(左から)読売ジャイアンツの中山礼都、浅野翔吾、石塚裕惺(写真:産経新聞社)

 レギュラーシーズンが終了し、各選手の個人成績が確定した2025年のプロ野球。思うような成績を残せなかった選手がいる一方で、来季以降のブレイクを期待させる選手もいた。そこで今回は、来季以降のレギュラー定着が期待される読売ジャイアンツの選手を取り上げたい。

石塚裕惺

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/84kg

・生年月日:2006年4月6日

・経歴:花咲徳栄高

・ドラフト:2024年ドラフト1位

 

 一軍でのプロ初ヒットもマークした石塚裕惺。ファームでは結果を残しているだけに、来季のブレイクを予感させている。

 

 埼玉の強豪、花咲徳栄高で1年秋からレギュラーを獲得。主軸としてチームを引っ張ると、高校最後の夏は甲子園に出場した。

 

 

 結果的には1回戦敗退となったものの、高校通算26本塁打のパンチ力も相まって、スカウトから高く評価されていた。

 

 高校日本代表も経験したのち、読売ジャイアンツ、埼玉西武ライオンズが外れ1位で指名。巨人入団が決まったが、開幕前に左有鈎骨鈎を骨折し、出遅れる形となった。

 

 5月に実戦復帰を果たすと、夏場以降は打撃が安定。ファームで常に打率3割をキープし続けると、9月23日の広島東洋カープ戦で、記念すべきプロ初ヒットを記録した。

 

 ファームでは打率.327、3本塁打の成績で今季を終えた石塚。2026年はスタメン奪取を狙う1年になるだろう。

三塚琉生

・投打:左投左打

・身長/体重:182cm/93kg

・生年月日:2004年5月10日

・経歴:桐生第一高

・ドラフト:2022年育成選手ドラフト6位

 

 ファームでの存在感が際立っていた三塚琉生も、来季以降のレギュラー定着が期待される1人だ。

 

 桐生第一高で高校通算31本塁打をマークし、2022年ドラフト会議で読売ジャイアンツから育成6位指名を受け入団。

 

 

 三軍戦で出場を続けた中、試合中に負傷。左膝後十字靱帯の再建術などを受け、以降はリハビリに時間を費やした。

 

 昨季6月に復帰するも、二軍デビューは叶わず。それでも今季、開幕から3軍で結果を出し続け、二軍デビューを実現させた。

 

 二軍昇格後もバッティングの勢いが止まらず、19試合で打率.357の好成績をマーク。その働きを評価され、今季6月に念願の支配下契約を勝ち取った。

 

 結果的に一軍では12打数ノーヒットに終わり、プロ初ヒットは持ち越しとなった三塚。ファームで打率.318、9本塁打と結果を残しただけに、自然と期待も高まっている。

中山礼都

[caption id="attachment_234069" align="aligncenter" width="530"] 読売ジャイアンツの中山礼都(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:182cm/82kg

・生年月日:2002年4月12日

・経歴:中京大中京高

・ドラフト:2020年ドラフト3位

 

 今季、キャリアハイの出場機会を獲得した中山礼都は、来季以降のレギュラー定着候補の筆頭と言える1人である。

 

 中京大中京高で活躍し、2020年ドラフト3位で読売ジャイアンツに入団。プロ1年目から故障に見舞われたものの、二軍では打率.309の好成績をマーク。

 

 

 高卒2年目となる2022年に一軍デビュー。同年は50試合の出場で打率.198と苦しんだ中、順調に一軍で経験を積むと、2023年は78試合出場とさらに出場機会を増やし、打率.239の成績を収めた。

 

 しかし、高卒4年目となった昨季はキャリア最少となる34試合の出場に。打率こそ.318の働きを見せた一方、守備で阿部慎之助監督から苦言を呈される場面もあった。

 

 より一層の覚悟が求められた今季、坂本勇人の不振も影響し、開幕2戦目にスタメン出場。8月は月間打率.316をマークしたように、シーズン終盤での活躍が光った。

 

 キャリアハイの103試合出場、さらに7本塁打を放った今季の経験を活かし、来季はレギュラー定着を狙いたい。

浅野翔吾

・投打:右投右打

・身長/体重:171cm/86kg

・生年月日:2004年11月24日

・経歴:高松商

・ドラフト:2022年ドラフト1位

 

 ドラフト1位で入団し、プロ3年目を終えた浅野翔吾。今季は誤算の1年だったと言えるだろう。

 

 高松商では高校3年夏に甲子園で3本塁打を放つなど、世代屈指の強打者として躍動。2022年ドラフト会議では1位で読売ジャイアンツから指名を受けた。

 

 

 ルーキーイヤーはファームでの経験を重ねつつ、一軍での初ヒット、さらにはホームランを記録した。

 

 開幕一軍入りを果たした昨季は、一度ファーム降格を経験したが、8月の再昇格後は自身初のグランドスラムを放つなど、後半戦に存在感を発揮。更なる成長を予感させた。

 

 ところが、今季は一転して開幕から大不振に陥り、一時は三軍に降格。それでも、一軍再昇格を果たすと2試合連続本塁打を放つなど、復調を予感させた。

 

 しかし、死球の影響で右手首を骨折。最終的に今季は一軍、二軍ともに打率はキャリア最低の成績だった。心機一転、2026年の復活とレギュラー定着を期待したいところだ。

山瀬慎之助

[caption id="attachment_234070" align="aligncenter" width="530"] 読売ジャイアンツの山瀬慎之助(写真:産経新聞社)[/caption]

・投打:右投右打

・身長/体重:177cm/89kg

・生年月日:2001年5月4日

・経歴:星稜高

・ドラフト:2019年ドラフト5位

 

 キャッチャー陣の争いが激しさを増す中、二軍で大きな成長を見せたのが山瀬慎之助である。

 

 星稜高では奥川恭伸(現:ヤクルト)とバッテリーを組み、2年春から4季連続で甲子園へ出場。3年夏には打撃力でもチームに貢献し、チームを準優勝に導いた。

 

 

 将来の正捕手候補として大きな期待を受け、2019年ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団した。

 

 プロ入りから2年間は一軍出場がなく、ファームでの打率も1割台と苦しんだが、プロ3年目に打率を向上させると、待望の一軍デビューを飾り8試合に出場した。

 

 その後も一軍定着を狙ったが、岸田行倫や甲斐拓也、小林誠司といったライバルがいるだけに、ファームが主戦場となっていた。

 

 それでも、今季はファームで100試合に出場し、打率.302の成績をマークするなど、確かな成長を見せた2025年。来季はその打棒を一軍で見せ、活躍の機会を増やせるだろうか。

荒巻悠

[caption id="attachment_217748" align="aligncenter" width="530"] 【写真:産経新聞社】[/caption]

・投打:右投左打

・身長/体重:184cm/93kg

・生年月日:2002年12月23日

・経歴:祐誠高 - 上武大

・ドラフト:2024年ドラフト3位

 

 未来のクリーンアップ候補と評されている荒巻悠。ルーキーイヤーの今季は限られた出場機会の中でも、未来を予感させる成績を残した。

 

 祐誠高時代は高校通算で37本塁打をマークし、上武大に進学。大学入学後も1年春からリーグ戦に出場すると、持ち味の長打力を発揮し通算10本塁打を記録した。

 

 

 その長打力を期待され、2024年ドラフト会議では読売ジャイアンツから3位指名を受け入団した。

 

 迎えた春季キャンプでは、新人唯一の一軍スタート。開幕一軍入りこそならなかったが、4月にプロ初ヒットを放った。

 

 二軍に降格後、打率は2割台前半に沈んでいたが、6月の一軍昇格後には猛打賞を飾るなどヒットを重ね、一時は打率3割を上回った。

 

 プロ1年目は31試合の一軍出場で打率.296を記録した荒巻。未来を担う主軸候補だからこそ、来季はレギュラー定着に近づく成績が望まれている。

 

 

【了】