(左から)西川遥輝、乙坂智、風間球打(写真:産経新聞社)

 選手が毎年入れ替わるプロ野球の世界。今季も多くの選手が球団から戦力外通告を受けたが、その中にはキャリア通算で複数回の戦力外通告を受けた選手も存在する。そこで今回は、これまでのキャリアで2回以上、戦力外通告を受けてしまった選手をピックアップした。

鈴木康平

[caption id="attachment_237624" align="aligncenter" width="530"] 東京ヤクルトスワローズの鈴木康平(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:186cm/92kg

・生年月日:1994年1月21日

・経歴:千葉明徳高 - 国際武道大 - 日立製作所

・ドラフト:2017年ドラフト2位

 

 東京ヤクルトスワローズで復活を誓った鈴木康平だが、最後まで本領発揮とはならなかった。

 

 日立製作所から2017年ドラフト2位でオリックス・バファローズに入団。プロ2年目の2019年には19試合に先発登板し4勝6敗、防御率4.31の成績を残した。

 

 

 2021年からは中継ぎ投手としてキャリアハイの34試合に登板。防御率3.03と自己最高の成績を収めた。

 

 しかし、翌2022年は14試合の登板で防御率6.75と成績を落とし、2023年途中に廣岡大志とのトレードにより読売ジャイアンツに移籍した。

 

 移籍後は33試合に登板し持ち味の剛速球を披露したが、最終的に防御率6点台と苦しんだ。

 

 昨季に巨人から戦力外通告を受け、ヤクルトに育成契約で入団。支配下復帰を目指したい今季だったが、ファームでも目立った成績は残せず、吉報は届かなかった。

 

 2度目の戦力外通告を受けた鈴木は、現役から退くことを発表。それでも2021年、オリックスの優勝、日本一に貢献した事実が色褪せることはない。

風間球打

[caption id="attachment_197564" align="aligncenter" width="530"] ソフトバンク・風間球打[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:184cm/96kg

・生年月日:2003年10月11日

・経歴:ノースアジア大明桜高

・ドラフト:2021年ドラフト1位

 

 大きな期待を受け、福岡ソフトバンクホークスにドラフト1位で入団した風間球打。しかし、ソフトバンクでは一軍のマウンドに上がれなかった。

 

 ノースアジア大明桜高時代には、最速157キロを記録した風間。夏の甲子園を経験した右腕に対し、ソフトバンクが1位指名を公言すると、2021年ドラフト会議では単独指名に成功した。

 

 

 背番号1で入団した風間だったが、2023年に腰椎分離症を発症。二軍での登板もないまま、リハビリに時間を費やした。

 

 昨季は初めて二軍のマウンドに上がったが、最終的に6試合の登板で防御率5.40と、満足のいく成績を残せなかった。

 

 オフに戦力外通告を受け、後に育成再契約に。背番号は3桁に変更となり、背水の陣で迎えた今季も、本来のピッチングとは程遠い状態が続いた。

 

 今年10月に2度目の戦力外通告を受け、今後はNPBに限らず現役続行を希望。高校時代のような豪速球で、見る者を沸かすピッチングをもう一度見たいところだ。

井口和朋

[caption id="attachment_237625" align="aligncenter" width="530"] オリックス・バファローズの井口和朋(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:175cm/75kg

・生年月日:1994年1月7日

・経歴:武相高 - 東京農業大北海道オホーツク

・ドラフト:2015年ドラフト3位

 

 2021年は抜群のパフォーマンスを見せた井口和朋も、2度目の戦力外通告を受けた1人だ。

 

 2015年ドラフト3位で北海道日本ハムファイターズから指名を受け、プロ1年目から37試合に登板。防御率3.86と及第点と言える成績を残した。

 

 

 翌年は成績を落としたが、2018年からは2年連続で30試合以上に登板し、防御率2点台の数字を収めた。

 

 さらに2021年には、キャリアハイとなる43試合の登板で防御率1.86をマーク。最高のパフォーマンスを見せたが、翌年以降は一転して調子が上がらず、成績が低迷。

 

 2023年は5試合の登板で防御率5.40の成績に終わると、同年に日本ハムから戦力外通告を受け、オリックス・バファローズに育成で入団した。

 

 移籍2年目の今季は防御率9.64と一軍で結果が出せず、2度目の戦力外通告。しかし、ファームでは40試合の登板で防御率1.00と圧倒的なピッチングを見せているだけに、今後の進展が注目される。

乙坂智

[caption id="attachment_237626" align="aligncenter" width="530"] 読売ジャイアンツの乙坂智(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:183cm/83kg

・生年月日:1994年1月6日

・経歴:横浜高

・ドラフト:2011年ドラフト5位

 

 驚きのNPB復帰を果たした乙坂智だったが、わずかな期間で読売ジャイアンツから戦力外となった。

 

 高校時代から身体能力の高さを評価され、横浜DeNAベイスターズに入団。プロ3年目に一軍デビューを飾ると、同年にプロ初ホームランを放った。

 

 

 2016年には55試合に出場し、打率.270をマーク。その後も代打や守備固めで徐々に出場機会を獲得すると、2019年には自己最多となる97試合に出場した。

 

 しかし、翌2020年は85試合出場で打率.208と成績を落とすと、わずか17試合の出場にとどまった2021年10月に戦力外通告を受けた。

 

 その後、メキシカンリーグやアメリカ独立リーグでのプレーを経験し、今季7月に巨人の入団テストを受験。合格を勝ち取り、2021年以来のNPB復帰となった。

 

 打線の活性化を期待されて入団したなか、最終的にはわずか5試合の出場で、放ったヒットは1本のみ。存在感を発揮できないまま、2度目の戦力外通告を受けた。

西川遥輝

[caption id="attachment_237627" align="aligncenter" width="530"] 東京ヤクルトスワローズの西川遥輝(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:181cm/82kg

・生年月日:1992年4月16日

・経歴:智弁和歌山高

・ドラフト:2010年ドラフト2位

 

 盗塁王のタイトルに4度も輝いた経験のある東京ヤクルトスワローズの西川遥輝も、今季に2度目の戦力外通告を受けた。

 

 智弁和歌山高から2010年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズへ入団。徐々に出場機会を増やし2014年に143試合に出場すると、43盗塁を記録し盗塁王を獲得した。

 

 

 2016年には1番打者として138試合に出場し、打率.314をマーク。自身初の打率3割を達成するなど、チームに欠かせないリードオフマンとなった。

 

 翌年以降も毎年安定した成績を記録。2021年には打率.233に沈んだが、24盗塁で自身4度目の盗塁王に輝いた。しかし、同年オフにノンテンダーに。

 

 2022年から東北楽天ゴールデンイーグルスでプレーするも、成績が上がらず2023年に戦力外通告を受けた。

 

 昨季に自身3球団目となる東京ヤクルトスワローズに移籍し、113試合に出場。打率.260、10盗塁の働きを見せ、復活を予感させた。

 

 しかし、今季は開幕から打撃の状態が上がらず、49試合の出場にとどまり打率1割台に。オフに2度目の戦力外通告を受けたが、現役続行を希望する西川に対し、吉報は届くだろうか。

小野泰己

・投打:右投右打

・身長/体重:184cm/83kg

・生年月日:1994年5月30日

・経歴:折尾愛真高 - 富士大

・ドラフト:2016年ドラフト2位

 

 入団当初は先発投手として高い期待を受けた小野泰己だが、今季に自身3度目となる戦力外通告を受けてしまった。

 

 富士大から2016年ドラフト2位で阪神タイガースに入団。プロ2年目に23試合に登板し、7勝7敗、防御率4.77を記録したが、同年は81個の四球を与えるなど制球力が課題となった。

 

 

 その課題が中々改善できず、翌年以降は登板機会を減らすと、一軍登板がわずか5試合にとどまった2022年に阪神から戦力外通告を受けた。

 

 2022年オフにオリックス・バファローズに育成契約で入団。一度支配下復帰を果たすも、完全復活とはならないままシーズンを終え、2度目の戦力外通告を受けた。

 

 育成選手として再契約を結んだが、昨季中の支配下復帰とはならず。それでも、二軍で27試合登板、防御率2.08と復調気配を見せていた。

 

 しかし、今季は二軍で防御率4点台と再び成績を落とし支配下復帰を果たせず、3度目の戦力外通告を受けた。現役続行の意思を見せているが、チャンスを掴み取ることが出来るだろうか。

 

 

【了】