11月下旬になると、街もネットも「ブラックフライデー」の文字であふれます。もともとはアメリカの感謝祭翌日に始まった大規模セールで、日本でも年々盛り上がりを見せています。大型家電やファッション、ネット通販サイトまで幅広い分野でセールが行われ、消費者にとっては年末前のビッグイベントです。しかし、セールの雰囲気にのまれて「気づけば予算オーバー」という人も少なくありません。今回は、ブラックフライデーを賢く楽しむための3つのポイントをお伝えします。
本当に必要なものを見極める
ブラックフライデーの一番の罠は、「今だけ安い」という心理的な焦りです。実際には、同じ商品が普段のキャンペーンでも似た価格で販売されていることもあります。
セール前に「欲しいものリスト」を作成し、価格を事前にチェックしておきましょう。価格推移を見比べると、「実はそれほど値下げされていない」という現実に気づくはずです。
また、購入前に「これは本当に必要か?」「今すぐ買う理由があるか?」と自問することで、衝動買いを防げます。どうしても迷うときは、「一晩寝かせる」ルールを設けてみてください。翌日冷静に見直すと、不要だと気づくケースが多いものです。
ポイント還元や送料無料に惑わされない
「ポイント10倍」や「送料無料」は、つい魅力的に映ります。しかし、単価を上げたり、条件付きで割高になっている場合もあります。
勝ち組消費者は「その場の得」ではなくトータルコストで判断します。送料・ポイント・値引きを合計して、本当にお得かどうか冷静に計算することが大切です。
また、ポイント経済圏を分散させすぎるのも非効率です。PayPay・楽天・dポイントなど複数の決済を併用すると、還元率の差がぼやけ、実際の得がわかりづらくなります。
普段最も利用しているサービスに絞ることで、ポイントの有効活用と管理のしやすさがぐっと上がります。
ボーナス前の浪費を防ぐ仕組みをつくる
11月後半は、ボーナス支給や年末イベントが重なる時期。「もうすぐ入るから」と財布のひもがゆるみがちです。
ボーナスをうまく使うには、まず「使う・貯める・楽しむ」の3つに分類しておくことがポイント。
たとえば「使う=必要経費」「貯める=将来の安心」「楽しむ=ご褒美」のように区分すると、浪費と満足のバランスが取れます。
さらに、家計簿アプリやカード利用通知を活用して、リアルタイムで支出を可視化しておきましょう。スマホに通知が来ることで買いすぎ防止アラートが働きます。 ボーナスを「気づけば消えていた」とならないよう、使い道を決めること自体を先に予定に組み込むこと/がコツです。
まとめ
ブラックフライデーは上手に使えば、家計にうれしいイベントです。 ただし、お得の裏には「買わせる仕組み」が巧みに隠れています。大切なのは、雰囲気に流されず、冷静な視点と数字で判断する意識を持つこと。「安いから買う」ではなく、「必要だから買う」という軸をもてば、買い物の満足度はぐっと高まります。この11月は、勝ち組消費者として、賢くお得にお金を使いこなしていきましょう。
この記事を執筆したファイナンシャルプランナー紹介
小峰一真(こみねかずま)
所属:マイホームFP株式会社
