多民族国家であり、世界屈指のグルメ天国、近未来的なガーデン・シティなどの顔を持つシンガポール。発展目覚ましいシンガポールで今旅するなら、どこへ行くべきか? 2025年10月中旬に旅してきたので、定番の絶景スポットや、最旬カフェ、ディープなローカルスポットなど、シンガポールの“今”を味わい尽くすスポットを紹介したい。
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ミシュラン・ビブグルマン選出店も! 500円台で満たされる屋台群「ホーカーズ」へ

シンガポールの食を語る上で外せないのが、屋台(ストール)が集う「ホーカーズ」だろう。屋台と言っても『ミシュランガイド・シンガポール』のビブグルマン掲載店も多く、そのレベルは高い。しかも、シンガポール環境庁が管轄しており、衛生面でも安心・安全だ。その数100以上と言われており、シンガポール各地にホーカーズがある。

今回訪れたのは、ビジネス街の近くに位置する「アモイ・ストリート・フードセンター」。2階建てのホーカーズで、蒸し鶏ごはんの「シンガポールチキンライス」や、ココナッツミルクを使ったスパイシーな麺料理「ラクサ」といった定番料理のお店はもちろん、ビブグルマンを獲得した有名店も軒を連ねる。

地元のガイドさんいわく、おいしいお店には行列ができているので、そこを見つけるのがおすすめとのこと。今回いただいたシンガポールチキンライスは4.5SGD(シンガポールドル)、2025年10月21日のレートにして日本円で525円。物価が上がったとはいえ、まだまだシンガポールのローカルフードは、懐にも胃袋にも優しい。

中華×マレー×西洋が融合、「ザ・インタン」でプラナカン文化の食体験

次はシンガポールのもう一つの重要な食文化、「プラナカン料理」の世界へ足を踏み入れたい。プラナカンとは、15世紀後半からマレー半島に移り住んだ中国系移民の子孫が、現地のマレー文化と融合して築き上げた独自の華やかな文化だ。その真髄に触れられる場所が、ジョー・チャット地区にある私設ミュージアム「ザ・インタン (The Intan)」である。

創設者のアルヴィン・ユエン氏が17年前に購入した100年前の建物を改装し、2010年に自身のコレクションを展示する空間としてオープンさせた。ボランティアで運営されながらも、2011年にはシンガポール政府が認定する「ベストミュージアム」に選ばれた実力派だ。

建築自体も、外観はオランダ風、中は中国風と、文化のミックスを体現している。ビーズ刺繍のスリッパや、中国の花鳥風月とアメリカンイーグルが共存する棚など、貴重な品々が並ぶ。シンガポール航空のセーフティビデオも、ここ「ザ・インタン」が撮影場所として使われているほど歴史的価値が高い。

ここでのハイライトは、プラナカンのお母さんを意味する「ニョニャ」を冠した「ニョニャ料理」を味わう食体験だ。シンガポールにいくつもニョニャ料理のレストランがあるが、プラナカンの人々はお母さんが作る料理こそ本当のニョニャ料理と考えているため、ある意味ここでは本場の味が愉しめると言える。

この日は豚肉の春巻き「ノヒャン」、魚のすり身をバナナリーフで包んだ「オタ」、豚の角煮「バビポンテ」、白菜の煮込み「チャップチャイ」、そしてバタフライピーで青く色付けされた美しい「青い米」などが盛りつけられた。

食後には、タピオカとココナッツでできた「クエビンカ」、カスタードともち米を使った「クエサラ」、パンダンリーフのゼリーが入った「チェンドール」といった伝統菓子(クエ)がテーブルを彩った。クエはモチモチとした食感で、チェンドールはベトナムのチェーのような味わいだ。

このほか、プラナカンの伝統衣装「ケバヤ」の試着体験や、ケバヤを着ながらのジョー・チャット地区の散策、プラナカンタイルの色付け体験なども可能だ。これらの体験は、コンラッド・ホテルズ&リゾーツが提供するシグニチャー・ブランド・プログラム「Conrad 1/3/5」のコンラッド・シンガポール・オーチャードのものの一部としてローンチが予定されている。単なる食事を超え、その背景にある歴史と文化の担い手の情熱に触れる。これぞ、旅慣れた大人にふさわしい食体験と言えるだろう。

日本上陸間近の「BACHA COFFEE」でオリエンタルなコーヒータイム

ディープな食文化に触れた後は、シンガポールの「今」を象徴するカフェシーンへ。まずは2025年末に日本初上陸として、東京・銀座に1号店オープンが予定されている「BACHA COFFEE(以下、バシャ・コーヒー)」だ。1910年にモロッコ・マラケシュの宮殿で創立されたコーヒーブランドで、今、シンガポールで最もホットなコーヒーブランドと言える。ちなみに運営会社は、シンガポールを代表する「TWG」と同じだ。

「バシャ・コーヒー」はシンガポール国内に複数店舗を展開しているが、カフェスペースを併設しているのは2店舗のみ。今回は比較的待たずに入店できる「アイオン・オーチャード」の店舗で、カフェタイムを過ごしてみた。足を踏み入れるとバトラースタイルのスタッフが出迎えてくれ、そこはまるで黄金の宮殿。きらびやかな装飾と、壁一面に並んだ100種類以上のアラビカ種コーヒー豆の缶が圧巻だ。

店内で注文したのはシグニチャーの「イエメン グランド・モカ・マタリ・コーヒー」(21SGD)。ホットコーヒーはポットサービスのため、カップ3杯ほど味わえる。1杯目はそのまま、2杯目は一緒に提供されるホイップクリームと、テーブルに置いてあるバニラビーンズを振りかけて、アレンジしていただくのがおすすめとのこと。人気の「ティラミス」(18SGD)やケーキなども豊富なほか、カラフルなクロワッサンも名物なので、一緒にオーダーしてカフェタイムを楽しみたい。

シンガポール発のモダン・ティーハウス「Antea social」

シンガポールでは今、おしゃれなティーカフェも増えている。2025年に移転リニューアルオープンした、シンガポール発モダン・ティーハウス「Antea social(アンティー・ソーシャル)」もその一つだ。リトルインディアの近くに位置する、家族経営のアットホームなお店で、ナチュラルで洗練された雰囲気が心地よい。

お店では、創設者の長女がシンガポール航空の元CAだった経験を活かし中国や台湾、日本などを旅して厳選した、オーガニックの茶葉を扱っている。名物は台湾の阿里山高山ウーロン茶を使った、フレーバーティー各種。40年以上の経験を持つ茶師が開発した、ゆっくりと層状に焼き上げる製法を用いて、自然な香りをつけているという。

今回私は椿の香りを移した「カメリアフラワー」(9SGD)をオーダー。福建省で生産される半発酵の烏龍茶の一種「鉄観音」を使ったチーズケーキとともに、心身ととのうティータイムを過ごせた。

フォトジェニックスポット満載な近未来型ガーデン「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」

シンガポールの都市としてのパワーを体感するなら、「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」は外せない。101ヘクタールを超える広大な国立公園で、シンガポールが「ガーデン・シティ」であることを世界に示す象徴的な場所だ。

まず写真に収めたいのが、高さ50メートルの巨大な人工ツリー群「スーパーツリー・グローブ」。2本のスーパーツリーをつなぐ、高さ22メートルのつり橋「OCBCスカイウェイ」を歩き、スリルを味わいながら園内を一望するのもおすすめだ。毎晩開催される「ガーデンラプソディ」では、スーパーツリー・グローブが音楽に合わせてカラフルに輝く。

ドーム型植物園の「フラワードーム」も人気の施設。地中海沿岸と亜熱帯の半砂漠地帯を再現しており、アフリカ南西部やマダガスカルの木々など、世界の様々な植栽を季節ごとに鑑賞することができる。

隣接する「クラウド・フォレスト」も必見だ。内部には世界最大級の屋内滝が流れ落ち、霧に包まれた空中通路を歩きながら、世界中の高山植物を鑑賞できる。しかも現在『ジュラシック・ワールド/復活の大地』の公開を記念して、スペシャル企画「Jurassic World – The Experience」も開催中(終了未定)。

滝の前にはプラキオサウルス、園内を進むと迫力満点のティラノサウルスが待ち受けるなど、様々な恐竜たちとの出会いがある。

シンガポール・リバークルーズで、水と光のシンフォニーを堪能

常夏のシンガポールは、日が暮れて涼しくなり、街が輝きだす夜こそ出歩くのに最適だ。特に主要な見どころを周遊してくれる「シンガポール・リバークルーズ」は、初心者だけでなく、何度もシンガポールを訪れている人にもすすめたい。

クラーク・キーからボートに乗り込めば、ライトアップされた歴史的建造物群や、高層ビル群が織りなす光のパノラマが広がる。シンガポール名物の「マーライオン」を海側から混雑を避けてゆったりと眺められるのも、クルーズならではの特権だ。

そしてぜひ堪能したいのが、毎晩無料で開催される光と水のシンフォニー「スペクトラ」。レーザー光線と音楽、噴水、ビジュアルアートが一体となった、圧巻のショーで、こちらも海側から見る臨場感がたまらない。

空港隣接ショッピングモール「JEWEL(ジュエル)」で観光&お土産探し

シンガポールは、空港施設までも想像を超えてくる。チャンギ国際空港に直結する複合施設「JEWEL(ジュエル)」には、高さ40メートルの天井から水が流れ落ちる、世界最長の屋内人工滝「HSBC レイン・ボーテックス」がある。滝を取り囲む緑豊かな屋内庭園と、ショッピングモールが融合した空間で、それ自体がテーマパークのよう。ショップや飲食店も豊富なので、最後のお土産探しにも事欠かない。

朝食無料、客室アップグレードが叶うクレカで、賢くお得に海外旅行を

最後に、こうした上質な旅の質をさらに高めるTIPSとして、「ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード」の存在にも触れておきたい。このカードを保有していると、本記事で紹介した各スポットでもカードの利用ができるので、シンガポールを満喫しながら、次の旅行に向けてポイントも貯められる。

今回の旅の拠点となった「コンラッド・シンガポール・オーチャード」のようなヒルトングループのホテルでも、朝食が無料になったり、空室状況によっては客室がアップグレードされたりする「ゴールドステータス」が提供される。さらにヒルトン内のホテルやリゾートでは100円ご利用ごとにヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントが3ポイント、また、通常のショッピングでも2ポイントが貯まる(※100円=1ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイントとして加算される加盟店もある)。

旅の拠点での体験が豊かになれば、旅全体の満足度も格段に上がる。次のシンガポール旅行の計画に、こうしたヒントを役立ててみてはいかがだろうか。

取材協力/ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード