オリックス・ホテルマネジメントによる旅館・ホテルの運営事業体ORIX HOTELS & RESORTSに、新たなブランド「CROSS Suites」(クロススイーツ)が加わる。既存のCROSS HOTEL(クロスホテル)、CROSS Life(クロスライフ)のシスターブランドという位置づけで、インバウンド、国内外の中・長期滞在者、グループ、家族の利用に適したアパートメントホテルとして展開する。その第1号施設として、既存ホテルをリノベーションし、価値を高めた「クロススイーツ東京浅草」を2026年夏に開業する予定だ。

  • ORIX HOTELS & RESORTSに「CROSS Suites」が加わる。写真は、オリックス・ホテルマネジメント 代表取締役社長の似内隆晃氏

    ORIX HOTELS & RESORTSに「CROSS Suites」が加わる。写真は、オリックス・ホテルマネジメント 代表取締役社長の似内隆晃氏

地域で暮らすような旅を提供

CROSS Suitesの第1号となる「クロススイーツ東京浅草」は、既存ホテルをリノベーションした施設。通常の9タイプの部屋+コンセプトルーム2室を用意しており、部屋の大きさは約25平米~最大63平米(平均42平米)。ADR(Average Daily Rate: 客室平均単価)は4~5万円を想定している。

  • クロススイーツ東京浅草(東京都台東区浅草2丁目33番7号)。2022年5月12日に閉館したヴィアイン浅草をリノベーションした

    クロススイーツ東京浅草(東京都台東区浅草2丁目33番7号)。2022年5月12日に閉館したヴィアイン浅草をリノベーションした

  • 館内のイメージ

    館内のイメージ

CROSS Suitesブランドは、キッチン、ランドリーを備えた、最大6名で宿泊可能なアパートメントホテル。関係者は「地域に暮らすように旅をすることで、その土地の人々と触れ合うことができ、また思いがけない発見、出会いがもたらされ、ゲストの時間を豊かで思い出深いものにします」とアピールする。以下の3つをブランドコンセプトに据えている。

・Live Life Local: ホテルを拠点として、ゆっくり深く地域の人や食・文化とつながり、長期滞在だからこそできる「地域の楽しみ・つながり」を大切にする ・Spark Encounters: 旅の日々をより楽しくするイベントなど、偶然の出会いや工夫に満ちた心躍る滞在を提供する ・Initiative+: 滞在中、ホテルクルーは仲間のような存在でゲストに自発的なコミュニケーションを「ポジティブなおせっかい」という形で届ける

  • CROSS Suitesでは、3つのコンセプトを大切にする

    CROSS Suitesでは、3つのコンセプトを大切にする

ORIX HOTELS & RESORTSでは現在、全国に28施設6,717室を運営している(2025年11月時点)。そのうち宿泊施設は、旅館が7施設、ホテルが18施設、研修施設が3施設となっている。

  • ORIX HOTELS & RESORTSの施設一覧

    ORIX HOTELS & RESORTSの施設一覧

オリックス・ホテルマネジメント 代表取締役社長の似内隆晃氏は「当社では10年以内に客室数10,000室を目指しています」と説明する。そのためには、さらなるポートフォリオの拡充が必須であり、CROSS Suitesブランドの立ち上げ効果にも大きな期待を寄せる。このほか、外部ホテルの運営の受託なども積極的に行っていくという。

  • 旅館、ホテルの両カテゴリに注力。外部ホテルの運営も受託することで、客室数10,000室を目指す

    旅館、ホテルの両カテゴリに注力。外部ホテルの運営も受託することで、客室数10,000室を目指す

セールス&マーケティング部 副部長の大谷敏史氏は、ここ最近の市場動向について説明した。「観光庁の年次報告書によれば、訪日外国人の約60%が家族や友人のグループ旅行であり、3名以上の旅行者が多くなっています。また平均滞在日数は約7泊で、中・長期滞在ニーズが高いことも分かっています」と大谷氏。

  • オリックス・ホテルマネジメント セールス&マーケティング部 副部長の大谷敏史氏

    オリックス・ホテルマネジメント セールス&マーケティング部 副部長の大谷敏史氏

オリックス・ホテルマネジメントでは、アパートメントホテル「ハンドレッドステイ 東京新宿」を15年以上も運営してきた。これについても紹介し、「欧米のお客様の3名以上のグループ利用を中心に、85%超の稼働率を獲得してきました。この実績をもとに、自信を持ってCROSS Suitesを運営していきます」とする。

CROSS Suitesでは、ブランドプロミス「Cross Paths, Share Stories」を掲げている。ゲスト同士が出会い、時間を共有し、新しい物語を体験できるホテルを目指しているという。「たとえば、ゲストが自由に交流できるアクティブな空間Hang Outには、ボードゲームやモニターを設置しており、大会・ミニライブ・文化体験などの参加型イベントを定期開催します。Moment Makersと呼ばれるクルーがアテンドすることで、交流を活発にする仕掛けも用意しています」と大谷氏。

  • ブランドの目指す姿

    ブランドの目指す姿

この先、東京だけでなく大阪、京都など、訪日外国人が多く訪れるエリアを中心にCROSS Suitesを展開していきたい考え。最後は「ORIX HOTELS & RESORTSは、今後もお客さまにおくつろぎいただける空間・サービスをご提供するとともに、その街ならではの魅力をお届けしてまいります」とまとめた。