酷暑のピークは過ぎたが、油断は禁物。気象庁によると今年は10月も全国的に気温が高く熱中症対策が必要だという。熱中症のリスクを評価する指標である「暑さ指数(WBGT)」によると、気温が27℃~28℃であっても湿度が75%以上あれば熱中症の発生リスクが高まると言われている。
そこで今回は暑さ対策にうってつけのアイテムを紹介していこう。
水切りネット
そもそも熱中症とは、体温調節機能の低下により、体内の熱をうまく放出できない状態のこと。それゆえ身体の内側、いわゆる深部体温を冷やすのが効果的だと言われている。ツール・ド・フランスでは気温26℃を超えると氷を入れた「アイスソックス」を準備するチームが増える。これを5~20分間隔で選手に渡し、首の後ろを冷やす。近くのヨーロッパではストッキングに氷を入れる方法が一般的だが、キッチン用の水切りネットで代用できる。
そんな面倒なことをせず、直接、氷で……というのはNG。長時間、同じ場所を冷やしすぎると凍傷の危険性がある。水切りネットなどの緩衝材でワンクッションを置くのが必須だ。また、少し場所をずらしたり、冷却し続けるのではなく、休憩を入れるように。
ちなみに、アイスソックスに入れる氷はコンビニなどで売っている氷だと不純物が少なく、溶けにくい。ポケットやバッグに水切りネットを入れておき、暑くなってきたらドリンクを補給するときに、身体を冷却する分も考慮して氷も購入しよう。
冷却インナーシャツ
ジャージやシャツの下に着るだけで効果を発揮するのが、夏用のスポーツインナーシャツだ。腕の動きを妨げないノースリーブ派も多いが、おすすめは日焼け対策にもなるロングスリーブタイプだ。
ひとくちに夏用スポーツインナーシャツと言っても、本格的なアスリート向けで1万円を超える製品もあれば、1,000円を切るリーズナブルな製品もある。両者の違いは素材や競技特性に応じたカッティングなどそれなりにあるが、コストパフォーマンスにすぐれるのは3,000円前後の製品。
おたふく手袋のBTパワーストレッチEVOは、従来品に比べ約1.5倍の接触冷感機能を発揮。通気性が高く、軽量でストレッチ性にも優れており、UVカット性能も99%以上と日焼け対策にもなる。薄手の長袖ジャージの下に着るのが基本だが、半袖ジャージと合わせ、腕の部分をアームカバーとして使うこともできる。
暑いからこそ、着る。
意外かもしれないが、高機能ウエアならば着た方が涼しい。日焼けしないだけでも効果があるし、サイクリングは風の中を走っているような状態なので、腕の部分に水をかけると気化熱で、さらに涼しくなる。消臭効果もあるので、通勤時に着用するのにも適している。サイズを選ぶときは、通常よりも1サイズ小さめを選ぶとフィット感がいい。
シリコンゴム付きヘッドバンド
視力を補正している人にとって、夏場、額を伝う汗には気を遣う。走行速度が速い平坦や下りで心配はいらないが、速度が落ちるヒルクライムでは汗が額をしたたり落ち、目に入ることがある。通常、ヘルメットには汗止めパッドがあるが、暑い日や長い峠では容量が不足して、汗が流れ出すことも多い。経験者なら、あの痛みがどれだけ不快かは説明が不要だろう。皮脂や塩分が含まれた汗が角膜を刺激するので、目を開けたままではいられないこともしばしばある。
アイウエアにも汗止めはあるが、アイウエア内部は適度に対流が必要だ。熱が抜けずに眼鏡内に籠もるとレンズが曇ってしまう。コンタクトレンズを使用している人だと、眼鏡内の対流量が増えるとダウンヒルでドライアイ気味に……と、最適なアイウエアを探すのは簡単ではない。
そんな状況を一変してくれるのが、シリコンゴム付きヘッドバンドだ。Kakoe Sportsのヘッドバンドは内部のシリコンが汗を誘導し、目の周辺に流れ出ることがない。Zwiftなどの室内トレーニングや、過酷な条件で走るブルベライダーから人気の商品で、薄型でヘルメットとも干渉しない。
9月までは熱中症に気を配る人は多いが、10月になると一気に気が抜けてしまう人が多い。昨年、東京は10月19日に最高気温30.1℃を記録している。アスファルトの上は天気予報で発表される数字以上に暑いので、今一度、しっかりと対策するのを忘れずに。




