元プロ野球選手で野球解説者の古田敦也氏が、YouTubeチャンネル『名球会チャンネル 』で11月28日に公開された動画に出演。落合博満氏との首位打者争いを回想した。

古田敦也氏

古田敦也氏

落合博満氏との首位打者争いの裏で起こっていたこと

プロ入り2年目の1991年に、打率.340を記録して首位打者を獲得した古田氏。そのシーズン終盤に首位打者争いをしていたのが落合博満氏で、「(ダブルヘッダーで)6打数5安打以上じゃないと抜けないんで、『じゃあ、お前は休め』と言われて、休んでたんですよ」と、打率の低下を防ぐため、試合に出ずに静観する作戦をとったという。

ところが、予想外の展開が。「今みたいにインターネットとかないですから、情報がなかなか入ってこないんですよ。寮にいてですね、2試合終わって『打ったらしいぞ』みたいな。『マジ? ウソ? ないやろ?』とか言ってたんですけど」と当時の動揺を明かし、「それにちょっと遅れて記者が集まり出してきたんですよ。『ほんまに打ったんや』と思って」と、落合氏の快進撃を知ることになったそうだ。

そして、古田氏は最終戦に出場することに。「寝なきゃとか思って布団に入って目をつぶったら、明日のピッチャーの投げてる球が出てくるんですよ。で、自分はガチガチだし目は冴えてるし」と、その前日の夜は緊張から眠ることができなかったと振り返った。

結果的に最終戦で無事ヒットを放ち、首位打者を獲得した古田氏。「首位打者を獲れたのもそうですけど、3割以上をこういう形で打って」と、当時の経験が大きな支えとなったと打ち明けていた。

【編集部MEMO】
古田敦也氏は1965年8月6日兵庫県生まれ。川西明峰高、立命館大、トヨタ自動車を経て、1989年ドラフト2位でヤクルトスワローズに入団。MVP2回(93年、97年)、首位打者(91年)、ベストナイン9回、ゴールデングラブ賞10回など数々のタイトルを受賞。2005年に通算2000本安打達成。2006年選手兼任監督に就任し、2007年現役引退。2015年に野球殿堂入り。現在は野球解説者として活躍。