花王は12月10日、ビオレUV・暑熱ケアの新商品に関する発表会を開催した。毎年、夏季シーズンともなれば連日の猛暑、そして強い紫外線にさらされる日本列島。花王では現代人が抱える紫外線・暑熱ストレスを解消すべく、ビオレの新商品をアピールしている。
2025年は暑かった! ビオレのマーケティング革新
花王 スキンケア事業部 ブランドマネジャーの小林達郎氏は、2025年を振り返り「1898年の観測開始依頼、127年間で最も暑い夏になりました。従来なら「夏にしか売れない」とされていた「日やけ止め」「汗拭きシート」も、年間を通じて売れ続けるようになりました」と紹介する。実際、今年は「日やけ止め」が対前年同期比で111%、「汗拭きシート」が同104%の売り上げを記録しており、過去最高の業績となった。
なお花王では2021年より新商品を一部のドラッグストアで"先行販売"して市場の反応を確かめ、翌年から全国展開する新たなマーケティング方針を採用している。これにより「需要精度が向上するため欠品を防止でき、商品を改良することで満足度も向上でき、クチコミを活用して話題化もできるなど、成果を最大化できる」(小林氏)という。
密着スフレクリームの新感覚日やけ止め「呼吸感ベールUV」
そんな花王が2026年2月7日に発売するのが、日やけ止めの新商品「ビオレUV アクアリッチ エアリーホールドクリーム(通称: 呼吸感ベールUV)」。やはり2025年春に日本・タイ・台湾・香港の一部ドラッグストアにて先行販売したもので、これを国内外で本格展開する。価格はオープン(編集部調べでは70g・1,430円)。
花王 スキンケア事業部の山田瞳氏は、同商品を「地球沸騰化時代の新感覚UV」と訴求する。どのあたりが新感覚なのだろうか? ポイントは「ふわっ! 」、そして「じゅわっ! 」、少し経つと「さらっ! 」という、3段階の変化にあると説明する。
早速、試用してみた。チューブから出てきたのは、密着スフレクリーム。まるで絞り出した生クリームのように、ふわっと肌の上に乗っかる。
これを伸ばすと、じゅわっと瑞々しく広がっていく。塗った直後はしっとり感があるが、なるほど次第にさらっとした肌感覚に変わった。花王では、このテクスチャーを実現するために何百回と試作を繰り返したという。山田氏は「UVカット成分を閉じ込めたカプセルを含んだ花王独自のウォーターベース処方を活用し、湿度応答剤(高抱水性ポリマー)を配合しています」と解説する。
機能としては、蒸し暑く汗ばむ環境ではベタつかず、エアコンの効いた室内などドライな環境では乾燥しない。湿度に応じて膜の厚みが変化するのが特徴で、花王ではこれを"水分を吸放湿する、呼吸感ベール"としている。舞台上で実施したデモでは、汗ばむ環境でもベタつかないことを証明した。塗り心地がよく屋内外を行き来しても快適さが持続するとなれば、日常生活において日やけ止めを塗るハードルが下がりそうだ。
ちなみにテスト販売の段階では、計画比の1.5倍となる60万本の売り上げを達成。SNSでは「店頭で触ってきた! すごい! 」「次世代UV」「快適で、しかも焼けない」といったクチコミが寄せられたとしている。
隙間時間にスプレーで汗ケア「秒さらミスト」
また花王では2026年3月2日より、一部ドラッグストアおよびオンラインで「ビオレZero ミスト(通称: 秒さらミスト)」を先行販売する。外出先で汗のベタつきや服のはりつきによる不快感をケアするスプレー型の商品で、価格はオープン(編集部調べでは60ml・970円)。
花王 スキンケア事業部の香林祐介氏は「今すぐ汗ケアしたいけれどできないとき、隙間時間でお使いいただけます。シュッとした瞬間、汗を乾かして秒でさらさらになります」と紹介する。逆さにしても使える仕様で、服が濡れない速乾処方、白残りもせず、ひんやり感が長続きする。
技術的には、スプレーをひと吹きした瞬間に肌上の汗を瞬時に薄く広げて蒸散させ、肌を整える。さらに花王独自技術の凹凸撥水塗膜を形成することで汗をはじき、ベタつきによる不快感を軽減。清涼剤(メントール)により、冷感を持続させている。舞台上で実施したデモでは、汗ばむ環境でもベタつかないことを証明した。
このほか、改良した「ビオレZero シート(通称: 汗ベタ解放シート)」を2026年2月7日に発売する。価格はオープン(編集部調べでは20枚入・530円)。2024年3月に発売して以降、累計出荷数量1,400万個を突破している主力アイテムを改良したもので、汗の蒸散スピードを高めることで、汗をかいてもベタつきにくく、さらさら感がより持続する処方となっている。
暑熱リスクのある職場で働く人に「ビオレの冷サポート」
花王では、暑熱リスクのある職場で働く人々をサポートする「ビオレの冷サポート」を通じて、法人向けの暑熱ケア事業にも本格参入する。小林氏は「暑熱リスクのある職場において、冷却シート「ビオレ 冷タオル」の常備化と積極的な使用を推進します。導入しやすいスキームを構築することで、猛暑時代における暑熱対策の社会インフラ化を目指します」としている。











