(左から)マギー、モーガン、ロサリオ(写真:産経新聞社)

 プロ野球を語る上で、外国人選手の存在は切っても切り離せないものだ。長年にわたって活躍した選手もいれば、わずかな期間で日本球界を去った選手もいる。また、活躍度合いにかかわらず、1年で在籍球団を去った選手もいた。今回は、在籍球団を1年で退団した外国人選手をピックアップしたい。

アレックス・ゲレーロ

・投打:右投右打

・身長/体重:182cm/99kg

・生年月日:1986年11月20日

・経歴:エスクエラデポルテエイデ高 - ドジャース

 

 来日1年目で本塁打王のタイトルを獲得したが、同年のオフに中日ドラゴンズから去った選手がアレックス・ゲレーロだ。

 

 ロサンゼルス・ドジャースでプレーしたゲレーロは、2016年オフに来日。中日に入団すると、6試合連続本塁打を記録するなど、驚異的なペースで本塁打を量産した。

 

 

 最終的に来日1年目から35本塁打を放ち、本塁打王のタイトルを獲得。残留を望むファンは多かったはずだが、残留交渉が折り合わず、結果的に1年で退団となった。

 

 翌年からは読売ジャイアンツの一員としてプレー。しかし、2018年は82試合の出場で15本塁打と、前年から半分以下の成績に沈み、中日在籍時のような爆発力が見られなかった。

 

 翌2019年は101試合に出場し、苦しむ時期もありながら21本塁打を放ったが、同年限りで巨人を退団。

 

 NPBでのプレー期間は3年だったが、ファンの記憶に残る存在だったことは間違いないだろう。

ケーシー・マギー

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/100kg

・生年月日:1982年10月12日

・経歴:カリフォルニア州大フレズノ校 - カブス - ブルワーズ - パイレーツ - ヤンキース

 

 東北楽天ゴールデンイーグルスの優勝・日本一に貢献したケーシー・マギー。惜しまれつつも楽天を退団した経緯がある。

 

 マギーはシカゴ・カブスでメジャーデビューを果たし、ニューヨーク・ヤンキースなど複数球団でプレー。2012年オフに楽天への入団が発表された。

 

 

 楽天でアンドリュー・ジョーンズとともにクリーンアップを担ったマギーは、2013年、全144試合に出場。打率.292、28本塁打と抜群の成績を残し、リーグ優勝、日本一に貢献した。

 

 しかし、本人がメジャー復帰を希望したこともあり、同年オフに退団。多くの楽天ファンが退団を惜しんだに違いない。

 

 その後、2017年にNPB復帰。読売ジャイアンツに2年間在籍し、2年合計で39本塁打をマークするなど、存在感を発揮した。

 

 NPBでは3年間のみのプレーだったが、楽天でも巨人でも、チームを引っ張る姿勢を見せ続けた優良助っ人だった。

リック・ショート

・投打:右投右打

・身長/体重:183cm/92kg

・生年月日:1972年12月6日

・経歴:ウエスタンイリノイ大 - 米マイナー

 

 首位打者を獲得した実績のあるリック・ショートも、1年で在籍球団を退団した選手だ。

 

 マイナーリーグでは打率3割を大きく超えるシーズンもありながら、メジャー昇格を果たせず。2003年に千葉ロッテマリーンズに入団した。

 

 

 マイナーで見せた打撃力をロッテでも発揮し、同年は127試合の出場で打率.303の好成績をマーク。12本塁打を放ったパンチ力も披露したが、18併殺打なども影響したのか、契約更新とはならなかった。

 

 その後、2006年に東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。2007年に115試合の出場で打率.330の高打率を残すと、2008年には134試合に出場し自己最高となる打率.332をマーク。

 

 パシフィック・リーグでは阪急ブレーブスなどでプレーしたブーマー・ウェルズ以来となる、外国人選手での首位打者を獲得した。

 

 しかし、2009年は開幕から大不振に陥り、同年限りで楽天を退団。それでも、2球団目でさらなる真価を発揮した1人だった。

エドガルド・アルフォンゾ

・投打:右投右打

・身長/体重:189cm/95kg

・生年月日:1973年11月8日

・経歴:セシリオアコスト高 - メッツ - ジャイアンツ - エンゼルス - ブルージェイズ

 

 メジャーリーグでの実績とは対照的に、日本で苦しんだのがエドガルド・アルフォンゾである。

 

 アルフォンゾはニューヨーク・メッツと契約し、2000年には打率.324、25本塁打と抜群の成績を記録。チームのワールドシリーズ出場に大きく貢献したが、その後は苦しいシーズンを過ごし続けた。

 

 

 数々のメジャー球団を渡り歩くも、復活を果たせなかったアルフォンゾは、2009年に読売ジャイアンツの入団テストを受験して入団。

 

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表対巨人の強化試合では、杉内俊哉から先制のホームランを放った。

 

 鮮烈なデビューを飾ったものの、シーズン開幕後は本領を発揮できず。わずか21試合の出場で打率.146、2本塁打の成績に沈んだ。

 

 結果的に1年での退団となり、2012年に現役引退。ただ、WBC強化試合のホームランのように、印象に残るバッティングもあった外国人選手だった。

ナイジャー・モーガン

・投打:左投左打

・身長/体重:183cm/84kg

・生年月日:1980年7月2日

・経歴:ワラワラコミュニティー大 - パイレーツ - ナショナルズ - ブルワーズ

 

 横浜DeNAベイスターズのファンにとって、ナイジャー・モーガンは強く印象に残っている選手の一人だろう。

 

 ピッツバーグ・パイレーツ時代にメジャー昇格を果たし、ワシントン・ナショナルズでもプレーしたモーガン。さまざまな経験を重ね、2013年にDeNAに入団した。

 

 

 メジャー経験も豊富だっただけに活躍が期待されたが、オープン戦で結果を残せず4月には二軍落ちを経験。波に乗れないチーム同様、モーガン自身も成績が伴わなかった。

 

 それでも、一軍復帰後は見事なバッティングを披露。球場を沸かせるパフォーマンスも注目を集め、108試合の出場で打率.294、11本塁打の数字を残した。

 

 ファンサービスも旺盛でファンからの人気が高かった一方、肩の弱さを指摘されることも多かったモーガン。

 

 金銭面での折り合いがつかなかった事情も影響し、オフの残留交渉では契約合意には至らず。鮮烈な印象を残してチームを去った。

ウィリン・ロサリオ

・投打:右投右打

・身長/体重:180cm/100kg

・生年月日:1989年2月23日

・経歴:イライアスロドリゲス高 - ロッキーズ - 韓国・ハンファ

 

 期待値が大きかっただけに、失望感も高かったのが阪神タイガースでプレーしたウィリン・ロサリオの不振だ。

 

 メジャーリーグでプレーを重ね、2016年に韓国のチームに入団。入団1年目で圧倒的な成績を残すと、2017年は打率.339、37本塁打、111打点と抜群の働きを見せた。

 

 

 2017年に阪神へ入団すると、春季キャンプの紅白戦、練習試合では3試合続けて本塁打を記録するなど、持ち味のパワーを存分に発揮。

 

 レギュラーシーズンでも主軸打者として活躍が期待されたが、変化球への対応に苦しみ続け、開幕から打撃の調子が上がらず。

 

 最終的に75試合の出場で打率.242、8本塁打、40打点と韓国時代に比べて大きく成績を落とした。

 

 二軍では一定の成績を収めていただけに、残留の可能性もあると見られていたが、契約更新とはならず。入団時のファン、首脳陣の期待に応えられず、阪神を優勝に導くことができなかった。

 

 

【了】