草なぎ剛が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『終幕のロンド-もう二度と、会えないあなたに-』(毎週月曜22:00~ ※FODほかで配信)の第7話が、24日に放送された。
妻の死をきっかけに“遺品整理人”となったシングルファーザーの主人公が、遺品整理や生前整理を通じて、残された家族へのメッセージをひも解いていくというヒューマンドラマ。今回は、死は突然にやってくる――そんな当たり前のことを改めて痛感するストーリーだった。
“突然ではない”はずだった…
今回のラストで描かれた、こはる(風吹ジュン)の死は、ある意味衝撃的だった。
それはあまりにも突然だったからだ。いや、正確に言えば“突然ではない”はずだった。こはるが余命幾ばくであることは初回から丁寧すぎるほど描かれてきたし、前回では過去と向き合い人生を清算するエピソードが用意され、今回も“最後の誕生日”であることを提示していた。それでもなお、彼女の死は唐突に感じられたのだ。
なぜだろうか。その“なぜ”は2つある。「なぜそう感じたのか?」と「なぜそうしなければならなかったのか?」だ。
1つ目は、連続ドラマの文法から大きく外れていたからだろう。こはるは今作の縦軸を担ってきた重要人物である。であれば、彼女が倒れる瞬間や、家族の見守り、病室での別れなど、彼女の最期をドラマチックな演出とともに描くのが通常だ。それが、キャラクターへの敬意であり、作品としても最大の感動を生む演出であるはず。
しかし今作はそれを一切行わなかった。序盤の“最後の誕生日”以降、あえて作劇上でこはるを“忘れる”時間を作り、ラストの散骨によって突然“死”を突きつけ、強烈な唐突感を生み出したのだ。
2つ目は、なぜそうする必然性があったのかだ。どれだけ覚悟があっても、どれだけ準備をしていても、死は唐突に訪れる。余命宣告を受け、生前整理をしていたこはるでさえ、娘・真琴(中村ゆり)にとっては避けられない突然の喪失であり、圧倒的な悲しみであることは言うまでもない。その感覚を視聴者にも追体験させるためには、“最期”をあえて排除することが最も効果的だったのだ。
そしてその演出は、深い喪失感の中で一人残された真琴が、最後に頼らざるを得ない存在=樹(草なぎ剛)であることを、強く浮かび上がらせる効果も引き出している。
全く準備のなかった側は“死”から“集団訴訟”へ
どれだけ準備をしていても唐突に訪れる死があるのなら、全く準備のなかった側はどうなるのか。それが今回の依頼人である、御厨グループで起きた兄の自殺と残された弟、そして初回から描かれてきた磯部(中村雅俊)の息子の物語だ。
避けられていた、もしくはもっと救いがあったかもしれない死でありながら、突然強いられることになった死――その怒りが今回クライマックスへ向けて展開され、“集団訴訟”へとつながっていくのだ。
第7話で見せた“突然”の演出は、物語を一段階引き上げ、最終章に向けて大きなうねりを生む引き金となった。物語はここから一気に加速していきそうだ。










