ネクイノが運営する「スマルナ」は12月11日、「ワーク・ライフ・バランス」と「女性特有の健康課題」に関する実態調査の結果を発表した。調査は2025年11月17日~2025年12月1日、働く女性1,031名を対象にインターネットで行われた。

働く女性のワーク・ライフ・バランスの実態

現在のワーク・ライフ・バランスについて尋ねたところ、「仕事を優先している」と回答した人が52.1%、「プライベートを優先している」と回答した人が47.9%となり、およそ半々であることがわかった。

  • あなたは現在、仕事とプライベートのどちらを優先することが多いですか?

    あなたは現在、仕事とプライベートのどちらを優先することが多いですか?

続いて、理想のワーク・ライフ・バランスを尋ねると、59.7%が「プライベートを優先したい」と回答した。「仕事を優先したい」と答えた人は6.9%にとどまり、1割を下回る結果となった。

現在のワーク・ライフ・バランスでは半数以上が「仕事優先」となっていることから、理想と現実のあいだには大きなギャップが生まれていることがうかがえる。

  • あなたにとって、「理想の」ワーク・ライフ・バランスはどのようなバランスですか?

    あなたにとって、「理想の」ワーク・ライフ・バランスはどのようなバランスですか?

また、社会全体として女性の働き方が変わってきていると感じるかを尋ねたところ、「変わってきている」と回答した人は79.7%となった。「少しずつ変化している」と捉える人が多く、急激ではないものの、価値観や働き方のあり方が徐々に変化していると感じている様子がうかがえる。

  • 社会全体として「働く女性の生き方」は変わってきていると感じますか?

    社会全体として「働く女性の生き方」は変わってきていると感じますか?

働き方の課題と、女性特有の体調変化

続いて、ワーク・ライフ・バランスをうまく保てていないと回答した人に理由を尋ねたところ、最も多かったのは「業務量や突発業務で予定が立てにくい」という回答だった。次いで、「働く時間や場所に柔軟性がない」「会社の休暇・時短制度やサポート体制が不十分、使いにくい」といった回答が多く、働く環境や制度についてさまざまな意見が寄せられている様子がうかがえた。

  • ワーク・ライフ・バランスがうまくいかない要因として当てはまるものを教えてください。(複数回答)

    ワーク・ライフ・バランスがうまくいかない要因として当てはまるものを教えてください。(複数回答)

また、女性特有の健康課題として挙げられる、生理痛やPMS(月経前症候群)が仕事に影響を与えると感じたことはあるかを尋ねたところ、89.2%の人が「(影響を感じたことが)ある」と回答した。多くの働く女性にとって、生理に伴う不調が日常的に仕事へ影響していることが示された結果となった。

  • 生理痛やPMSなどの体調変化が仕事に影響を与えると感じたことはありますか?

    生理痛やPMSなどの体調変化が仕事に影響を与えると感じたことはありますか?

さらに、職場に女性特有の健康課題(生理・妊娠・出産・更年期など)への理解や配慮があるかを尋ねたところ、「どちらかといえばある」を含めると、半数以上が一定の理解や配慮を感じていると回答した。

  • あなたの職場では、女性特有の健康課題(生理・妊娠・出産・更年期など)について理解や配慮があると感じますか?

    あなたの職場では、女性特有の健康課題(生理・妊娠・出産・更年期など)について理解や配慮があると感じますか?

一方で、妊娠や出産、更年期などライフステージの変化にともなう働き方への不安を尋ねたところ、91.1%が「不安に感じる」と回答し、9割を超えた。特に若い世代では「とても不安」と回答する割合が高く、将来的な働き方に対して不安を抱く人が多い傾向が見られた。

こうした結果から、ライフステージに応じた支援のあり方を、社会全体で検討していく必要があることがうかがえる。

  • 妊娠・出産・更年期など、女性特有のライフステージの変化が起こった場合、仕事との両立に不安を感じますか?

    妊娠・出産・更年期など、女性特有のライフステージの変化が起こった場合、仕事との両立に不安を感じますか?

低用量ピルによる働きやすさ改善と、企業に求められる支援

続いて、低用量ピルと働きやすさ改善の関連を調査した。現在低用量ピルを服用している人に対し、服用目的を尋ねたところ、避妊が31%、生理痛やPMSをはじめとする月経随伴症状への対処が69%となり、約7割が生理に伴う不調の改善を目的に服用していることがわかった。

  • 低用量ピルの服用目的として、最も当てはまるものはなんですか?

    低用量ピルの服用目的として、最も当てはまるものはなんですか?

続いて、低用量ピルの服用によって仕事のしやすさに変化があったかを尋ねたところ、78.5%が「働きやすさが改善した」と回答した。

  • 低用量ピルの服用によって、体調管理や仕事のしやすさに変化はありましたか?

    低用量ピルの服用によって、体調管理や仕事のしやすさに変化はありましたか?

具体的な変化としては、「感情をコントロールしやすくなった」が42%、「仕事の予定を立てやすくなった」が34.4%、「体調不良による欠勤が減った」が33.4%となった。これらの項目はいずれも日々のパフォーマンスに直結する内容であり、症状を適切にコントロールすることで、働きやすさが向上している様子がうかがえる。

  • 低用量ピル服用後に感じた仕事面での変化を教えてください。(複数回答)

    低用量ピル服用後に感じた仕事面での変化を教えてください。(複数回答)

これらの結果から、生理に伴う症状が落ち着くことで仕事への向き合い方にも良い変化が生まれ、働きやすさの向上につながっている様子がわかった。女性特有の健康課題を支える取り組みは、企業にとっても従業員が力を発揮しやすい環境づくりに寄与する可能性が示されている。

最後に、ワーク・ライフ・バランスを推進するために職場にどのような支援があるとよいか尋ねたところ、「有休・リフレッシュ休暇の取りやすさ」が57.5%、「柔軟な勤務制度(リモートワーク・フレックスなど)」が53.1%となった。休暇制度や勤務制度の整備を求める声が多い一方で、「妊娠・出産・育児との両立支援制度の充実」が50.4%、「生理・PMS・更年期など健康課題への支援(休暇・相談など)」が49.1%となり、制度面とあわせて女性特有の健康面でのサポートを求めるニーズも高いことがわかった。

さらに、「低用量ピルなど医療費の補助・福利厚生」と回答した人も44.7%にのぼり、体調変化に伴う負担軽減を企業に期待する声が多く見られた。働き方の柔軟性と健康支援の両面が、ワーク・ライフ・バランス推進において重要な要素となっていることが伺える結果となった。

  • ワーク・ライフ・バランスを実現するために、職場にどんな支援があればよいと思いますか?

    ワーク・ライフ・バランスを実現するために、職場にどんな支援があればよいと思いますか?

今回の調査では、ワーク・ライフ・バランスの実現に向けて、柔軟な働き方や制度の整備に加え、生理・PMS・妊娠・出産・更年期といった女性特有の体調変化への理解やサポートを求める声が多く集まった。特に、生理やライフステージの変化が働き方に影響していると回答した人が多く、将来の働き方に不安を抱える声も寄せられた。

こうした結果から、女性の健康課題やライフステージの変化を考慮した働く環境整備は、引き続き重要なテーマとして捉えられているということがうかがえた。