大正製薬はこのほど、「二日酔い」に関する調査結果を発表した。調査は11月、二日酔いを経験したことがある全国の20歳以上の男女1,000人(性別年代均等割付)を対象にインターネットで行われた。
男女4割超が「二日酔い」を複数回経験
「二日酔いを複数回経験したことがありますか?」と聞いたところ、41.5%が「ある」と回答。「実際に効果を感じた二日酔い対策」を教えてもらったところ、「飲む前に軽く食事を取る(空腹で飲まない)」(183人)、「飲む前にウコンやタウリンなどを含むドリンクやサプリを飲む」(130人)、「ゆっくり飲む・ペースを意識して飲む」(118人)、「お酒と一緒に水やお茶を飲む(チェイサーを欠かさない)」(115人)、「十分な休養・睡眠を取る」(101人)が上位に。
済生会横浜市東部病院の谷口英喜先生によると、翌日の体調不良の本質は、“脱水”と“肝臓の疲弊”にあるとのこと。アルコールの分解には多くの水とエネルギーが消費され、肝臓がフル稼働した結果、体全体の代謝とエネルギー供給が低下してしまうという。
そこで、年末年始の宴会シーズン、お酒を飲んでも翌日のパフォーマンス低下に響きづらいお酒の飲み方と、二日酔いを防ぐための栄養素を谷口先生に伺った。
■二日酔いにならない飲み方と翌朝ケア 4つのルール
「空腹で飲まない 」
空腹でお酒を飲むとアルコールが一気に吸収され、血中濃度が急上昇します。食事をとってから飲むことで、吸収をゆるやかにし、肝臓への負担を軽減できます。宴会スタートのおすすめおつまみは、チーズ、枝豆、ゆで卵、ナッツなど、脂質とたんぱく質を含む軽いおつまみです。
「『1杯のお酒に1杯の水』――チェイサーを欠かさない 」
アルコール1gにつき約10倍の水分が排出されるといわれています。お酒1杯につき水1杯をセットにすることで、血中アルコール濃度を下げ、脱水を防げます。
「魚介のおつまみはマスト」
飲酒翌日のだるさは、肝臓が休めていないサイン。肝臓の機能を高めるタウリンが摂れるイカ、タコ、しじみ、アサリなどの魚介類をおつまみにマストで加えると、アルコール分解酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの分解を促進します。皮ごといただくことでグリシンの睡眠の質向上効果も期待できます。
飲む前にタウリンを摂ると、翌朝の回復が違いますし、しじみ汁やアサリの味噌汁は、脱水解消にもつながる“翌朝リセット食”としても理想的です。
「翌朝は“脱水+低血糖”を意識したリカバリー」
翌朝の頭痛やだるさの多くは脱水と低血糖が原因です。起床後は経口補水液やスポーツドリンクで電解質を補い、お粥・うどん・果物・味噌汁など、ブドウ糖を含む軽い食事をとりましょう。代謝を高めるビタミンB群、細胞を修復してくれるたんぱく質を含む卵や納豆、タウリンを含む焼き魚やしじみ汁で回復が早まります。無理な運動やサウナで汗をかくと脱水が進んでしまうので避けましょう。
■知っておきたい、二日酔いを防ぐための栄養素
二日酔いは「アルコールが残っている」状態ではなく、「肝臓と細胞が回復しきっていないこと」。タウリンを中心に、ビタミンB群や電解質、アミノ酸(オルニチン・グリシンなど)など豊富な栄養素を組み合わせることで、肝臓・神経・水分バランスをトータルで守ることができます。
タウリンで代謝を整え、グルタチオン系(システイン・ビタミンC・B群)で酸化ダメージを防ぎ、電解質とアミノ酸でエネルギー代謝や水分維持を助ける…こういった“多層防御”こそが、翌日のパフォーマンスを守る最強の二日酔い対策です。
なお、二日酔いを防ぐための栄養素は以下のとおり。
- 肝臓をサポートする栄養「タウリン」
- 肝細胞を守るビタミンE・ポリフェノール類(抗酸化系)
- 細胞ダメージを軽減する、「システイン(アミノ酸)+ビタミンC+ビタミンB6」の組み合わせ
- エネルギーを作るビタミンB群(B1・B2・B6・B12)
- アンモニアを無毒化するオルニチン(アミノ酸)
- 胃粘膜の修復を助けるグルタミン(アミノ酸)
- 脱水を防ぐ電解質(ナトリウム・カリウム・マグネシウムなど)
- アルコールによる酸化ダメージを抑制するクルクミン(ウコン)
- 睡眠の質低下をセーブするグリシン(アミノ酸)
