長編映画『The Frog and the Water』(原題)に主演する津田寛治とアラディン・デトレフセンが、タリン・ブラックナイト映画祭で最優秀男優賞をダブル受賞した。津田は、日本人初の同賞受賞となる。
エストニアの首都で最大都市のタリンで開催される世界15大映画祭のひとつ、タリン・ブラックナイト映画祭は、北欧で唯一のFIAPE(国際映画製作者連盟)公認のAランク映画祭として作家性やメッセージ性の強い作品を積極的に上映してきた。
映像制作会社・UNITED PRODUCTIONSの海外共同制作チーム「VESUVIUS PICTURES」の山本兵衛氏が共同プロデュースと共同脚本を手がけた本作は、ダウン症を抱え施設で暮らしながらも、いつか施設を出て一人で旅することを夢見るドイツ人青年・ブッシ(アラディン)と、心に負った傷を癒やすためヨーロッパの旅に出たミステリアスな日本人男性・北村(津田)との、言語も生活環境も全く違う中で不思議な友情が育まれていくロードムービーだ。
監督は『希望の灯り』が日本でも大ヒットしたトーマス・ステューバー。今回の受賞は、生まれてこの方、言葉を発したことがないブッシと北村との、言語を超えたコミュニケーションによる、息の合ったやりとりを評価された。
津田は「アラディン、トーマス監督、やりましたね! おめでとうございます。そしてありがとうございます。すぐ駆けつけてハグしたいところですけど、心の中でハグします。撮影では本当にドイツのキャストとスタッフの皆さんにお世話になりました。プロ意識が高くてすごく勉強になりました!」と映画祭の観客に喜びのビデオメッセージを送った。
アラディンも「映画祭のスクリーンで北村に再び出会えたこと、そして授賞式で(ビデオメッセージを通じて)津田さんにまた出会えたこと、本当にラッキーで幸せな感覚に満たされました。津田さんに本当に感謝します。早くまた会いたいです」と喜びをコメントし、会場は割れんばかりの拍手となった。



