弁護士ドットコムは11月12日、法律特化AI基盤技術『Legal Brain』が、2025年度実施の司法試験(短答式)において、受験者の最高得点を上回る169点(175点中)を記録したことを発表した。

  • 各汎用AIモデルの検証結果

    各汎用AIモデルの検証結果

『Legal Brain』は、法令・判例・ガイドライン・専門書籍などのリーガルデータを包括的に学習し、日本語の法律文脈に特化した高度な言語理解を実現するAI基盤技術。『Legal Brain』を活用することで、膨大なリーガル情報の処理を可能にし、最速で質の高い情報へのアクセスを実現する。

今回 『Legal Brain』が挑戦した2025年度の司法試験・短答式問題は、「憲法」「民法」「刑法」の3科目で構成され、満点は175点。受験者の平均点は102点、最高点は167点という結果の中、『Legal Brain』は、それを上回る169点を記録。これにより、法律特化AIとして過去最高レベルの精度を実証することとなった。

この成果を支えているのは、『Legal Brain』が持つ2つの技術的優位性にあるという。その1つが、国内最大級の法律知識データベースの存在。

法令、判例、ガイドラインといった基本的な法律情報に加え、出版社約50社との提携により実現した専門書籍約2,400冊、判例秘書に収録されている判例約30万件など、ウェブ上には存在しない信頼性の高い専門情報を網羅した独自のデータベースを搭載。汎用AIが学習できない高品質なオフラインデータを知識の源泉とすることで、情報の正確性と網羅性を担保し、司法試験のような高度な専門知識を要する問題にも対応可能となっている。

2つ目は、情報検索(Retrieval)の精度の高さ。『Legal Brain』の核心は、質問の意図を正確に理解し、膨大な情報の中から最適な文献とその中の関連箇所を的確に選び出す能力にあり、これを実現しているのが、情報同士の関連性(引用・参照関係など)を自然言語処理により紐付けた独自のナレッジグラフ『Legal Graph』。この技術により、単なるキーワード検索を超えた、文脈を理解した極めて精度の高い検索を実現している。

また、『Legal Brain』は、単に高い正答率を記録しただけでなく、すべての回答について根拠となる法令・判例・書籍・ガイドラインなどの文献選出そのものでも正解している。一方、汎用AIは回答文自体は生成できるものの、「その回答が何に基づくのか」をユーザーが確認することはできない。“根拠を明示できる正確性”こそが信頼性の核心となる法務業務において、『Legal Brain』は圧倒的な優位性を備えているという。