帝国データバンクは11月12日、「社長の趣味」についての分析結果を発表した。同調査では、調査信用調査報告書ファイル「CCR」(200万社収録)など同社データベースから分析可能な各年約25~27万社のうち、企業の代表者における「趣味」が判明している約10万社について調査・分析を行った。

社長の趣味「ゴルフ」が半数以上を占める一方で、全年代で多様化も

2025年における社長の趣味は、第1位が「ゴルフ」(46.35%)、第2位が「読書」(12.19%)、第3位が「釣り」(8.63%)という結果に。

  • 社長の「趣味」ランキング

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第1位の「ゴルフ」は、半数近くの割合を占めている一方で、過去5年間の推移をみると、2021年(48.67%)からは2.32pt減少している。また、第2位の「読書」と第3位の「釣り」についても過去5年間でいずれも割合が低下したという。

一方で、2021年から2025年の過去5年間で割合が最も上昇した趣味は、「サッカー」(2.37%→2.92%、+0.55pt)、次いで「野球」(4.75%→5.21%、+0.46pt)、「オートバイ」(1.76%→2.18%、+0.42pt)や、「クルマ」(4.03%→4.38%、+0.35pt)、キャンプなどの「アウトドア」(1.14%→1.48%、+0.34pt)という結果となった。

「若者のゴルフ離れ」が叫ばれるなか、30代以下の比較的年齢が若い社長でも、ビジネスにおけるコミュニケーションとして「ゴルフ」のプレーが有用だと認知されているといえる。

一方で、「ゴルフ」の占める割合は年代によって異なり、70代の社長では54.69%と半数を超えているのに対し、30代以下は3割を下回るなど、相対的に若手社長では「ゴルフ」を選択する割合が低くなっている。また、80代以上を除く全年代で「ゴルフ」を趣味とする割合は減少していることから、社長の趣味は全年代で多様化も進んでいることがわかる。

30代以下の社長の趣味TOP3はいずれもアクティブ系

30代以下の社長の趣味は、1番目に「ゴルフ」(24.59%)、2番目に「サッカー」(11.18%)、3番目に「野球」(11.16%)と、いずれもスポーツが上位という結果になり、試合観戦のほか、自らがプレーするなどアクティブさが目立ったという。第4位以下でも、キャンプなど「アウトドア」系の趣味や、ジム・フィットネスクラブで鍛える「トレーニング・ジム」なども人気で、総じてアクティブ系の趣味が多く目立ったとのこと。

  • 年代別の社長の趣味TOP3

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また、30代以下のうち、20代では特に車いじりや輸入車のコレクションなど「クルマ」、ツーリングなど「オートバイ」を趣味とする割合が高かった一方で、プログラミングなど「コンピューター・IT」や「ゲーム・アニメ」、「映画・ドラマ」など、インドア系の趣味が占める割合が年配層に比べて高いという特徴もみられたという。

50代以上では「ゴルフ」に次いで「読書」「釣り」が多く、特に「ゴルフ」「読書」は年齢が高くなるほど趣味としての割合が高いという結果に。また、50代~70代の社長ではスキー・スノーボードなど「ウィンタースポーツ」が第4~6位にランクイン。

社長の趣味の変化がビジネス界のトレンドにも

今回の調査結果を踏まえ、同社は以下のように分析。

社長の趣味について、ビジネスにおけるコミュニケーション手段として重要度が高い影響もあり、依然として「ゴルフ」が最も人気である。一方で、全体的には「ゴルフ」の割合は減少傾向にあり、若い年代の社長層では、「サッカー」や「野球」「アウトドア」などのアクティブな趣味から、インドア系の趣味など多様化している。

この変化は、企業文化やビジネスのあり方、社交・交友関係にも影響してくる可能性があるため、ビジネス界のトレンドや新たな機会を見つける手がかりとなり得るだろうと指摘している。