室内空間を確保するとともに、両先頭車に車いす利用者向けのスペースを設置。大型手荷物に対応したラゲッジスペースも初めて導入する。全ステンレス製車体の採用に加え、省エネルギー化したVVVF制御装置と回生ブレーキにより、100形と比べて電力消費を約45%削減する計画とした。