JR四国は23日、「アンパンマン列車」の25周年を記念し、特急形気動車2600系を改装して導入する「高徳線うずしおアンパンマン列車」の報道公開を実施した。10月25日から運行開始し、高松~徳島間の特急「うずしお」で使用される。
同社の「アンパンマン列車」は、2000年10月に土讃線経由の特急「南風」で1編成(4両編成)がデビューして以来、運転線区を広げ、2024年度までに5種類(計21両)が登場。四国各県で活躍している。「アンパンマン列車」が25周年を迎えるにあたり、これまでの愛顧に感謝するとともに、これからも親しみを持って利用してもらえるよう、2025年中をキャンペーン期間として謝恩企画やイベント等を実施。特急「あしずり」の2000系(2両編成)で初代「アンパンマン列車」のデザインを復刻(2026年1月までの期間限定で運転)したほか、スタンプラリーや写真投稿キャンペーン、オリジナル弁当の発売など、さまざまな取組みを行ってきた。
「高徳線うずしおアンパンマン列車」の導入は25周年記念事業の第6弾にあたり、第7弾として10月25日に徳島駅で出発式も開催予定。高徳線へ新たに導入することにより、四国における「アンパンマン列車」のさらなる広がりを図るとしている。
2600系を改装した「高徳線うずしおアンパンマン列車」は、こどもたちに絶大な人気のある「アンパンマン」と「ばいきんまん」をコンセプトにデザインし、車体をラッピング。今回公開した編成に関して、高松方の「2602」(2号車 / 普通車自由席)はオレンジベースの車体色で「アンパンマンとそのなかまたち」をデザイン、徳島方の「2652」(1号車 / 普通車指定席・自由席)はブルーベースの車体色で「ばいきんまんとそのなかまたち」をデザインしている。今後登場予定のもう1編成についても、同様のラッピングを施すとのことだった。
報道公開でインタビューに応じたJR四国アンパンマン列車事業推進室の上柿舞氏は、「高徳線うずしおアンパンマン列車」の外観デザインでこだわった部分について、「車両の連結部分にアンパンマンとばいきんまん、ドキンちゃんとコキンちゃんを大きく描き、白いスポットライトが注ぐようなイメージになっているところが一番のポイント」と説明する。
車内に関して、他の「アンパンマン列車」で見られる「アンパンマンシート」は設置していないものの、1・2号車とも客室内の天井に「アンパンマンとそのなかまたち」「ばいきんまんとそのなかまたち」の装飾を実施しており、「車内でもアンパンマンの世界観を楽しめると思います」と上柿氏。「アンパンマン列車は3世代で乗っていただく方が多いので、(高徳線うずしおアンパンマン列車も)世代を超えて愛されるような列車になってほしい」「移動手段のひとつというだけでなく、『アンパンマン列車のためにわざわざここへ来た』と思っていただける列車になればいいなと思います」と話していた。
今回、「高徳線うずしおアンパンマン列車」となった2600系は2017年にデビュー。特急「しおかぜ」などに使用される8600系と同様、2600系も空気バネ式車体傾斜機構を採用しており、最高速度120km/hで走る。しかしその後、制御付自然振子方式を採用し、最高速度130km/hの2700系が登場したため、2600系の製造は計4両(2両編成×2編成)にとどまった。
2600系を「高徳線うずしおアンパンマン列車」とした理由について、担当者によれば「総合的に勘案して」決めたとのこと。鉄道ファンらの間で「レアな車両」として知られる存在だが、JR四国の主力車両となった2700系と比べて地味な印象もあっただけに、2600系が再び注目される良い機会になるかもしれない。「高徳線うずしおアンパンマン列車」が人気列車の仲間入りを果たし、ファミリー層を中心に長く親しまれる存在となることを期待したい。












