映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(公開中)で本格的な演技に初挑戦したBE:FIRSTのJUNON。ニューヨークでのMV撮影中に出演を知らされたという彼は、原作を改めて読み込み「杉下京太郎を演じるのが楽しみになった」という。

現場では常に笑顔で、強風で髪が乱れる過酷な撮影でも前向きに挑戦する姿に、萩原健太郎監督は「来るだけで空気が明るくなる」とその存在感を高く評価。指示を素直に吸収し、表情の変化で“新しい杉下京太郎”を生み出していく姿に、俳優として期待を寄せたという。

演技初挑戦ながら存在感を放ったJUNONに、今後の俳優業についても聞いた。

  • BE:FIRST・JUNON 撮影:宮田浩史

    BE:FIRST・JUNON 撮影:宮田浩史

JUNON、本格演技初挑戦 メンバーからの反応は「ええっ!? と……」

――本作で本格的な演技に初挑戦したJUNONさんですが、出演が決まったときの心境をお聞かせください。

JUNON:シンプルにびっくりしました。お話を聞いた時ちょうどニューヨークにいて……。

萩原:かっこいいね(笑)。

JUNON:ちょっと格好つけてみました(笑)。ちょうどニューヨークでMV撮影をしていたときだったんです! 『WIND BREAKER』はアニメも観ていたので、その世界で杉下京太郎という役を自分が演じるということが、最初はあまり想像がつかなかったです。

それから、しっかりと原作やアニメを見返して「杉下ってこういう人間なんだ」ということを知るうちに、杉下を演じることがすごく楽しみになりました。

――MV撮影の現場で知ったということですが、BE:FIRSTのメンバーの方からどんな声をかけられましたか?

JUNON:メンバーと一緒だったんですが、まだあまり言えないと思って隠していて(笑)。まとめてみんなに言ったのではなく、サウナに入りながらとか、それぞれに伝えました。メンバーも『WIND BREAKER』の原作を読んでいたので、「ええっ!?」と驚いていました。

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映画『ウィンブレ』監督が抱いていたJUNONの印象とは

――今回、初演技のJUNONさんを起用された萩原監督は、JUNONさんにはどういったイメージをお持ちでしたか?

萩原:華があるといいますか、グループの中でも目を引く存在でした。ただ、杉下というキャラクターは存在感がなく、後ろにいて話さないことが多いんです。逆に存在感ある人が、そこにいた方がいいかなと思っていたので、ぴったりだなと。

――今回、水上恒司さんをはじめ、名だたる俳優陣と共演されましたが、その中でも萩原監督から見て、JUNONさんが一番だと思う部分はありますか?

萩原:思い返してみると、彼が現場に来るだけですごい雰囲気が明るくなる気がしました。みんなが暗いというわけではないのですが、(JUNONくんは)いつもニコニコしてやってきて、現場を明るくしてくれました。

JUNON:嬉しいですね……! あまり場を盛り上げるようなタイプではないので、自分のことを明るい人間とも思っていないですし、自覚はなかったのですが、確かにニコニコはしていたかもしれません(笑)。でも、周りの人が僕のこと笑わせてくれたり、本当にいい人ばかりだったので、自然と出た笑顔が場を明るくできていたのであれば、良かったかなと思います。

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杉下の長髪に苦労も「かなり乱れて……」

――タイトルらしく、声を当てられないくらいの強風のなかでの撮影もあったそうですが、撮影で印象的だったことはありますか?

JUNON:やはり風の印象が強いですね。商店街の遠くから歩いてくるシーンがあるのですが、そのシーンでは奥から風を吹かせていて。僕は横から出てくるんですが、商店街に入った瞬間から歩きにくいくらいの強風で、髪の毛もかなり乱れていたんです。

「演技の中で自然と直せばいいや」と思っていたんですが、暑かったので髪が顔に張り付いてしまって、なかなか直せなかったんです(笑)。

萩原:本当に髪の毛は大変そうで(笑)。杉下のヘアスタイルが一番大変だった思いますが、一言も愚痴を言わずにずっとやってくれました。

JUNON:結構、髪の毛でNGになることも多かったですよね(笑)。

萩原:そうそう(笑)。そんななかでも、JUNONくんはどんな要望にも応えてくれる。最後のアクションシーンでも、「見たことのない杉下が見たい」と言ったら、表情などで変化をつけてくれるんです。なので、どんどん期待してしまっていた部分がありました。

JUNON:僕自身、本当に何もわからずに現場に行っていたので、監督からアドバイスをいただくたびに吸収して、生きていた自信はあったので、それを感じていただけていたのは嬉しいです!

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JUNON、俳優業にも意欲 『ウィンブレ』監督も太鼓判

――撮影は、監督をはじめスタッフの方とコミュニケーションを取りながら進んだそうですが、JUNONさんは監督とどういったコミュニケーションを取っていましたか?

JUNON:先ほど、萩原監督がおっしゃっていた“見たことのない杉下”というのもそうなんですが、杉下は荒々しさや人間らしくない部分を要求されるキャラクターだと思うので、そういったことについて話していましたよね?

萩原:杉下は、原作でも割と荒々しい猛獣のようなキャラクター。ただ、梅宮一(上杉柊平)という先輩を慕うけど、全然振り向いてもらえないようなチャーミングな一面もあるので、それをどういうところで出していくか、ということは考えていました。

セロリをかじったりもそうですが、そういったことを彼がやることで、よりチャーミングさは増したと思います。

――改めて、作品を撮り終えた萩原監督から見て、“俳優・JUNON”はどう映り ましたか?

萩原:どんどん吸収して成長していく姿を見ていたので、今後も俳優を続けて、いろんな役をやってほしいです。今回はセリフがそんなになかったので、もっとしゃべる役も観てみたいです。

――一方で、今回JUNONさんは俳優業をやってみて、どのように感じましたか?

JUNON:すごく楽しかったです。27歳になって制服を着ることもないじゃないですか? 制服を着て、仲間と学校の教室にいるというか、普段は経験できないような空間に戻れた感じとか、自分とは性格の違うキャラクターになれたりすることが、すごくいい経験だなと思いました。

なので、俳優業に興味はすごくあります。まだまだ至らないことだらけだと思うんですが、俳優の道でも自分をさらに引き出せていけたらいいなと思います。

――萩原監督から見て、こういう作品に出たらJUNONさんは化ける! といったイメージはありますか?

萩原:JUNONくんは割とおとなしくて、淡々としているので、それとは真逆で感情を出しているところを見てみたいです。その感情が怒りなのか、何なのかわからないですが、そういう違う一面は、きっとファンの方々も見たいと思う。

JUNON:確かにあまり感情の起伏が激しくないので……

萩原:ただ、嫌な人はあまり演じてほしくないな(笑)。

JUNON:悪役とかですか?

萩原:悪いというより嫌なやつ。悪役でもいいな! ちゃんと共感ができる役でやってほしい。今回は高校生役だったので、もし次に一緒にやるとしたら実年齢に近い役とか、渋い役でもおもしろいのかな? このかわいらしい感じじゃない方がおもしろそうですね。

BE:FIRSTのJUNONのイメージからかけ離れた役を見てみたいです。ヒゲがぶわっと生えていたりね(笑)。

JUNON:自分でも見てみたいです(笑)。ヒゲはやばいですね! 髪の毛の次はヒゲか~(笑)

■JUNON
1998年5月23日生まれ。ダンス&ボーカルグループ・BE:FIRSTのメンバー。2021年、オーディション番組『THE FIRST』を経てデビュー。映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(公開中)で俳優デビュー。杉下京太郎役で出演し、本格的な演技に初挑戦した。